NFTとは「データに名前を書くこと」 超ざっくり・超わかりやすく解説
最近テレビ等でも取り上げられているワード「NFT」ですが、説明を聞いても正直よくわからん!という方も多いのではないでしょうか。私もその一人でした。文系・デジタル音痴の筆者が、自分「でも」わかるようにたとえ話で、NFTとは何なのかをざっくり話していきます!
NFTとはそもそも何なのか?
一言で説明すると「デジタルデータに名前を書くこと」です。
……とだけ言われても「??」となると思います。たとえ話で詳しく説明していきます。
例えば、コンビニでプリンを買ってきて、後で食べようと冷蔵庫に入れるとするじゃないですか。
でも、弟たちがいたとしたら、取られちゃったりするかもしれないですよね。
そのプリン、取られないために、みなさんならどうしますか?
一つの解決策として、自分の名前を書いて「これは私のだ!」とわかるようにしておきますよね?
では、それがプリンではなく、デジタルデータだったらどうしますか?
動画、音楽、画像など……
それらのデジタルデータを、誰かに盗られたり、コピーされたりしないために、何ができますか?
名前、書けますか? 書けませんよね。
タイトルに名前入れときますか? クリックしたら変更できちゃいますよね。
それが技術的にできないというのが、今までのテクノロジーのお話でした。
しかし!!お待たせしました!!
NFTを使えば「この電子データは〇〇さんのもの、ただ一つのものです」という情報をデータに刻み込むことができるんです!!
↑イメージこんな感じ。
言い換えると、デジタルデータを「所有」できるようになったということです。
でも、ここで皆さん一つの疑問が生まれると思うんですよ……
「……だから何やねん!!」
デジタルデータを「誰かが所有」できるようになることでどんなことがあるのか。
なんでそんなにみんな大騒ぎしているのか。
その理由を、具体的な事例とともに説明していきます。
データに「億」の値段がつく。それがNFT。
昔々あるところに。……具体的には2007年のアメリカに。
アメリカ人のアーティスト。ビープルさんがおりました。
ビープルさんは2007年の5月から、毎日絵を描き続けました。
そして5000日目には5000枚の作品ができました。(まずこの努力がすごい)
ビープルさんは集大成として、その5000枚を一つのデジタルアートにまとめました。
そして、NTFを使って「ただ一つの本物」であると証明しました。
……作品は競売にかけられました。
ついた値段は6930万ドル(約75億円)
一躍、ビーブルさんは、作品の価値が世界で最も高い存命の現代芸術家3人のうちの一人となりましたとさ。
めでたしめでたし。
この「事件」は世界中に大きなインパクトを与えました。
従来はコピーし放題だったデジタルデータが、NFTで「これは本物」と証明されたことによって、物凄い値段がついたのです。
そこで皆さん気づきました。
「NFTは金になる!!」
そうして、各企業や個人は、NFTの大海原に漕ぎ出していくのでした。
補足
という話を聞いて、まじか、って私なったんです。
そこで、ググってみたんですよ。ビープルさんを。
そしたらなんと、その「本物と証明された」アートの画像データがHITする訳です。
いやいやいやいや、ちょっと待ってくださいよ。
なんやねん!「NFTは代替不可能(キリッ)」とか言いながら、
堂々とコピーされてネットにあがってるやん!!(大声)
違うんです。
ネット上に今出ている「75億の画像データ」は「本物ではない」ということなんです。
75億で落札されたデータは「本物です」とNFTに証明されたデータであって、
逆に言うとネットに漂うデータは「本物ではない」ということがわかるデータなのです。
「本物」と証明された75億のデータは、今頃落札者のハードディスクの中で静かに眠っていることでしょう。
「推し」や「嫁」が自分のものになる?!それがNFT。
この話は、私の想像のお話。
ゲームやアニメが好きな方は、誰しもが二次元ないしは心の中に「推し」や「嫁」となるキャラクターがいる訳じゃないですか。
でも残念ながら、同じキャラクターを愛する人は世界に何万人といる訳です。
自分の推しは自分の推しであると同時に、みんなの推しでもある。
自分の推しが様々な人に愛されてるのは嬉しい事だけど……
それと同時に、自分だけのものではないという現実に対する淋しさも、誰もが一度は感じたことでしょう。
ですが皆さん、お待たせしました。
NFTの技術が、そんな現実をひっくり返します!!!
NFTは、デジタルデータに「ただ一つのもの」「本物」という証明を行います。
これを二次元キャラクターの世界に応用すると、どうなるでしょうか。
大人気キャラクターの〇〇の「唯一のオリジナルデータ」が作られたとしたら?
そのオリジナルデータを「自分だけが所有する」ことができるとしたら?
あなたの推しの「本物」のデータを所有することが、
技術的にできる時代が来るのです!!
※と同時に、私の見ている推しは偽りの推しであるという、更なる淋しさが襲ってくる時代になりそうですが……笑
そう思うんですけど、どうですかね。版権者の皆さん。
「求婚式」(という名のオークション)とかしたら、とんでもない値段付きそうな気しかしないんですが。
求婚者から貢物を次々と贈られる、現代のかぐや姫(二次元)が、現れるかもしれません……
最後に敢えて難しくNFTを説明してみる
NFTとは「Non-Fungible Token(ノン-ファンジブル トークン)」の略です。
日本語に訳すると「非代替性トークン」となります。
「代替」とは「代り」「替え」という意味。
「トークン」とは「しるし」という意味。
そのため、「非代替性トークン」とは「替えのきかない唯一の印」と言い換えることができます。
この「唯一の印」をもって、「本物」ないしは「〇〇のもの」と証明する訳でございます。
なんでこんな難しい単語作ったし……
すごいどうでもいい話ですが、英語赤点だった筆者からすると
Non Fungible Token
って横文字見ただけで倒れそうになります。いい発音で聞くと更にしんどいです。
「デジタルサイン」とかのほうがまだイメージ湧きます。
もっとどうでもいい話すると、ひらがなにすると「ひだいたいせいとーくん」です。
長いです。そして「い」がめっちゃ多いです。噛まずに10回言える人の方が少ないと思います。
今回はNFTの意味と「所有」について書きました。
調べていたらだんだん面白くなってきたので、今後もNFT関連の話を書いていきます!
第二回:NFTで儲かるって本当?超ざっくり・超簡単に解説!