ゲームプロデューサーとは？仕事内容や年収・必要な資格やスキル

ゲームプロデューサーは、ゲーム開発のプロジェクトを運営し総指揮をとる責任者です。プロジェクト全体にかかる予算を管理し、販売までのスケジュールを組み、そのために必要な人員を編成します。ゲーム開発に直接関係ない仕事もしなればならず、経営陣への交渉、どうやってゲームを宣伝するかの広報活動、人件費や材料費などの経理をも含めた全体のリーダーです。

同じ管理職で、似たような指揮を執る職業であるゲームディレクターは、プロジェクト全体ではなくゲーム開発する現場のリーダーになります。

大きなプロジェクトになると数百人の指揮をしなければいけないため、どのような分野の人材がどれくらい必要かの知識を持ち、有能な人材の特徴を把握し、適切な指示を出さなければいけません。複数の物事を並行して進めることのできる管理能力が必要な責任の重い役職です。

ゲームプロデューサーは、総責任者としてゲーム開発において一番影響力をもっているといってもよい立場で、自分の思い描く理想のゲームを作りたいという夢を一番実現できる職業です。自分の思い浮かべた面白いものを世に出し、それがヒットされ受け入れられた時の嬉しさは大きいものでしょう。

総責任者として強い影響力を持つとともに、その分の責任が課せられます。開発が順調に進めばよいですが、実際にはさまざまなトラブルや多方面への交渉などもあり、重責とプレッシャーがある職業です。全体に気を配る幅広い視野と知識が必要で、何か問題が起きた時には自分の責任で対応しないといけなくなります。

未経験者からいきなりゲームプロデューサーに採用されることはありません。多くの場合は、ゲーム会社に入社後、仕事を通してゲーム開発全般のノウハウを学んだ後に、ゲーム開発の現場責任者であるゲームディレクターの経験を経てから、ゲームプロデューサーとなります。

ゲーム業界はまだ若い業界なので、社内の繰り上がりで管理職になれそうでも上が詰まっています。下積みが長くなるので、もう十分だと判断して会社から独立してプロデューサーやディレクターになる人も居ます。

幅広い知識が必要ですが、プロデューサーそれぞれにやり方があり、指揮の仕方も変わってきます。実際に自分が開発に関する専門的なスキルや知識を持っていない、ゲーム業界ではない他業界のプロデューサー経験者がなることもあります。

ゲームプロデューサーになるために、必要な資格や免許などはありません。プロデューサーとして任命されれば、ゲームプロデューサーとしての仕事をすることになります。しかし、仕事の内容は総責任者という事で幅広いゲーム業界への知識や、ゲーム開発への理解が必要になってきます。

• 総責任者となるため、権利などの各種コンプライアンスの知識
• ゲーム販売における市場の調査力
• 面白いゲームの企画力
• 売れる商品のマーケティング力
• 外部との交渉力
• 予算を配分するため、業界内での金銭感覚
• スケジュールを組むために、現場での進行速度や習慣への理解
• リーダーとして人をまとめ、適切に配置する指揮能力
• トラブルが発生した時に責任をもって、フォローや解消へむけて動ける判断力
• 宣伝で良い反応を引き出せるような、顧客への理解
• 売れる売れないを見極め、成功すると確信してプロジェクトを立ち上げる決断力

ゲームプロデューサーの収入は、ゲーム開発の中の地位的には一番高いためゲームクリエイターの職業の中では高給取りになります。会社の規模や経営方針によって給料は異なりますが、ゲーム業界全体として給料が少なめの傾向にあります、その中で平均して約年収600万前後となります。

入社してすぐプロデューサーを任せられることはほぼありません。将来的にプロデューサーになりたい、という意気込みを志望動機にするのはよいですが、それまでの下積みとしてやる職業を考えておきましょう。

管理職を募集しており、それに応募する場合は、ほとんどが前職でプロデューサーなど管理職を経験したことがある人になります。募集要項にも経験者を求めていると書かれているので、未経験者の場合は難しいでしょう。
 

未経験の新入社員がいきなりゲームプロデューサーなることはないでしょう。制作スタッフとして現場の流れを知り、下積みを詰んで経歴が認められた後にようやくプロデューサーとしての可能性が出来てきます。

他の業界でプロデューサーとして管理職の経験があり、現場にゲームプロデューサーとなる人が居ない起業したばかりの新規参入企業の場合などは採用される可能性もあるかもしれません。

ゲームプロデューサーは、その名の通りゲーム制作をプロデュースし、ゲーム開発・ひいてはゲーム業界全体をけん引していくゲームクリエイターの花形といえる職業です。ゲームクリエイターとして有名な人物の多くがゲームプロデューサーです。その分収入も多く、責任なども大きくなるとても重要な職業のため、業界未経験者などがいきなりプロデューサーになることはありません。制作スタッフから初めて実践で仕事を学び、すこしづつスキルアップして信頼と実績を重ねていってようやくなれる職業です。

ゲームクリエイターの中でも、最終的にゲームプロデューサーになりたいと思っている人は多いです。ゲーム業界に就職した段階で最初の一歩を踏み出したところと言えます。自分の考えたゲームを作りたいという夢を現実にするためには、幅広い知識と経験が必要になるでしょう。