リスナーと共に配信を作る 猫又Vライバー・武良崎ゆき(むらゆき)の魅力とは?
ライブ配信アプリ・17LIVEは、8月13日に「イチナナVライバー 5th Anniversary Party」を開催します。6月に開催された出場権を巡る争奪戦イベントでは、2018年より17LIVEで活躍されている武良崎ゆき(むらゆき)様が1位に輝きました。
今回はむらゆき様にインタビューし、むらゆき様自身の魅力や、ライブ配信主体のプラットフォームである17LIVEの強みやそれにより形成される配信者とファン(リスナー)の関係性についてお話を伺いました。
武良崎ゆき(むらゆき)様
Twitter: https://twitter.com/Yuki_Murasakii
17LIVE: https://17.live/ja/profile/r/1660246
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCx9Jdpe15OxFQrCDGriAIqA
また、17LIVE主催のVライバー14人が集結するリアルイベント『イチナナVライバー5th Anniversary Party』に出演予定。
同イベントは17LIVEのVライバー部門5周年を記念したイベントで、2023年8月13日に東京ポートシティ竹芝での開催が決定している。
配信は「楽しんだもん勝ち」
――本日はよろしくお願いします。
――むらゆきさんは2018年から活動を始められたとお伺いしております。
――そもそも、配信者として活動を始めたきっかけはどういった点でしょうか?
むらゆき様(以下、むらゆき)「私が配信を始めた2018年は、ちょうどVTuberと呼ばれる存在が盛り上がってきた時期でした。そんな中で、VTuberとして活動されている方たちが皆とても楽しそうに配信をされていたのが、配信を始めた一番の理由です。」
🔴 #喫茶むらゆき プレオープン☕より引用
猫又として人に変身して配信を行うむらゆきさんだが、時折変身を忘れかわいらしい猫としての姿で配信する
――入口としてそもそも「配信って楽しそう」という想いがあったのですね。実際に配信者として活動をしてみて、どうですか?
むらゆき「もう本当に、日々楽しく配信させていただいております。もう、『趣味や仕事という域を超えた何か』ですね。」
むらゆき「はい。基本的に配信をするときには自分が楽しいと思ったことをやるようにしています。その上で自分の配信を見てくれる人も楽しめるように配信を作ろう、と考えています。」
――実際のところ、5年も配信を続けるのはかなり大変なのかなと感じます。継続的な活動に繋がるモチベーションの源泉はどこなのでしょうか?
むらゆき「私の場合は、配信そのものがモチベーションになっています。配信も含めて、日々楽しく活動させていただいていることが、長続きした理由なのかなと感じています。」
――自分が楽しみつつも、相手が楽しめるように配信をするということですね。
むらゆき「私は目立ちたがり屋なので、皆の目に留まりたい気持ちが普段の活動でとても強く出ていると思います。VTuberやVライバーという存在を知ってもらって、そこから自分や、自分がやりたいことを知って、賛同してくれる人がいてくれたら嬉しいな、という気持ちがあります。」
むらゆき「VTuberとしての知名度を高めることも、皆が楽しめる配信をすることも含めて全部モチベーションになっていますね。」
――楽しむことが結果的にVTuberとしての土台作りや、視聴者と一緒に楽しむ配信作りに繋がっているんですね。
むらゆき「『楽しんだもん勝ち』が座右の銘なんです。私の時間もリスナーさんの時間も含めて、時間は戻らないので、何よりも自分が楽しむこと、リスナーさんが楽しい時間を過ごせることを大事にしよう、という意識はありますね。」
色々な人と繋がり、支え合い、活動を続けていく
――むらゆき様は大学での特別講師としての活動であったり、音楽活動もされていると思います。
――音楽活動について、お話を詳しく伺いたいです。
むらゆき「歌唱動画の配信を中心に音楽イベントへの主演やCDの販売もしています。ちょっと音痴なんですけど、歌がとても好きなので楽しく活動させてもらっています!」
――先日17LIVEが開催されたライブイベントに出演されていたステージも拝見しました。
――歌ってみた動画もいくつか拝見しまして、非常にマルチな才能をお持ちだと私は思います。
むらゆき「私としては、本当にできる方に失礼なので、『私はできる』とは思っていないのですが、ですけどそう思ってもらえたなら嬉しいです。」
むらゆき「8月13日のイチナナVライバー部門の5周年記念イベントに出演して歌うことも決まったので、ぜひ聞きにきてください。」
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— 17LIVE (@17LIVEJP) July 13, 2023
イチナナVライバー5th Anniversary Party🎈🎂
14名のステージ出演ライバーが決定❗️
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8/13(日)に開催する『Vライバージャンル5周年記念イベント』🎊
そのステージに出演する全14名のVライバーを発表❗️📢
イベント当日は公式配信🎥も行うので、ぜひご覧ください💫✨… pic.twitter.com/JZs07uUicu
――音楽に取り組む、ということはむらゆき様の活動にとってどのような意味を持っているのでしょうか?
