ゲーム業界の受かる自己PRの書き方|未経験・転職のための職種別の例文
ゲームが好きだから、ゲーム業界に就職したい・転職したい。それはあたりまえの希望ですが、履歴書に必ずある自己PRの欄に何を書けばよいのかわからない。そう思い悩んでいる人にむけて、ゲーム業界に受かりやすい自己PRの書き方や例文をご紹介します。
自己PRってどうして必要?何をアピールするもの?
面接の履歴書を作るときに、かならず書くことになる自己PRの欄ですが。ここは、得意なことや自信をもって出来ることなど、自分の強みをアピールするための場所です。自分がどういう人間で、どういう働きが出来て、どういった結果を見込めるかを企業側に理解してもらう機会です。
自己PRがわかりやすく書かれていないと、どういう人間なのかを理解してもらえず、そもそも自身でもわかっていないと思われてしまいます。もし採用したと仮定しても、なんの仕事を任せればいいのかわからないという判断をされてしまうでしょう。
質疑応答でもかならずチェックされて質問が飛んでくる場所なので、しっかりと内容を吟味して対策をとっておきましょう。
自己PRの書き方を解説
自己PRの書き方について、大切なことを4つのステップにわけて書き方を解説していきます。
- 自己分析
- 企業の分析
- 具体性の提示
- 添削・暗記
①自己分析
自己PRはまず、自己分析をすることから始まります。自分がどういう人間で、何が得意なのかをしらなければ、相手に自分の良さをアピールすることはできません。
自分が得意だった科目や、熱中していた趣味などから、なにが得意なのかを書き出して言語化します。どういう理由でなにが得意なのか、自分の長所や弱点を自覚できていることをうまく相手に伝えられるようにしましょう。
②企業の分析
面接を受ける企業について詳しく調べます。どういう募集要項かをきちんと読みこみ、どんな業務があるのか調べておきましょう。企業が求めているのはどういう人材かを理解し、自分がどう当てはまっているかを説明できるのが大切です。自分にはどんな仕事に向いているのか、どういう仕事をやってみたいかなどを伝えられるようにしましょう。
面接官も、仕事についてどの程度理解をしているかを聞いてくるため、面接する企業の情報収集は怠ってはいけません。
③具体性の提示
説得力のあるPRには具体性が必要になります。具体的に勉強に努力した時間や取り組んだ実績、過去に成功した事柄から、アピールするのに活かせるエピソードを見つけて書き出してみましょう。
具体的な実績は、相手に納得を与えます。どんなことをやったことがあり、その自信から業務でもどんな貢献が出来るかなど、強い具体性をもって説明できれば評価も変わってきます。
④添削・暗記
自己PRを書く欄は履歴書の中でも大きい欄ですが、いくらでも詰め込めるわけではありません。受かりたいからと言ってアピールをどんどん書き足していっても、散文的になってしまっては本当に伝えるべきことを伝えられない可能性があります。
本当にアピールしたい部分に焦点が当たるように、無駄を省いて文字を詰め、わかりやすい文章にしましょう。同時に、誤字脱字や文法的な間違いがないかも確認します。
文章が完成したら、実際の面接で説明できるように、なんども音読して練習しましょう。人に頼んで対面で練習することが効果的です。
ゲームプロデューサーに求められていること
ゲーム業界に就職すると言っても、様々な役職がありそれぞれ担当する業務が違います。それぞれに必要とされる能力について説明します。
ゲームプロデューサーは、ゲーム開発の予算や人員集めスケジュールなどを管理し、全体を指揮するのが仕事です。
人を集める統率力や、間を取り持つコミュニケーション能力が必要で、責任者であるため、トラブルが起こった際の対応なども求められます。指示をだすために、実際の仕事内容を理解していないといけないため、プログラミンやグラフィックなどの知識も最低限必要です。
ゲームプランナーに求められていること
ゲームプランナーは、ゲームのアイディアを考え出してゲーム制作を企画する仕事です。まだ形になっていないゲームの楽しさを言語化して、人に納得してもらう企画書をつくれなければいけません。
アイディアを生み出す発想とそれを形にする企画力、市場に出してどの層に受け入れられるかなど、おもしろさに具体性を持たせる分析力、魅力を説明するプレゼン能力などが求められます。会社によってはプロデューサーとして企画の管理を兼ねる必要もあるため、指示されるよりする側の能力も必要です。
ゲームプログラマーに求められていること
