今さら聞けない「メトロイドヴァニア」 - ガメモ
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ゲームのお話が大好きですが、最近ジャンルが多くて困っています。そんな中で、ゲーム業界の人と会話をしているとよく出てくるのが「これが典型的なメトロイドヴァニアでさぁ」というフレーズ。
そうか定型的な「メトロイドヴァニア」なんだと思って適当に相槌を打つのですが、「メトロイドヴァニア」ってのがイマイチどうにもよくわかりません。向こうは当然、知ってるものとして話してきますし、こちらも「チョット待って! それどういう意味!?」と聞き直すほど知らないわけでもありません。
そんなフンワカしたニュアンスだけで理解している「メトロイドヴァニア」というジャンルはどういうゲームかということを調べてみました。
始まりはふたつのゲーム
元々「メトロイドヴァニア」とは海外で呼ばれ始めたゲームジャンルです。日本で生まれたふたつのゲームの名前が合わさった造語です。
そのふたつのゲームとは、ひとつはそのものズバリの「メトロイド」(任天堂/1986年)。もうひとつは「キャッスルヴァニア」、日本で言うと「悪魔城ドラキュラ」(コナミ/1986年)なのですが、「メトロイドヴァニア」の語源となるゲームはそれではなく「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」(コナミ/1997年)です。
このふたつのゲームのように、プレイヤーキャラクターが2次元のマップを探索しながら敵を倒しつつ、パワーアップして徐々に探索可能エリアを広げていくようなアクションゲームのことを「メトロイドヴァニア」というそうです。
「メトロイドヴァニア」って案外狹い?
ただ気になるのが、このような探索型2Dアクションゲームというのは、この2種類以外にもたくさんあって、この2作品よりも古いゲームは「メトロイドヴァニア」に入るのかということです。
例えばこれらのゲームには「ザナドゥ」(日本ファルコム/1985年)や「メトロイド」と同じ時期に発売された「ロマンシア」(日本ファルコム/1986年)や「ワンダーボーイ モンスターランド」(セガ/1987年)のような作品が挙げられます。
果たしてこれらのゲームは「メトロイドヴァニア」と呼ばれるんでしょうか。と海外の有識者に尋ねてみると答えは「違う」だそうです。
海外の有識者の方のお話によると「この2作品の後に制作された、この2作品の影響を受けたゲームのこと」だそうです。ですから「グーニーズ」(コナミ/1986年)のことは「メトロイドヴァニア」と呼ばずに「アクションADV」と呼ぶそうです。
また「メトロイドヴァニア」と「ハックアンドスラッシュ」はよく似ているジャンルです。どちらも「戦闘をして得たアイテムや経験値でキャラを強化して進んでいく」ゲームです。
ただこれらの「ハックアンドスラッシュ」のゲームも「メトロイドヴァニア」に分類されるためには、モデルになったゲームのように単純にゲームを楽しむのではなく、物語や世界観を含めて楽しめるように制作されているかが重要だそうです。
そうなってきますと「案外『メトロイドヴァニア』って狭くない?」という疑問も湧いてくるはず。だけど安心してください。タイトル数が少なかったらジャンル名なんか付きません。ゲーム配信サイトのSteamでは「メトロイドヴァニア」の検索タグが付いたゲームだけでもたくさんあります。
それだけ「メトロイド」と「悪魔城ドラキュラ」というゲームはフォロワーが多いということですね。
ジャンルの細分化は成熟の証!?
それにしても海外は音楽のジャンルもそうなのですが、ジャンルを細分化していくのが大好きですね。ジャンルを細分化することで、遊びたいゲームに少しでも早くたどり着けるようにするのが目的なのでしょうか。
これからも細分化されたゲームジャンルをご紹介していきますので、気になるジャンルがありましたら御覧ください。