むらゆき「これまで話したように、楽しいから歌っているという側面はもちろんあります。それだけではなくて、音楽はVTuberやVライバーというジャンルを超えて、色々な人に私を見てもらうために大事なものなのだと感じています。」
むらゆき「音楽は本当に沢山の人が持つ共有のテーマなんですよね。昔のアニメソングや歌謡曲をよく歌うんですけど、その音楽を好きな人が動画を通じてコメントしてくれたり、配信を見てくれたりする。音楽は人と人を繋ぐものだということを痛感しています。」
――歌を歌うことで、今までVTuberやVライバーと接点の無かった人とも繋がることができる。非常に面白いことだと思います。
――配信を拝見させていただいたところ、むらゆき様はイラストも非常に上手な印象があります。
――音楽のように、イラストを通して新たな形で人とのつながりが生まれた経験はございますか?
むらゆき「以前行ったイラストのプレゼント企画がまさにそうしたきっかけなのかなと思います。かわいいイラストを描いてもらえる、ということがとっかかりになってはじめましての方にも視覚的に魅力が伝わる形になっていたんじゃないかなと。」
――歌やイラストといった部分でVTuber・Vライバーとしての「むらゆき」から独立した魅力も生み出して、それが新しいリスナーが生まれることにも繋がっている、興味深い話です。
――お絵描き配信を以前拝見した際も、絵を描きながら絶え間なく流れてくるコメントに返していたりして、視聴者との距離感を積極的に縮めている印象がありました。
――DMで積極的に新人ライバーの支援を行っていたりして、そうした思いやりがむらゆき様の魅力の一つなのかな、と感じています。
むらゆき「私もデビュー当初に配信でわからないことが沢山あって困ったことがあるので、新人の子たちがそれで配信を辞めないように何かしたいな、と思ったのが新人ライバーの支援を始めた理由ではあります。」
むらゆき「ただ、最初からこういった価値観を持っていたわけではないんです。」
むらゆき「一緒にVライバーとして活動する友人と苦労や楽しみを重ねていく中で、後輩を育てたり、VTuberやVライバーが活躍する土台を作る重要性について教えてもらったという経緯があります。こうして一緒に活動をする仲間に支えてもらっているから今まで活動を続けられた部分は大きいのかなと思います。」
――仲間同士支えあって活動をされているのが非常によく伝わりました。
リスナーとの双方向的な交流の中で配信を作り上げる
――むらゆき様は17LIVEを中心に活動されていますが、17LIVEの魅力についてもお伺いしたいです。
むらゆき「まずリアルタイム性が非常に強いことは魅力だと思います。コメントが届くラグが少なかったりして、近い距離感で視聴者の方と交流ができます。そのおかげでリアルな会話が楽しめたりして、本当に距離が近く感じられるんです。」
――配信主体の活動を行う上で、確かに非常に重要な要素ですね。
むらゆき「ギフトの種類がたくさんあるのも距離感が近いと感じる理由なのかなと思います。ギフトの種類に応じてエフェクトが配信で表示されるので、リスナーさんがギフトをくれると配信がとっても華やかになるんです。毎日ログインすれば無料ギフトが貰えたりして、リスナーさんも贈りやすいのも大事な部分だと思います。」
むらゆき「あと、17LIVEで頑張ると露出度が高いイベントに出られたりするのも魅力なのかなと感じています。特定のイベントでランキング上位になることができれば、池袋のビジョンモニターやポスターで宣伝してもらえるので、配信を続けていくモチベーションとしては非常に大きいと思います。」
むらゆき「あと何よりも、むらゆきがいることも大きな魅力だと思いますよ! わからないことがあれば私に聞いてくれれば可能な限り力になるので、気軽に配信を始める環境が整っていると思います。」
一方通行に留まらない、ライバーとリスナーの特別な体験
――お話を聞いていると、17LIVEの特徴として、ライバーさんとリスナーさんの相互性が非常に強いことが感じられました。
むらゆき「一方通行ではないな、と感じる機会はすごく多いです。コメントやギフトといった機能はもちろん、17LIVEで開けるイベントもライバーとリスナーさんが双方向的に交流できる仕組みになっている印象があります。」
――17LIVEではイベントを自主的に開催できるのですか?