ゲームプログラマーは、ゲームを実際に制作し動かすためのプログラミングをする仕事です。
C言語・Java・Unityなどのプログラミング言語を扱う能力が必要です。入社後に学んでいく採用もあるかもしれませんが、即戦力としての枠を狙うならコンピュータースクールや独学で学んでおくことをおすすめします。
プログラミング言語は1つの小さなミスでも狂ってしまう繊細な作業です、何時間も一つの作業に向き合う忍耐力が求められます。多くの場合、同じプログラマーの仲間たちとのチームでの作業となるのでコミュニケーション能力も大切です。
グラフィックデザイナーに求められていること
グラフィックデザイナーは、ロゴやパッケージ・ポスターなど見た人を寄せ付けるためのデザインをする仕事です。魅力的で購入・プレイしてみたいと思わせるデザインにするため、美術的なセンスが必要です。
illustratorやPhotoshopなどデザインソフトを扱うスキル、構図や色彩に関する知識、なによりも発想力が求められます。
具体的な資格は必要ありませんが、実際に魅力的な物を作れるのか判断してもらうために、今まで作った作品のポートフォリオなどを作っておきましょう。
CGデザイナーに求められていること
CGデザイナーは、ゲームの3Dキャラクターなど、コンピューターグラフィックスを使った映像表現をする仕事です。ゲームの世界観を作り上げるのに大切な仕事で、実際にプレイヤーが目にする部分の多くがCGデザイナーの仕事だといえます。
CGデザインに必要な3Dツールや映像編集ツールを扱うスキル、物体を正しく把握して出力するデッサン力やデザイン力が求められます。グラフィックを作ったデザイナーの要望を実際に形にするために、意図を正しく汲み取るコミュニケーション能力なども求められます。
専門的なスキルが必要なため、研修などもありますが。はじめからスキルを磨き上げておくことも大切です。
転職する人の自己PRの書き方
転職の際にかく自己PRは、初就職のものより書きやすいはずです。前職でやってきたことを書けば大まかなアピールが出来ます。仕事の実績が自己分析と具体的な例になるので、企業の分析にあわせて必要な要素を取り出しましょう。
異業種の未経験者
まったく異なる業種からゲーム業界に転職する際には、未経験者としての自己PRを書くことになります。社会で働くことは知っているが、具体的な業務内容には詳しくないため自分の社会人としての長所を述べましょう。
「どういう仕事をしたことがあるか」「何が上手く出来るのか」「転職した先で何をしたいのか」を、募集要項にあてはまるように組み上げていきます。
「何故、前職を辞める・辞めたのか?」という質問が当然なされるでしょうが、前向きな姿勢を押し出した答えを考えておくとよいです。
同じ業界の経験者
同業種からの転職の場合は、即戦力として扱われることになるでしょう。自分も相手もある程度の業界用語や雰囲気がわかっている前提なので、専門的な内容になると思われます。
「自分のもっている具体的なスキル」「かかわった企画の実績」「業界の今後の展望から自分のしたいこと」などを具体的に書き込むことで、面接者にも使いどころを理解してもらえると思います。
あまり受けが良くない自己PRとは
自己PRが上手くいかない・受けの良くない話題も述べておきます。
ゲームについての愛や情熱について長々と語ってしまう場合。勢いだけで乗り切ろうとするのは推奨されません。なぜなら、ゲーム会社に就職したいと考える人は多かれ少なかれゲームが好きでこだわりを持っているからです。他の人が言うまでもなく持っているアピールポイントに貴重な時間を使うのは上手くありません。はじめの挨拶の時に軽く何が好きで趣味にしている程度におさめ、話のきっかけにするくらいがいいでしょう。
具体的にやりたいことがわからない場合。どんな仕事でもやりますという意気込みなどは評価されにくいです。どういう仕事があるのかわかっていないと判断されてしまうこともあります。企業側が求めているのは何でも出来そうな人材ではなく、何か自信をもってできることがあると判断できる人材です。きちんと自分のやりたい仕事・要望を伝えましょう。
自己PRが短すぎる場合。奥に秘められた情熱を見抜いてほしいなどがあるかもしれませんが、短い文章からは文字通りの情報しか読み取れません。ただ単に浅い人間であると判断されてしまうおそれがあります。言いたいことを明確に、わかりやすく、具体的に伝わるように何回も添削を重ねましょう。
まとめ
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