『マジック:ザ・ギャザリング』で7枚の差別的表現を含むカードを禁止に

『マジック:ザ・ギャザリング』で7枚の差別的表現を含むカードを禁止に

世界的人気のトレーディングカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング(MtG)」を運営するウィザーズ オブ ザ コースト社は、何十年にもわたってゲームの一部となっていた人種差別的な表現のカードについて謝罪し、大会での使用を禁止し、公式のカード・インデックスからも削除されます。

カード名やイラストに差別的表現が含まれるカードが禁止に

公式ではこのように発表されました。
「ここ数週間の出来事と、有色人種の人々をより良くサポートするにはどうすれば良いかという現在進行中の会話は、私たち自身、私たちの行動、そして私たちの不作為を検証することを引き起こしました」
「私たちは、私たちの認識が不足している時に助けてくれた皆さんに感謝をしています。私たちはもっと良くなるべきでした。そしてもっと良くなることができます、そしてもっと良くなるでしょう」

禁止カードにはみんなも知ってるあのカードも!

禁止となったカードは以下の7枚です。
《Invoke Prejudice》, 《Cleanse》, 《Stone-Throwing Devils》, 《Pradesh Gypsies》, 《Jihad》, 《Imprison》, 《Crusade》
公式の大会での使用禁止はもちろん、カード・インデックスからも削除されるため、使用禁止から再び使用可能になることは絶望的です。そしてカードアートはウィザーズの公式カード・インデックス・サイトから削除され、下の説明文に変わります。

人種差別的な描写、テキスト、またはその組み合わせを理由に、このカードの画像をデータベースから削除しました。いかなる形であれ人種差別は容認できませんし、私たちのゲームにも他のどこにもありません。

アメリカでの人種差別抗議運動を受けて、ゲーム会社はアフリカ系のファン、従業員、コミュニティを支持する声明を発表しています。ウィザーズ オブ ザ コースト社も他の企業と同様に「人種差別の場所は我々のゲームにもどこにもない」と謝罪しています。

ファンからは簡単に禁止してしまう措置に心配する声も

この発表を受けてMtGのファンたちは、ここから今まで「マジック・ザ・ギャザリング」をプレイしたことどころか知りもしなかった人達による「魔女狩り」のような「カード狩り」が始まるのではと恐れています。

MtGは赤、青、黒、白、緑の5色のマナからエネルギーを得て、魔法やクリーチャーを使用します。しかし、このまま規制が進んでしまうと黒マナで召喚されたカードに対して白マナで召喚したカードは何も抵抗できなくなるかもしれないと恐れています。
彼らがここまで恐れているのは禁止されているカードに《Crusade》があったからです。
このカード自体は今では使われることはありませんが初期の頃はとてもよく使用され、このカードの能力の強化版ともいうべきカードが数多く作られ、今でも使用されています。

そんなプレーヤーなら誰でも知っている歴史も人気もあるカードが禁止されたことで、ウィザーズ オブ ザ コースト社は「名前と絵だけで禁止カードを決めている」という疑惑をファンに抱かせてしまったのです。
人権に配慮しなければならないので、ものすごくデリケートな問題ですが、言われるがままに削除するのではなくて、実際のプレイヤーの意見も取り入れつつ絶妙な落としどころを探ってほしいです。

マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト