ゲーム業界の就職が難しい理由とは？求人倍率が高い理由を解説します

ゲーム業界・ゲームクリエイターは人気の高い就職先です。子供の将来の夢としてかなりの上位に来ています。しかし、実際には就職するのが難しくハードルの高い業界として知られています。この記事ではゲーム業界への就職難易度が高い理由について、くわしく説明してきます。

人気が高く、採用への倍率が高いということは、単純に就職希望者が多く、ライバルがたくさんいるということです。ゲームを遊びながら育ってきた年代が就職するようになり、好きなものにかかわる仕事がしたいとゲーム業界への就職を希望しています。

世界でのゲーム人口は20億人を超えているとも言われ、日本では5000万人を超えています。軽く考えても日本人の3人に1人はゲームをするという計算になります。もちろん、ゲームをプレイしている全員がライバルではありませんが、ゲーム業界へと夢を見る人の母数はとても多いです。

ゲームメーカーといえば任天堂やスクウェア・エニックス、バンダイナムコゲームスといった会社の知名度が高いですが、そういった大手の会社は特に倍率が高く入社が難しくなります。人気のあるおもしろいゲームの多くがこうした大手メーカーからでているため、人気が集中しています。

ゲームの発展とゲーム人口の増加に伴い、ゲーム業界も全体として活気があります。そうなると、就職希望者に高学歴な人も多くなってます。中には特にゲーム好きではないが、単純に業績が上向きの企業であるという考えで、キャリアを求めて就職を目指す高学歴の人も存在します。大手企業ほどそういった人材が多く応募をし、学歴や能力の高い強力なライバルとなるでしょう。

人材募集に多くの人が応募してくる状況により、ゲーム会社側の採用基準も高くなっています。
経験者・スキルがある人など即戦力が求められて、ゲーム業界未経験者が就職するのは難しいです。

これは、新人を育てようとしてもゲーム開発はハードなため、離職してしまう確率が高いことも絡んできます。プロジェクトの忙しい時期に人を集め、落ち着いたあたりで退職される、という循環になってしまっています。その結果、人材募集をかけていても慢性的に人手不足となっており、仕事が集中してよりハードとなってしまう悪循環になってしまっています。

そうした人手不足でありながらも、人材募集をかければ人気の業界のためすぐに人が集まることから、未経験者を育てて定着させるといったことにはあまり繋がっていません。

ゲームの進歩にあわせて、ゲーム開発に必要なスキルも変化し続けているため、身に着けていてほしいスキルがどんどん増えて、新しくゲーム業界に就職したいと考える人にとってのハードルが高くなっています。

据え置き機や携帯ゲーム機でのゲーム以外にも、スマートフォンのアプリゲームや、PCでのゲーム販売が増えており、販売側もおおくの機器に対応した販売をすることを求められています。最近では、新しくVRでのゲーム開発などを視野に入れているところもあります。

また、海外製品の翻訳、海外企業の下請けなど海外展開の視野をもって活動する道など、グローバルな広がりも見せています。

ゲーム業界への就職の難しさは、目標とするゲーム会社の規模によって大きく難易度がかわります。会社が大手であるほど採用が難しくなるのは、どんな業界でも変わりません。目的や目標をもって、何がしたいのか、何が作りたいのかを考え、それにむけてすこしづつ努力を積み重ねることが大切です。

就職の難しさと共に、ゲーム開発という仕事としての難しさ、娯楽を生み出すという正解のない難しさがあります。就職できたところがゴールではなく、そこからも試行錯誤を積み重ねていかなければいけません。給料などの待遇面で厳しいところもありますが、ヒットタイトルを出すなど、一発を当てることができれば一転して状況が変わる可能性もあります。

さいわいゲーム業界は転職が比較的しやすい空気があるため、途中での路線変更ややり直しなどもしやすいでしょう。