「ロードス島戦記」12年ぶりのシリーズ最新作 - ガメモ
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今のライトノベルの魁とも言えるファンタジー小説「ロードス島戦記」(水野良/角川スニーカー文庫)の新刊「ロードス島戦記 誓約の宝冠1」が2019年8月1日に発売されることが発表されました。
最後に発売された「新ロードス島戦記6 終末の邪教(下)」(水野良/角川スニーカー文庫)が2006年ですから、このシリーズの新作の発売は12年ぶりです。
実は「ロードス島戦記」ムーブメントは静かに起こっていて、2010年代に入ってから「ロードス島戦記 -伝説の継承者-」としてブラウザゲームのサービスが開始されたり、2016年にはMMORPG「ロードス島戦記オンライン」が開始されたりとゲーム界でも盛り上がりを見せはじめました。
そして、これらのゲームのサービスに先駆けて2013年には新装版が発売され、ついには2017年には舞台化までされました。ここまで来てしまうと「もしかして、ロードスに動きが?」とファンの間でも噂が立ち始めていました。
そして今回の新刊発売。しかも「ロードス島戦記」には欠かせない永遠の命を持つハイエルフのディードリットの登場ですから、期待も大きいですね。
ラノベやボドゲのブームのきっかけになった作品
ここでなぜ「ロードス島戦記」が日本ファンタジー界の基礎と言えるのかというお話をします。「ロードス島戦記」の発売は1988年に角川スニーカー文庫から発売されました。
1988年といえば世の中はファミコンブームで沸き、ドラクエやFFなどのファンタジーRPGが大人気だった時代です。
この小説の登場は、TVゲームでファンタジー世界に首までつかったゲームキッズたちに、ものすごい影響を与えました。
例えばエルフの容姿です。日本のエルフはものすごく耳が長く、ロバの耳のようになっています。しかし海外でエルフというと普通の人より長い程度で少し尖っている程度なのです。
これは「ロードス島戦記」に登場するヒロインでエルフのディードリットの影響です。ちなみに現在は海外も日本のゲームやアニメの影響を受けて日本風のエルフがイラストなどに描かれる場合が多いです。
また「ロードス島戦記」の原案とも言うべきテーブルトークRPGもブームになり、そこから小説化する作品も増えていきました。そんな作品たちはその後、コミック化、TVアニメ化とマルチメディア展開を見せるようになりました。いまでいう「なろう」小説の始まりですね
また、そんなテーブルトークRPGから発展してボードゲームやマジックザギャザリングなどのカードゲームも日本に定着しました。遊戯王やヴァンガードなどのカードゲームのブームも「ロードス島戦記」が土台があったからとも思えます。
マルチメディア展開にカードゲーム、こう考えてみると「ロードス島戦記」がなければ、今のオタクビジネスは成立していなかったかもしれません。
2巻も早めにお願いします
日本のファンタジーの土台であり、ライトノベルや「なろう」小説の黎明であり、現代版マルチメディア展開の魁でもあります「ロードス島戦記」。昨年30周年を迎えたこの作品の輝きはまだまだ陰ることはありません。
最後に付け足すなら、今回発売されるのは「1巻」なので「2巻」も早く読みたいと、1巻も読んでいないのに願っています。