懐かしの携帯ゲームを完全復刻! G-MODEアーカイブス01『フライハイトクラウディア 』を紹介! - ガメモ
懐かしの携帯ゲーム紹介、今回は大型RPG「フライハイトクラウディア」を紹介! そしてこのゲームが発売された2004年の
携帯電話から機種変更をしてしまったせいで、今はもう遊べなくなってしまった携帯電話ゲーム。そんな携帯電話のゲームの中からジー・モードの人気タイトルをチョイスしてNintendo Switchに完全移植するプロジェクトがG-MODEアーカイブスです。
メールの返信を待っている間や、学校や会社の行き帰りの電車の中でプレイした懐かしいゲームを再びあなたの手に。
そしてキッズケータイから即スマホという世代には、スーパーファミコンでもプレステでもない、けれどどこか懐かしいゲーム体験に挑戦してください!
そしてゲームの紹介の後には、そのゲームが発売されていた頃の携帯電話事情も紹介。かつて使っていた携帯電話やこれぞ「ガラパゴス」というような携帯電話に出会えるかも。
G-MODEアーカイブス01『フライハイトクラウディア』
空の世界クラウディアが舞台、シナリオ重視の正統派RPG。続編も4作あり、こちらはその第1作目です。
雲海に浮島が点在する、空の世界クラウディア。
カイゼルシュルト帝国の騎艇小隊長レイナスは、国王の命を受け、盟友ロナードとともにバーデルゼン島制圧に向かう。
島の要となる司令塔へ奇襲攻撃をかけるレイナスとロナード。首尾よく司令塔を制圧したレイナスだったが、市民を虐殺する軍のやり方に納得がいかず、ロナードと対立する。反逆の罪をきせられたレイナスはカイゼルシュルト軍から追われる身となる。
増え続ける謎の魔獣、カイゼルシュルト王の不審な噂、異空間への入り口。様々な運命が交差する、レイナスの旅が今始まる…。
携帯電話でハイクオリティのRPGが遊べる時代に!
グラフィックや魅力的なキャラクターとともに豊富なサブクエストや隠しダンジョンなどもあってスーパーファミコンの大作クラスのボリュームがありました。発売された当時はこんなRPGが携帯電話で遊べる時代になったのかと感心した記憶があります。
物語も王道なので外れもなく、一緒に旅をする仲間も回復役や攻撃魔法の使い手、スナイパーなど少し遊ぶだけでどのように戦わせればいいかがわかります。
そして携帯電話というハードの性質上、ちょっとした時間に進められるように戦闘の時間が短いのがとてもいいです。戦闘の途中でゲームを中断すると気になって仕方がなくなりますからね。この仕様は当時の通勤や通学、休憩時間などのために考えられた仕様だと思うのですが、それがSwitchに移植された今では、TVやYoutubeを見ている時に流れるCMの合間にレベル上げができるのです。
こういうちょっとした時間でレベルを上げて、ボス戦はじっくりと戦略を練って挑む。物語も王道だけにRPGとして王道の遊び方ができます。個人的には定期的に襲ってくる「何も考えずにレベルだけ上げたい」欲求に応えてくれるソフトなので、microSDカードに入れておきたい1本です。
メーカー:ジー・モード
ジャンル:ロールプレイング / アドベンチャー
配信日:2020年4月16日
価格:500円(税込)
容量:147MB
(C)G-MODE Corporation
2004年の携帯電話事情
この「フライハイトクラウディア」が発売された2004年発売された携帯電話はどんなものだったのでしょうか。
携帯電話では、カメラはついに100万画素時代に突入。それと同時に「おサイフケータイ」機能も登場。カメラ、メール、赤外線通信、インターネット、おサイフケータイという携帯電話に必要不可欠な機能が出揃った年となりました。
またネット事情に話を広げますと、ADSLの加入者が1,000万人を突破し、光ファイバー通信にもYahoo! BBが参入しNTT東西のBフレッツとの競争が激化。Yahoo! BBは新規参入ながらも加入者数が150万人を突破しました。この高速通信と通信料金定額の普及によってブログや「mixi」、「GREE」といったSNSが流行しました。
またNintendoDSとPlayStation Portableが発売され、ゲーム機もモバイルの時代に突入し、時間をつぶすアイテムとして携帯電話のライバルとなる存在となりました。
思い返せばこれって痛ケータイ!? カスタムジャケットで着替えができる『P900i』
パナソニックモバイルコミュニケーションズ製の携帯電話「P900i」の特徴はなんと言ってもカスタムジャケットの存在です。携帯電話のカメラが付いている面のジャケットを好きなジャケットに着替えることができました。
この場合、一般の消費者の方は1000円ほどで販売されている公式のジャケットを購入するのですが、オタクはそんな既存の商品で満足なんてしません。当時のオタクたちはこのカスタムジャケットに合わせて出力できるイラストデータを作成し、好きなマンガやアニメのイラストを印刷してカスタムしていました。
当時はこの需要に応えるためにプリンターのメーカーやはがき印刷ソフトのメーカーが「P900i」用の設定を配布していたくらいです。2004年は『Fate/Grand Order』の原点とも言える『Fate/stay night』が発売された年でしたので、コミケ会場や秋葉原などではセイバーや凛、イリヤに桜などお気に入りのヒロインのイラストで飾った「P900i」を持ったゲームファンがたくさんいました。
とは言っても、そもそもこの「P900i」がオタクに受けたのはカスタムジャケットの存在ではなく、「ファイナルファンタジーI」がまるまるプリインストールされていたからというのがあります。ゲームだけではなくこのゲームの効果音やBGMを着メロに使えたことがゲーム以上に人気となり、この携帯電話の人気の後押しとなりました。
機能としても必要な機能は充分揃っていて、さらにワンプッシュでオープンするギミックもあり、これも人気のひとつとなっています。
「カスタムジャケット」「ファイナルファンタジーI」「ワンプッシュオープン」。世の中のニーズに合わそうとしていたのに、結果的にオタク男子の大好きな要素ばかりになってしまった少しかわいそうなケータイです。
世界最小ケータイが登場! 携帯電話にシンプルさとカッコよさを求める層がターゲット
NTTドコモのソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズから発売された携帯電話「premini」(SO213i)です。preminiは、幅40mm、高さ90mm、厚み19.8mm、69gで発売当時は世界最小サイズのケータイでした。
世界最小サイズとデザインを優先したため、メールやネットブラウジングには対応しているものの、デジタルカメラや赤外線、外部メモリを搭載していません。
カメラが無いことと赤外線通信ができないことはやはり購入層を狭めてしまいます。それでも小ささやデザインに惚れたニッチなユーザーをガッチリ取り込もうとするコンセプトでした。
以外なところではデジタルカメラや外部メモリに対応していないことから、社内機密や個人情報をを扱う部署の方が業務用の携帯電話として使っているというケースもありました。
ソニー・エリクソンはその後も小ささへの挑戦は止めることがなく、小型軽量ボディの機種は発売され続けます。今回紹介した「premini」に続いて「premini-S」、「premini-II」と続き、ソニー・エリクソン初の防水携帯電話「SO902iWP+」やWalkmanケータイ「Xmini」などへと続いていきます。そしてこの挑戦はスマートフォンでも続いていき、Xperiaでも2018年に発売された「Xperia XZ2 Compact SO-05K」まで継続的にハイエンド機種でコンパクトモデルのスマートフォンを発売し続けました。