Web3ゲームに疎いGAMEMO編集長がYouTubeでXANA(ザナ)について勉強してみた

GAMEMO読者の皆さん、こんにちは!編集長のフジタです。最近、Web3ゲームやメタバースという言葉をよく耳にするものの、正直なところ「よく分からない世界だな…」と感じていました。しかし、この最先端のトレンドを無視するわけにはいきません!そこで今回、YouTubeチャンネル「XANA」で公開されている動画「【完全解説】Web 3.0 メタバース『XANA(ザナ)』とは?」を参考に、私なりに「XANA」というメタバースプロジェクトについて勉強してみました。
Web3ゲームの世界に足を踏み入れる第一歩として、この「XANA」が一体どんなものなのか、分かったことを皆さんと共有したいと思います。
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- 1XANAとは何か?:人類が二つの世界で生きる時代のインフラ
- 2XANAを構成する主要な要素:メタバースからNFTまで
- 2.1XANA Metaverse(ザナ・メタバース)
- 2.2XETA Token(ゼータトークン)
- 2.3XANA Land(ザナ・ランド)
- 2.4GameFi(ゲームファイ)
- 2.5XANA: Genesis AI(ザナ・ジェネシスAI)
- 2.6XANA Builder(ザナ・ビルダー)
- 2.7XANA Chain(ザナ・チェーン)
- 2.8NFTs in XANA(ザナ内のNFT)
- 2.9XANA Stories(ザナ・ストーリーズ)
- 3XANAの優位性:既存プラットフォームとの比較
- 4導入事例とコラボレーション:各界からの注目
- 5まとめ:Web3ゲームの未来への大きな可能性
今回参考にした動画はこちら
XANAとは何か?:人類が二つの世界で生きる時代のインフラ
動画の冒頭で、XANAのファウンダーであるリオさんが語っていたのは、「人類はこれから、現実世界とバーチャル世界という2つの世界で同時に生きていく、初めての世代になる」という衝撃的なメッセージでした。XANAは、そうした新しい時代に多くの人がスムーズに移行できるよう、必要なインフラストラクチャーをすべて提供することを目的にしているそうです。
XANAという名前は「理想郷」を意味する「ザナドゥー」という言葉に由来しているとのこと。現実世界で絶えない争いがある中で、人々が心から望む理想的な世界をメタバースの中に作り、それが現実世界にも良い影響を与え、両世界をポジティブに融合させていくことがXANAの目的だと語られていました。
公式サイトでのXANAの定義は「全人類のためのメタバースインフラストラクチャー」。メタバース時代に必要となる様々なものを、ワンストップで提供していくプロジェクトとのことでした。なるほど、ただのゲームではなく、まるごと新しい世界を構築しようとしているわけですね!
XANAを構成する主要な要素:メタバースからNFTまで
XANAが提供するメタバースインフラストラクチャーには、様々なプロダクトが含まれています。Web3初心者にも分かりやすいように、特に重要だと思った要素をいくつかピックアップして紹介します。
XANA Metaverse(ザナ・メタバース)
- モバイルに特化したWeb3最大級のメタバースアプリケーションだそうです。現在の世界人口の大半がスマートフォンを持っていることを考慮し、多くの人に早く浸透させるためにモバイルにフォーカスしている、という説明は納得がいきました。
- Web2型のメタバース(例: Meta社のFacebook)とは異なり、Web3型で非中央集権的なメタバースである点が大きな特徴です。Web2型ではアセットの所有権はプラットフォーム側にありますが、XANAではすべてのデジタルアセットをユーザー自身が所有し、トークンやランドを持っている人がXANAのオーナーの一部になるという方針をとっているとのこと。これは画期的ですね!
- 将来的にはVRゴーグルやARグラスなど、他のデバイスにも最もスピーディーに対応できる設計になっており、実際にVRバージョンの開発にも既に着手しているとのことでした。
XETA Token(ゼータトークン)
- XANAメタバースの経済圏を構築するトークンで、XANAネットワークチェーンを動かすために必要となるそうです。イーサリアムのガス代のようなもの、と例えられていました。
- OKX、Bybit、Gate.io、Huobiといった世界の有名取引所や、PancakeSwap、TraderJoeのような分散型取引所にも上場しているとのこと。
- ステーキングプログラムもあり、XETAトークンを預けることで、XANAの土地やNFT、他のXANAトークンなど、様々な特典が手に入る「定期預金」のような仕組みがあるそうです。
XANA Land(ザナ・ランド)
- XANA内の「土地」のことで、約15万パーセル(1パーセルは50m四方)が存在するそうです。
- この土地をユーザーが所有(全てNFT化されている)することで、その上で様々なビジネスやサービスを展開できるようになるとのこと。現実世界のように空間が限られているからこそ、それぞれの土地に価値が生まれる、という説明は非常に分かりやすかったです。
GameFi(ゲームファイ)
- メタバースの人口を増やす上で、最も重要なコンテンツはゲームだとXANAは考えているそうです。まさにGAMEMOが注目する分野ですね!
