Web3.0とは?|ざっくり説明しようにも、明確な定義はまだ存在しない
いきなり元も子もない話で申し訳ないですが、
「これがWeb3.0だ!!」という明確な定義は、
残念ながら今はありません。
なぜなのか?
色々な頭いい人が色々な言葉で語っているためです。
先駆者はWeb3をどう説明しているのか?|Web2の「次の存在」
でも、本当なんですって。
インターネットの海をいくら漁れども……
Web3に関する本をいくらつまみ読みしようとも……
とうとう海外のメタバースに詳しい投資家のエッセイにまで手を出しても……
世界よ見ろ!これこそWeb3だ!!
っていう話を明確にしている人は、見つけることができなかったんです。
なのでまずは、Web3に関する本が、そしてネットの情報が、
Web3とは何なのか?を定義しているのか、紹介してまいります。
※筆者が読み漁って「いいな」と思ったWeb3関連本は最後に紹介しますので、よかったらどうぞ
Web3とは「ブロックチェーン技術などを基盤とした非中央集権的なインターネット」を指すことが多いです。
Web3とは分散化によるインターネット民主化
Web3.0とは、パブリック型のブロックチェーンを基盤としたインターネットの概念である
……以上でございます。
これだけでイメージできる天才さんもいると思いますが、ド素人の私からしたら
ブロックチェーンを使っているんだな
ということと
分散しているんだな
っていることだけがわかりました。
これだけじゃざっくりすらもわかんねぇよ~~っていう私の心の声は置いて置きまして。
ですが一方で、
何をヤバイと思ってWeb3.0が必要だと言っているか
については、どれも共通しておりました。
先に言うと、それは情報の独占です。
そのため、私のような素人がざっくりWeb3を理解するには
「Web1.0→Web2.0→現在」の流れからしかない!
という考えに至りました。じっくり勉強しましたので、まずはそこから説明させてください!
Web1.0とは?|ざっくり言うと「一方通行のインターネット」
昔々あるところに。具体的には1969年10月29日のアメリカに。
ARPAという組織がございました。
正式名称は
アメリカ合衆国防総省 高等研究計画局
最新の軍事設備を研究する機関です。
彼らは「ARPAnet」という通信機関を開発し、ロサンゼルスまで「LO」の2文字を送信しました。
これがいわゆる、世界を変える情報通信の革命、インターネットが誕生した瞬間です。
世の中では10月29日は「インターネット誕生日」とされているそうです。
もともとは軍事設備だったインターネットはどんどん広まり、民間にも普及します。
当時はホームページが中心。画像はあまりなくメールに代表されるように、文章が主役でした。
そして当然スマートフォンなどなく、人々はパーソナルコンピューターでネットを楽しみます。
そしてホームページを持ち、文章により情報を発信する側と、
検索エンジンで情報を検索し、情報を得ようとする受信する側は、はっきりと分かれていました。
これがいわゆるWeb1.0の世界です。
Web2.0とは?|ざっくり言うと「双方向のソーシャルネットワーク」
インターネットが誕生してからも、通信速度・技術はどんどん進化してきました。
その中で現れたのが「ソーシャルネットワークサービス」いわゆるSNSです。
SNSの何が新しかったのか?
まず、個人が簡単に情報を発信できるようになりました。
誰もが手に持つスマートフォンから、120文字でツイートしたり、
お気に入りの写真をアップロードしたり、情報発信することができるようになりました。
そして次に、他人の投稿に手軽に反応できる。
そして、双方向のコミュニケーションが簡単にできるようになりました。
この投稿いいなって思ったら「いいね」したらいいのです。すごい簡単。
これがいわゆるWeb2.0。双方向のコミュニケーションの時代です。
また、自分のファンや友人のコミュニティを簡単に作れるようになり、
動画でお金を稼ぐ人、配信でお金を稼ぐ人、強い情報発信力で商品の宣伝をする人が登場します。
彼らはインフルエンサーとも呼ばれ「SNSで生活している」ともいえるようになり、
Web2.0時代の主役といえる存在です。
Web2.0とは
- 双方向のコミュニケーション
- 動画・音楽を個人が発信できる
- コミュニティが作れる
Web2.0の向かう先は?|「情報の独占」が発生し、Web3.0熱が高まる
Web2への進化で、人類はソーシャルネットワークを手にし、
個人間での双方向コミュニケーションを楽しめるようになりました。
その中で、情報とアカウントを支配する巨大企業が現れます。
いわゆるGAFAと呼ばれる、誰でも名前を知っている企業たちです。
GAFAMは非常にレベルの高いサービスのプラットフォームを提供する一方で、
サービスを利用するユーザーの個人情報と、アカウントを手にしました。
これはとても強い権力です。
有名動画サイトでどこまで有名になっても、運営会社の決めているルールに反すれば、
容赦なくアカウントを停止させられ、フォロワーも再生数もすべてを失います。
相手が誰であっても、関係ないです。運営会社の指先一つで、すべてを失います。
また、個人情報の集中も非常に危険です。
アカウントにくっついている購入情報をもとに、商品が勝手におすすめされる訳です。
今は慣れてしまったと思いますけど、アレをはじめに経験した時、怖くなかったですか?
SNSを運営する会社が攻撃され、5億人超の個人情報が流出したという事件もあります。
私たちはソーシャルメディアという魔法の杖を手にしましたが、
結局はGAFAといった大企業の用意した空間で、
彼らの許す範囲で遊んでいるにすぎないのです。
インフルエンサーがWeb2.0の主役なら、
GAFAはWeb2.0の支配者です。
ですがある時「こういう状況ってヤバくない?怖くない?」と思い始める人々が現れます。
彼らによりWeb2.0の状況を変えよう。
次のインターネットの姿。Web3を作ろうという考え方が生まれてきます。(やっと出てきた)
Web3.0とは?|「集中」を打破せよ!「分散」と「ブロックチェーン」の深い関係
さて、ここまで話したところで、「情報がGAFAに集中しているのはヤバい」という、
Web3を提唱した人たちの感覚は、ざっくり伝わったと思います。
「集中がヤバい」と思っているので、やれ「分散」だやれ「非中央集権」だと言っている訳です。
※ちなみに僕の定義では「GAFA絶対倒すマン」です。
つまり、情報にしろ何にしろ「個人単位で大事に保管したい」と思っているんですね。
そして、その情報を分散した形で高い安全性で保管することができるのが
ブロックチェーンの技術なのです。
★ブロックチェーンの技術についてざっくり説明したこちらの過去記事もご確認ください。
なので、Web3の話をするときはブロックチェーンの話が必ず出てくるわけです。

ブロックチェーンのざっくりした説明図。詳細はこちらの記事にて!
Web3.0とは?|ここまでのざっくりとしたまとめ
Web3.0|ここまでの話のまとめ
- 情報などが集中する存在がいない
- そのため、分散型の管理を必要としている。
- 分散管理をするためにはブロックチェーンの技術が必要
今回は、Web3という考え方の入口をざっくり説明しました。
Web3は今後流行りそうだし、もう一歩踏み込んで詳しく知りたい!
という人は、是非以下の本を手に取って、読んでみてくださいね!
本日は以上です!
次回もWeb3関連の話を書いていきます!
▼大手中心に求人数約18,000件!IT・WEB・ソーシャルゲーム業界を専門の転職支援サービス
