プロジェクトEGGより「栄冠は君に2」が配信開始! 甲子園に連れて行くのは達っちゃんじゃなくて監督だ! - ガメモ
レトロゲーム,セガ,メガドライブ,メガドラ,サターン,任天堂,NintendoSwitch,Vtuber,eスポーツ
夏の風物詩といえば甲子園。銀傘、アルプススタンド、かち割り氷に8号門クラブと夏の甲子園ではお馴染みですが、やはり主役は出場する選手たちです。
そんな高校球児たちの成長と活躍を監督視点で描いたシミュレーションが「栄冠は君に」シリーズです。
そのシリーズの中から今回「栄冠は君に2」がプロジェクトEGGより配信が開始されました。配信されたのはWindows版で価格は800円。現在はセール中ということで500円で販売されています。
アートディンクのゲームは着眼点が異質でインディーゲームっぽいんです
「栄冠は君に2」を製作したメーカーはアートディンク。アートディンクといえば「栄冠は君に」シリーズ以外にも他とは違う着眼点のシミュレーションゲームを製作しています。
代表作としては電車を中心にした都市構築シミュレーションの「A列車で行こう」シリーズや、大航海時代の地図作成シミュレーション「THE ATLAS」、元禄時代の商人の人生シミュレーション「天下御免」など、一部の人にはとことん深く刺さりますが、刺さらない人にはまったく刺さらないゲームばかりです。
一文字変えるだけで母校になる高校野球監督シミュレーション
この「栄冠は君に2」も高校野球シミュレーションということで野球好き、それも高校野球好きにしか刺さらない作品になっています。
しかし、このゲームは高校野球好きでなくてもハマれる要素がひとつだけあります。それは「母校の野球部の監督になれる」です。
このゲームの高校のデータは、発売された1991年の時点での女子高以外の全国の高校が名前を少し変えただけで登録されているのです。
そこで母校の名前を検索してエディット機能で校名を変えれば、母校の監督になれるのです。全校を書き換えるのはめんどくさいので甲子園常連校だけ変えて、ほかは変えませんでした。
そして母校の監督になったプレイヤーの就任期間は50年。50年かけて甲子園で優勝を目指します。これは前作「栄冠は君に」が就任期間が1年でしたから単純に50倍に延びています。
毎年、メンバーが変わるチームに悩むか楽しむか?
そんな感じで50年間、監督をするのですが、このゲーム入部する選手を選べません。そして選手に限界値が設定されています。
スカウトで他県から入部させたり、セレクションで特別推薦で入学させたり、地元の議員さんが入部希望者を連れてきたりもしません。そういう高校野球のらしくない要素は一切ありません。
母校の野球部が弱い高校には、限界値の低い生徒が入部してきます。その生徒たちを鍛えて予選で結果を出していくことで徐々に強豪校になっていきます。
もちろん母校の野球部が1991年の時点で強豪校だった場合は限界値の高い生徒たちが入部してきますので、甲子園出場がより近くなります。
そして始まる練習の日々。数値を見ながら体力、打撃、守備、走塁、投球の各練習をしていきます。練習をしながらレギュラーとキャプテンを決めて練習試合をしながら調整して予選を戦い、甲子園に出場。甲子園で優勝を目指していく。
甲子園で優勝してもゲームは終わらず、代替わりをして、また新メンバーで甲子園を目指していく…。
これが淡々と続いていきます。甲子園で優勝したときだけ、優勝旗とともに優勝メンバーがテロップで流れるだけ。ストイックに数字だけと向かい合うゲームになっています。
高校生ならではのミスと笑って済ますのが監督の務め
ただしこのゲームは微妙に試合の場面でストレスが溜まります。例えば同点で1アウト3塁の場面で外野に飛ぶファールフライを打たれた時、外野手が必ず取ってしまい、タッチアップで得点されてしまうのです。また、スクイズの場面で必ずホームに投げてしまうとか、本当の試合でも判断が難しい場面の選択が悪いんです。
まぁ、これは双方のチームで起こることなので、損得はないとあきらめるしかありません。
そんな試合のミスは目をつむりつつ、毎年、新チームで戦っていても結果を出さなければいけない監督の気分が味わえるそんなゲームです。
実際にはこれに学校や後援会、プロ入り確実の生徒の親からのプレッシャー、スカウトの対応、元プロ野球選手の謎のアドバイザーの存在などを考えると、野球が大好きだけでは監督はできないなぁと思います。