- XANAはメタバースにおけるゲームのプラットフォームの役割を果たし、無限のゲームが搭載されるビジョンを描いているとのこと。
- 既に2つのゲームを開発中で、一つは「NFTDuel」という、鉄腕アトムやウルトラマンといった有名IPをゲーム化したトレーディングカードゲーム。これは単なるカードゲームではなく、様々なブランドのNFTをゲーム化するプラットフォームのようなものだそうです。NFTの弱点である「ユーティリティ不足」をゲームで補う、というのは面白いアプローチだと感じました。
- もう一つは、海外で有名な日本の漫画をベースにしたレースゲーム「Rooster Fighters」で、鶏のNFTをレースに出走させるというものでした。
XANA: Genesis AI(ザナ・ジェネシスAI)
- XANAメタバース初の独自NFTで、AIとNFTを合体させた次世代型NFTと定義されているそうです。
- メタバース上で人間とAIが共存し、支え合いながら世界を築いていくという世界観が描かれていました。
- 1万体の日本風の可愛い女の子のグラフィックを持ったNFTで、現在OpenSeaでも好調に取引されているとのこと。
- 特筆すべきは、AIと会話ができる点!オーナーは会話を通じてAIに新しい知識を授けることができ、パーソナライズされたAIパートナーとなるそうです。これはすごい!自分だけのAIとメタバースで暮らせる未来が来そうですね。
XANA Builder(ザナ・ビルダー)
- メタバース時代には「誰もがメタバースを作れる」ようになることが非常に重要だという考えのもと、提供されるツールです。
- World Builder(ワールドビルダー)は、土地を持っている人であれば誰でも簡単にメタバースを作れるツールで、3Dや高度な知識は不要だそうです。ユーザーが自分で作っていく「みんなが作る、みんなのためのメタバース」を目指しているとのこと。
- Avatar Builder(アバタービルダー)は、XANAアプリに内蔵され、表情や服などアバターを細かくカスタマイズできる機能。アバターはメタバースにおける「自分の分身」となるため、非常に重要だと説明されていました。
XANA Chain(ザナ・チェーン)
- XANA独自のブロックチェーンで、Avalanche Chainのサブネットを活用して作られているとのこと。
- これにより、高いガス代や時間遅延なく、XANA上で経済活動(NFTの売買、ゲームや土地の売買など)をスムーズに行うことができるそうです。
- 取引にはXETAトークンが必要で、手数料としてプラットフォームに入ったXETAトークンの一部は「バーン」(焼却)され、流通量を減らすことでトークン1枚あたりの潜在的な価値を高める仕組みになっているとのことでした。
NFTs in XANA(ザナ内のNFT)
- XANAメタバース上に存在するあらゆるものはNFTである、という点がコンセプトの出発点だそうです。ゲームアイテム、アバターの服、土地、その上の建物まで、すべてがNFTとして取引できるとのこと。これは既存のゲーム会社との大きな違いですね。
- NFTの購入・取引手段は2つ。
- Launchpad(ローンチパッド):XANAが有名IPや企業とコラボレーションしてNFTを制作・販売する場所。
- Marketplace(XANA DIA):XANA独自のマーケットプレイスで、ローンチパッドで手に入れたNFTや外部から持ち込んだNFTを取引できる場所。
XANA Stories(ザナ・ストーリーズ)
- XANAは様々なスタイルの小説を制作しているそうです。これは、まだ現実には手触り感の薄いメタバースの「未来のイメージ」をユーザーに持ってもらうためとのこと。XANA: Genesis AIのような人気キャラクターも登場し、AIとの共存するメタバースがどんなものになるかイメージする助けになると説明されていました。毎日新しいストーリーが世界中からアップされているそうです。
XANAの優位性:既存プラットフォームとの比較
XANAは、他のメタバースプラットフォームと比較して、いくつかの強力な優位性を持っていると説明されていました。
- 対応デバイス:現在モバイルのみ対応ですが、年内には他の全てのデバイス(デスクトップ、VRなど)に対応予定とのこと。SandboxやDecentralandといった他のWeb3メタバースはデスクトップに限定されている点とは異なります。