むらゆき「できます。自分が欲しいギフトとイベント期間・内容を設定して独自のイベントを作ることができます。期間中はギフトを贈ってくれた人に缶バッジやポストカードみたいな自作グッズをプレゼントできるので、簡易的なプレゼント企画としても使うことができます。」
むらゆき「単純な投げ銭ではなく、クラウドファンディングみたいにリスナーさんにもちゃんとお返しを用意できる点がすごく好きです。ライバーとしてはイベントで上位に上がれば露出の高いイベントに出れますし、リスナーさん達はギフトを投げただけグッズやプライズをゲットできるので、まさにwin-winな企画を組めるんですよね。」
――素敵な仕組みですね。このようなシステムの中で自分が主催したイベントを開催したこともあれば、運営主催のイベントに参加したこともあると思います。
――中でも一番印象に残ったイベントはどのようなイベントですか?
むらゆき「本当に色々ありすぎて選べないですね。イベントは毎回自分も含めて全員が胃を痛めるくらい緊張してて、文化祭みたいな感じでゴールに向かって突き進む感じなので、本当に毎回すごい濃密な体験をしているんです。」
むらゆき「直近だと8月に行われる5th Anniversary Party出演権争奪戦がありまして、リスナーさんの応援もあり1位を取ることができました。そのイベント期間中は配信できるタイミングがあればすぐに配信をしていましたね。」
――リスナーの方も含めて、配信に対する熱意を感じます。
――5th Aniversary Partyも含めて、むらゆき様はしばしば17LIVE内のイベントで好成績を残されていると伺っております。そうした実績もリスナーの皆さんと共に作り上げてきたものなのですね。
むらゆき「リスナーさんと一緒に作り上げていっている感覚は確かにあります。私は楽しいから配信をしていますが、同時に私だけ楽しい配信をしても意味が無いとも思います。皆がむらゆきっていう存在を見に来ているので、皆がつまらないと思う配信をするわけにはいかない、という気持ちですね。」
――直感的には、そうした気持ちは「楽しい」とはまた異なるモチベーションもあるのかなと感じます。エンターテイナーとしての精神といいますか。
むらゆき「そもそも誰かに見てもらいたいから配信をしている部分があるので、誰も見てくれない自己完結した配信よりも、リスナーさんと一緒に作り上げる配信の方が楽しめるので、根底にある感情は同じです。」
むらゆき「やっぱり、ライバーとリスナーさんの掛け合いで配信は作られていて、リスナーさんは本当に大事な存在だと感じることは多いです。」
――リスナーの方々と作り上げていくものが配信であるから、配信を楽しむことはそのままリスナーの方々を楽しませる配信をすることに繋がる、ということですね。
むらゆき「ただ、配信を全然休まないので、リスナーさんからは『むらゆきはブラックだ』とよく言われてしまいます。イベントの度にリスナーさんからギフトを頂いた挙句に『もやし企画』と銘打って金欠時の食事を見せ合うイベントを開催したりして(笑)」
――無理のない範囲で全力を出してむらゆき様を応援しているリスナーの方々が多いからこそ成立するイベントなのかなと思います。
むらゆき「そうですね。一種の祭のようなもので、皆で精一杯楽しみつつ、『でも今月は毎食もやしだな』という部分も含めて楽しめる企画をやっております。」
――可能であれば、もやし企画についてもう少し詳しくお話をお伺いしたいです。
