ゲームサウンドクリエーターとは? 仕事内容や年収・必要な資格やスキル
ゲーム内のサウンドを作り出すゲームサウンドクリエーター。ゲームの世界観を表現する音楽や、効果音を制作します。そんなサウンドクリエーターにはどのようにしてなればいいのか。今回はサウンドクリエーターの仕事から必要なスキルまでを紹介します。
ゲームサウンドクリエーターとは?
サウンドクリエーターは、ゲームのイメージに合った楽曲や効果音を作成する仕事です。企画職からの指示を元に、音楽編集ソフトを使用して作曲をしていきます。作るサウンドはテーマ曲だけではなく、戦闘曲やキャラクターの足音なども担当します。ゲームの世界観を左右するので、音の演出は大切な作業となってきます。
ゲームサウンドクリエーターのやりがい・大変なこと
サウンドクリエーターは音を生み出す仕事です。自分で一から作ることは、クリエイティブな人にはやりがいを感じます。しかし、クリエイティブなお仕事ならではの苦労もあります。
ゲームサウンドクリエーターのやりがい
自分の考えた音が作れることや、ゲームとして自分の携わった作品が形に残ることはやりがいに感じるでしょう。その他にも、サウンドクリエーターのやりがいがあるので、見ていきましょう。
自分が考えたサウンドを作れる
サウンドクリエーターの最大のやりがいは、自分で音を作りだすことです。何もないところから、サウンドを通してゲームの世界観を表現することは自分の実力とセンスが試されます。仕事のなかで自分の力を試していきながら自分の思い通りにサウンドを作れることに、やりがいを感じる人は多いです。
自分の携わった作品が形になる
自分が作った音楽が一つのゲームに残ることは、サウンドクリエーターのやりがいです。また、ゲームを通して、多くの人にサウンドを聞いてもらえるのは嬉しさがあります。さらに、ゲームのサウンドトラックとして、自分の曲が収録されるチャンスもあるのでやりごたえも味わえます。
共同作業で達成感が得られる
ゲーム制作はチームで行っていきます。制作過程ではチームならではの、おもしろみと苦労を実感できるでしょう。その中ではトラブルが起きて、スケジュール通りに進まないこともあります。しかし、そこを皆で乗り越えた時の喜びは大きなものになります。
ゲームサウンドクリエーターの大変なこと
やりがいを感じる一方で、サウンドクリエーターならではの苦労もあります。一から作る苦悩やセンスが合わなくて認められないなど、クリエイティブな職業ならではの苦悩も出てきます。
自分好みのサウンドを作れない
ゲームごとに表現したいサウンドは決まってきます。なので、完全に自分の作りたい音を作ることはできません。自分好みではないものを作り続けることが苦に感じる人もいます。また、自分がいいと感じたサウンドでも、テーマに合わなければ却下されてしまいます。そういったことが重なり、ストレスと感じてしまう人も多いです。
センスの違いで認められない
上司とセンスが合わなければ、あまり多く現場に出してもらえない場合があります。クリエイティブな世界では、正解はありません。自分がいいと思うものを作っても、センスが合わなければ評価されません。自分の作ったものが否定され、現場にも出してもらえないとなると辛く感じてしまいます。
将来が見えない
自分の音楽が認められて、生活にも困らない人はごく僅かです。そのため、先が見えずに思い悩んでしまう人もいます。さらに、専門的な仕事なため、転職する際にスキルを活かした転職が難しいです。年齢を重ねると転職もしづらいため、自分に合わないと感じたら辞めてしまうケースもあります。
ゲームサウンドクリエーターの年収
平均年収は500万円から600万円になります。勤務年数や勤務している会社によっても、年収は変動します。大企業に勤務しているゲームサウンドクリエーターは、年収1,000万円を超えることもあります。
ゲームサウンドクリエーターになるには? 資格・スキルを紹介
サウンドクリエーターに必須な資格はありません。なので、専門学校に通わず独学でなる人もいます。しかし、楽譜や音楽の知識は必要なので、持っていて損はない資格と必要なスキルを紹介します。
持っていて損はない資格
サウンドクリエーターになる場合、持っておくと有利になる資格を紹介します。どれもサウンドに関する資格なので、持っておいて損はありません。
Pro Tools技術認定
Pro Tools技術認定とは、「一般社団法人日本音楽スタジオ協会」の資格です。サウンドクリエーターの多くが愛用しているソフト「Pro Tools」のスキル証明をしてくる資格となっています。
この資格を勉強していればソフトの知識だけはなく、録音・編集・ミキシングの知識も身に付けることができます。
サウンドレコーディング技術認定
サウンドレコーディング技術認定は、同じく「一般社団法人日本音楽スタジオ協会」の資格です。音・音響・音響機器の基礎理解、デジタル技術、著作権やレコーディングの知識を評価します。
合否はなく、AからFのランク付けの形式で評価がされます。
ゲームサウンドクリエーターに必要なスキル
サウンドクリエーターは音楽系のスキルが必要になっていきます。今すぐに上達するものではないので、ゆっくりとスキルを育てていきましょう。
楽譜を読むスキル
楽譜が読めなくても作曲できるプロもいますが、楽譜は読めたほうが良いです。音楽を理解する際に、楽譜を読めたほうが理解しやすくなります。また、楽譜で指示が出される場合もあるので、楽譜は読めるほうが効率的です。
PCの基本的操作
作曲は基本PCで行います。そのため、基本的なPCの操作を理解していないと作曲ができません。まずは、自身で作曲に挑戦してみるのがいいでしょう。
幅広いジャンルの知識
音楽の知識は幅広くあったほうが良いでしょう。クラシック、ポップス、民族音楽などの知識があると応用が効きます。また、人気のゲーム内サウンドを繰り替えし聞くのも勉強になります。ジャンルを選り好みせずに、幅広く聞いて知識をどんどん付けて行きましょう。
自分の作ったオリジナルの曲があれば、今後それが役に立つ場合があります。オリジナル曲をSNSに投稿して、反応を見ることも実践的な勉強になります。
音楽のセンス
サウンドクリエーターは音楽的センスがないと、仕事にするのは難しいです。これは生まれつきのセンスもありますが、上質な音楽に触れて音楽を学習し続けることで磨かれることもあります。
音楽のセンスは短い時間では産まれません。じっくり時間をかけて磨くものです。なので、すぐに諦めないで努力を続けていきましょう。