ゲームキャラクターデザイナーとは？　仕事内容や年収・必要な資格やスキル

ゲームの企画にキャラクターデザインを提供するのが、ゲームキャラクターデザイナーの仕事です。ゲームプランナーから指示された仕様書からキャラクターを作画する、デザインコンペで自分の考えたキャラクターを出すなど、会社やプロジェクトによって採用方法は様々です。漫画家やイラストレーターに対してキャラクターデザインの打診が来ることもあります。

デザインするキャラクターは、プレイヤーの分身となる主人公や仲間のキャラクターだけでなく、敵モンスターや動植物など、世界観に沿ったファッションや小道具のデザインなども含まれます。作成したデザインを下地にし、CGデザイナーやグラフィッカーがゲーム画面上にキャラクターを作り上げます。会社によりますが、CGデザイナーとしてキャラクターのモデリングも兼任していることもあります。

絵を趣味にしている人なら、自分が描いたキャラクターが登場し、ゲーム上で会話し動かせるようになることは1つの大きな到達点です。

キャラクターの人気が出てプレイヤーに愛されるようになると、ゲームの面白さとは別の所でも記憶に残ることになりファンアートやグッズ展開など、ゲームの販売が終わってブームが過ぎても長い時間、それこそ数十年後も愛されることがあります。
　
キャラクターデザインは、デザインをゲーム上に落とし込む必要があるため表現に制限があったり、3DCGにするために構造まで作りこんだり、逆に簡略化させなければいけない場合などもあります。同じキャラクターを複数方向から見た三面図という手法で描く必要などもあり、あくまでもゲームキャラクターとしての折り合いをつけないといけません。

会社の待遇によって違いますが、メインキャラクターデザインを担当すると相場は300～600万円ほどになります。

フリーランスとしての場合は、自身で金額を交渉しなければいけません。著作権の使用か譲渡かでも金額が倍ほど変わってくるので、業界の値段設定を自分で調べる必要があります。

ゲームキャラクターデザイナーとなるのに、必須の資格はありません。

Photoshopやillustratorなどのデジタルで行うペイントソフトのスキルが必要です。アナログで描く人でも、納品までのは何度もチェックがおこなわれるため、データでやり取りをしないといけません。

また、指示されて絵を描くことになるため、顧客の要望を聞いて求められているものを読み取る力も必要です。依頼者が絵についての知識が無い場合などはかなり曖昧な言葉から、どういう完成図を求めているのかを想像しないといけないため、何度もやり直しをしないといけなくなることもあります。

また会社との契約によって著作権の扱いが本人帰属か会社に帰属するかなど違うため、著作権に関しての知識が必須となります。

志望動機としてアピールすべきポイントは
・デザイナーとして必要な発想力
・デッサン力
・デザイン力
・色彩感覚
・流行へのアンテナ
などが必要です。それらがあることを証明するために、いままでに描いた創作物でポートフォリオを作成しましょう。キャラクターデザインは向き不向きがあります、何が上手く書けるのかのアピールのためにもポートフォリオは有効です。

また、依頼から要望を正しく受け取る能力のために、実際に人から依頼を受けて制作した実績があると糧になるでしょう。

デザインは完成品が全ての実力主義なため、絵が上手ければ未経験者でも採用の可能性はあります。
画力があることが前提となるので、独学でもデッサンなどを勉強していた方が採用されやすいでしょう。

また、先に挙げたスキルを身に付けることで未経験者でもキャラクターデザイナーになれるチャンスは広がるでしょう。

主人公やヒロインなどメインのキャラクターデザインはプロジェクトの顔にもなるため、漫画化やアニメ化などの他に広告にも使用されます。絵柄によって独自性がわかりやすいので名前を覚えてもらいやすく、ゲームクリエイターの中では知名度が高くなっていきます。キャラクターデザインの担当者の名前でゲーム購入を判断するユーザーも多くいます。シリーズものになれば続投することも多くなり、作品のヒットによって名声が広がれば継続的に仕事が入ることになるでしょう。

イラストでゲームに携わりたい方はキャラクターデザイナーを目指してみてはいかがでしょうか。