2020年で終了の「Adobe Flash Player」のエミュレートプログラム「Ruffle」が開発中 - ガメモ
2020年をもってサポートの終了が予告されているAdobe社の「Flash」。
サポート終了後は、Adobe Flash Playerのアップデートや配布も終了されるということで、セキュリティ上の理由などからAdobe社は別のザービスへの移行を呼びかけています。
とは言ってもFlashは1996年に公開されてから、ゲームやアニメなどで大量のコンテンツが製作されていて、しかもその大半が別のサービスに移行することはありません。
この20年を超える歴史を持ち大量のネット資産がある、Flashのコンテンツを残そうとたくさんの試みが行われています。
世界のFlashゲームを集めたゲームプログラム
そのひとつが「Flashpoint」。ネット上にあるFlashゲームを収集し、ダウンロードしてローカルで遊べるようにしてあります。こちらはサイトで2種類のプログラムを配布していて、「Ultimate」版は158GB以上のファイルサイズに、収集されているすべてのFlashゲームが収録されています。
そして「Infinity」版は225MBと「Ultimate」版よりだいぶファイルサイズが小さいです。こちら「Infinity」版はプレイしたいゲームを選択してダウンロードする形式となっています。
Adobe Flash Player自体をエミュレートするRuffle」が開発中 まずはアニメから
こちらの「Flashpoint」は今まで作られたFlashゲーム資産の保存という動きですが、これとは別にAdobe Flash Player自体をエミュレートするプログラム「Ruffle」の開発が進められています。
オープンソースで公開されているこちらのプログラムは、最終的な目標としてAdobe Flash Playerのエミュレーションを目指して作られています。
デスクトップ上での動作はもちろん、ブラウザの拡張機能として動作して、ウェブ上のFlashコンテンツを「Ruffle」と置き換えて再生することを目指しています。
現在は「Ruffle」を採用したすべてのFlashコンテンツでエミュレーションが正常に機能しているかを追跡調査をしていて、タッチパネルでの動作も検証しているそうです。
動作としては最初はアニメーションの動作が正しく動作するかを確かめて、その後にゲームの動作のカバーもしていくそうです。
もしかして2019年の年末にFlashゲームを遊び納めなくていいのかも!?
2019年の7月にヤフーが「Yahoo!きっず」で提供しているFlashゲームを終了すると発表しました。中でも「プーさんのホームランダービー」は、絶対に子供向けではない鬼の難易度から、ネット住人に愛されれており、終了予定の12月には24時間耐久ホームラン競争などの企画も立ち上がっています。
またFlash全盛期は2000年代前半ですので、その当時のインターネット用語や定番のやり取りの元祖などが原典として残っています。これらのFlashムービーの多くは動画としてYouTubeに転載などがされていますが、やはりプログラムで見たいというのがインターネット老人会のこだわりでしょう。
昔を懐かしむばかりではなく、コンテンツ保存ばかりか未来に向けてFlashの技術を残していけるのは嬉しい限りです。