むらゆき「正式名称は『もやし最強料理決定戦』という企画で、食材費500円以内で作ったもやし料理のレシピを紹介していく企画です。オーソドックスなナムルもあれば、もやしを絞ってラーメンを作った方もいて、非常に楽しい企画でしたね。」
――もやしからラーメンを作る方法は非常に気になります。
むらゆき「興味があればぜひ見てください。本当に多彩なアイデアがたくさんあって、リスナーさん達がいなければ間違いなく成立しない企画でした。」
――配信時間に関しても、リスナーの方々が視聴しやすい時間を意識されているのでしょうか。
むらゆき「12時の配信は仕事のお昼休みに顔を出せるように、23時の配信はプライベートがひと段落して寝る前の時間帯を意識しています。22時や24時の配信も試したりしたんですけど、23時が一番しっくりきてそれ以降は固定しています。」
――リスナーの方々が配信を見やすい時間帯を試行錯誤した結果なのですね。
むらゆき「むらゆきのモットーは『あなたのハートと時間と口座の隙間にむらゆき参上』なので、基本的にリスナーさんが負担にならないことは大事にしています。リスナーさんが生活リズムに合った配信者を追うように、私自身もリスナーさんの生活の一部に入り込むことを意識しています。」
――ハートと時間と口座の隙間に入り込む、非常にいい表現だと思います。
むらゆき「少し話がずれるかもしれませんが、配信を見るのもギフトを贈るのも健全な状態でしてほしいと思います。それが結局長く特定の誰かを応援し続けられる秘訣であり、Vを楽しむうえで一番大事なのかなと思います。」
むらゆき「ただちょっと弊害もありまして、配信を休むとリスナーさんが寂しがっちゃうんですよね。生活の一部に溶け込んでいるので。それはすごく申し訳ないと思います。」
――それだけリスナーの方々に愛されているというのは素晴らしいことだと思います。
バーチャルとリアルの垣根を超えた「猫の帝国」を築く
――最後に、今後の展望について差し支えない範囲でお話を伺えればと思います。
むらゆき「展望というよりも野望なのですが、たくさんの猫が幸せになれる世界を作りたいと思っています。」
むらゆき「その一環として、むらゆきとしては将来的にライオンになりたいです。」
むらゆき「百獣の王として強くなりつつ、最終的にバーチャルでもリアルでも猫の帝国を作っていきたいです。」
――猫が幸せになれる世界を作っていくというのは猫又であるむらゆき様ならではの視点だと感じ、同じく猫好きとして非常に共感できます。
むらゆき「そのためにも今後もVライバーとして色々な活動をしていきたいと思います。直近では先ほども紹介したように8月13日に5th Anniversary Partyというイベントがあり、むらゆきも参加して2曲ほど歌わせていただくのでぜひ見ていただきたいです。」
むらゆき「むらゆきの他にも素晴らしいVライバーの方々が参加されるので、ぜひそちらにも注目していただきたいと思います。」
――微力ながら、今後の活躍も応援していきたいと思います。本日はありがとうございました。
2018年より17LIVEを中心に活動するVライバー。
17LIVEでは「17LIVEのレジェンド的な存在」と認知されている。
雑談配信をはじめとしてゲーム実況や歌ってみた、お絵描き配信など幅広く活動中。
特にイラストはその腕前に惚れるリスナーが後を絶たないと言われている(自称)。
2019年・2020年と最優秀V-LIVER賞を受賞し、2023年にはイチナナVライバー 5th Anniversary Party出場権争奪戦にて1位を獲得するなど、長期にわたり17LIVEにおける代表的なVライバーの1人として活動している。