- 独自ブロックチェーン:XANA独自の「XANA Chain」を使用することで、高額でトランザクションが遅いイーサリアムネットワーク上で展開されているSandboxやDecentralandに比べ、圧倒的に低コストで高速なトランザクションを実現しているそうです。
- ユーザーの所有権:Web3型であるXANAでは、全てのものがNFTアセットとしてユーザー自身に所有権が帰属します。Web2型では全てプラットフォームのものであり、ユーザーは「使用しているだけ」という点が大きな違いです。
- 土地の価値:XANAのメタバース上の土地は現実世界のように限られたスペースなので価値が出ます。中央集権的な既存のメタバースでは土地を無制限に作れるため、土地自体に価値を持たせるのが難しいとのこと。
- ノーコードビルダー:XANAは、特別な3Dソフトを使わずにメタバースを構築できるノーコードビルダーを提供している点で優れているそうです。
- Play-to-Earn(プレイして稼ぐ):ブロックチェーンベースのゲームは、プレイすることで対価を得ることができますが、既存のWeb2型メタバースではトークン発行ができないため、プレイヤーが金銭的利益を得る仕組みがないとのこと。
特に驚いたのは、時価総額の比較です。2022年9月時点で、XANAは約10億円なのに対し、SandboxやDecentralandは約1,300億円と約200倍以上、さらにRobloxは約3兆円と、上位のプラットフォームが高額な評価を受けていることが分かりました。このことから、XANAには「大きな成長の余白がある」と述べられていたのが印象的でした。これからが期待できる、ということですね!
導入事例とコラボレーション:各界からの注目
XANAはすでに、非常に多様な分野の企業や団体から採用されているそうです。
- 地域政府:タイの国技であるムエタイの国立競技場のメタバース版をXANA内で作成し、試合観戦や選手のNFTゲットができるようにする計画や、タイの観光産業をNFTと結びつける取り組みが進んでいるとのこと。また、日本のJTBとJCBの合弁会社とコラボし、日本の各地域のご当地をモチーフにした鉄腕アトムのNFTを制作し、ゲームで使えるシステムを構築しているそうです。
- IP(アニメ・漫画):
- ウルトラマン:ウルトラマン市場初のGameFiとして、最新版の漫画・Netflix版ウルトラマンとコラボレーションし、ゲーム化しているとのこと。
- DiMO:世界的ヒットのモバイルゲーム「DiMO」(Pony Canyon社)の映画をNFT化し、唯一無二の映画シーンを所有できる「DiMO NFT」をプロデュースしているそうです。
- K-Popスター:イ・スンギさんやジェジュンさんなど、世界的に影響力のあるトップスターがXANAの土地を購入し、その上で新しいエンターテインメントコンテンツを展開していくと発表されています。
- スポーツ:東京2020オリンピックの展示をXANA上で制作したり、日本最大級のアーバンスポーツイベントの公式NFTをプロデュースしたりと、スポーツ界との連携も進んでいるそうです。
- アーティスト・芸能:とんねるずの木梨憲武さんの個展がメタバース上で制作され、作品がNFTとして販売されるコラボレーションが発表された、というニュースには驚きました!
このように、芸能、K-Pop、音楽、地域政府、格闘技、アニメ、漫画、映画、スポーツと、本当に多岐にわたるセクターからの採用が進んでいることが分かりました。
まとめ:Web3ゲームの未来への大きな可能性
今回、XANAのYouTube動画を通してWeb3ゲーム、そしてメタバースについて学んでみて、正直なところ「これはすごい世界が来ているぞ!」と肌で感じました。
XANAは単なるゲームプラットフォームにとどまらず、「人類が2つの世界で生きる新しい時代のためのインフラ」を目指しており、モバイル対応、独自ブロックチェーン、ユーザーが真に所有できるNFT、そしてAIとの共存といった先進的なコンセプトを打ち出しています。さらに、様々な有名IPや著名人、地域政府との協業も進んでおり、そのポテンシャルは計り知れないと感じました。
もちろん、まだ発展途上の部分も多いでしょうが、現時点での時価総額が他の大手メタバースに比べて低いというのは、裏を返せばそれだけ「大きな成長の余白」があるということ。今後XANAがどのように進化し、Web3ゲームの世界を牽引していくのか、GAMEMO編集長として引き続き注目していきたいと思います。
皆さんも、もし興味を持たれたら、ぜひXANAの公式サイトやYouTubeチャンネルをチェックしてみてくださいね!