ありがとう、初代Switch。8年間の思い出と、Nintendo Switch 2が受け継ぐべき「人と人をつなぐ」DNAとは

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2025年6月、まばゆい光とともに次世代機「Nintendo Switch 2」が私たちの前に姿を現しました。その圧倒的な性能や新しい機能に世界が沸き立つ今、私たちは、この新しい未来へバトンを繋いでくれた偉大な先駆者に、心からの感謝を伝えたいと思います。そう、2017年から8年間、私たちの日常に寄り添い、全世界で1億4000万台以上もの笑顔を生み出してきた、初代「Nintendo Switch」へ。
初代Switchがもたらした革命は、単なる性能の進化ではありませんでした。それは「いつでも、どこでも、誰とでも」という、ゲームの常識を覆すコンセプトそのものでした。テレビの前でしか遊べなかったゲームを外に持ち出し、携帯ゲーム機だったはずの画面を分け合い、リビングや子ども部屋、新幹線の中、友人の家など、あらゆる場所を笑顔の生まれる空間に変えてくれました。
その真価が最も発揮されたのが、2020年の春でしょう。『あつまれ どうぶつの森』の登場と、世界中を覆ったコロナ禍。私たちが物理的な距離を取らざるを得なくなった時、あの無人島は、現実以上に温かいコミュニケーションの場となりました。会えない友人と一緒に花火をし、遠く離れた祖父母を島に招き、季節のイベントを祝う。それは、ゲームが「人と人をつなぐ」ための、最も優しく、そして強力なツールであることを証明した瞬間でした。
『リングフィットアドベンチャー』で家族の健康を支え、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』で広大な世界を旅する感動を共有し、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』で世代を超えて熱くなる。一人ひとりのSwitchには、それぞれの8年分の思い出が詰まっています。それは、ソフトのセーブデータだけでなく、本体に刻まれた小さな傷や、使い込んだJoy-Conの感触にも宿っているはずです。
そして今、バトンはNintendo Switch 2へと渡されました。より美しく、より快適になったゲーム体験はもちろん魅力的です。しかし、私たちがこの新しいハードに真に期待するのは、スペック表には現れない、あの温かいDNAが正しく受け継がれているか、ということです。
Switch 2は、これからどんな形で私たちを繋いでくれるのでしょうか。どんな新しい「あつ森」のような社会現象を生み出してくれるのでしょうか。この小さな機械が、これから先の私たちの人生に、どのような新しい思い出を刻んでくれるのでしょうか。
8年間、私たちの日常を彩ってくれて、本当にありがとう、初代Switch。
その意志を受け継いだ新しい仲間と共に、私たちはまた新しい冒険へと旅立ちます。