ブラジルでゲーム機の税金大幅な引き下げ セガの覇権がついに終わる!? - ガメモ
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ブラジル政府は2019年8月15日、周辺の国に比べて高すぎると批判を受けていたゲーム機を購入しやすくするため、税金を大幅に引き下げると発表しました。
ブラジルはゲーム機など精密機器の輸入や販売にかかる税金が高いことから、ソニーのプレイステーション4は発売当初の価格が日本円に換算しておよそ18万円もしたほか、そのほかのゲーム機も周辺国と比べると高いものが多いのが実情です。
こうした高い税金が、売れ行きに歯止めをかけているという批判が高まっていることから、ブラジル政府は15日、ゲーム機本体とゲームに使用するコントローラーやヘッドフォンなどにかかっている税金を20%程度引き下げると発表しました。
ブラジルで熱狂的に支持されるマスターシステムとメガドライブ
このブラジルで唯一(正確にはふたつ)、この高い税金がかけられないゲームハードがあるのです。それはマスターシステムとメガドライブです。
それというのもこのふたつのハードは正式なライセンスを受けてブラジル国内で生産されているのです。ブラジル国内最大手のTectoy社と独占契約を結んだセガは、そのおかげでマスターシステムとメガドライブでブラジル国内の覇権ハードとなります。
そして2001年にセガがゲームハード事業から撤退した後もTectoy社は、マスターシステムとメガドライブを販売し続けました。ついには2017年にSDカードスロットの付いたメガドライブの新型を発売しています。
みなさんも動画サイトやネットニュースで見たことがあるマスターシステム版「ストリートファイターII」や「バーチャファイター」を作っていたのがブラジルです。
とてもどうでもいいことですが、日本でもブラジル国籍の人が多い地域でのセガハードの稼働率が気にななります。群馬県や静岡県、愛知県などでは 「マリオよりもソニック」といったオールドタイプのセガファンが涙するような言葉が聞けるかもしれません。
過去からの積み重ねがセガのブラジルでの覇権を支える
このセガの覇権が今回の減税で揺らいでしまう可能性があるのです。ちなみに任天堂は2015年にブラジルでのゲーム機販売事業から撤退しているので、覇権を揺るがす存在にはなりません。プレイステーション4も現在では現地生産に切り替えられているので、税金は高くないと思われます。
なのになぜ、マスターシステムとメガドライブの覇権が続いているのでしょう。やはり最新のブラジル版メガドライブにSDカードスロットが付いているのが気になります。
もしかしたら、ソフトをダウンロード購入したり、店舗でダウンロードサービスなどがされているのかもしれません。
これまでの歴史の中での積み重ねがセガの覇権につながっているのでしょうか。今回のブラジルの税金引き下げは、世界のゲーム市場にどんな影響を与えるのでしょうか。
マイクロソフトやGoogleなどの新ハードなどマスターシステムとメガドライブのライバルは次々と現れます。どんなに相手にも負けないでほしいですね。