【ゲーム業界用語集】fpsとは|映像の滑らかさを表す単位
映像の滑らかさを測る単位として、fpsがあります。これはフレームレートと呼ばれ、映像に関係する電化製品のカタログにはほぼ必ず記載されている重要な単位です。
今回はフレームレート(fps値)の違いによって映像にどのような影響があるのかを解説します。
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fpsとは
fpsは「frames per second」の略で、『1秒間の動画が何枚の画像で構成されているか』を示す単位です。
例えば、120fpsならば1秒間に120コマの画像で構成されており、60fpsならば同じく60コマで構成されていることになります。
上の例に挙げた数字を用いると、120fpsの映像と60fpsの映像とでは動きの滑らかさが変わります。当然、コマ数が多い(fps値が高い)方が滑らかな映像になり、逆にfps値が低いとカクカクとした映像になります。
その反面、fps値が高いとデータ量が増えるため、より多くの容量を消費することになります。
一般的なテレビ放送では30fpsが採用されています。
用途別 fps値の例
フレームレートは用途によって使い分けられています。具体例は以下の通りです。
・防犯カメラ(3~5fps)
防犯カメラの映像は、どこかカクカクして見えると感じたことがあるのではないでしょうか。
24時間365日データを録り続ける防犯カメラは、容量を抑えるためにフレームレートを下げていることが一般的です。
防犯カメラに似た製品としてドライブレコーダーが挙げられますが、車は早いスピードで移動するため、3fpsでは肝心な場面が記録できない恐れがあります。そのため、ドライブレコーダーは30fpsが採用されています。
・テレビ(30fps)
テレビの映像は30fpsが一般的です。4Kや8Kのテレビでは、そのポテンシャルを生かすために2倍の60fpsが採用されています。
人が見てスムーズと感じるフレームレートは、24fps〜30fps程度なため、一般的なテレビ映像でもカクカクとした動きに感じる人は少ないはずです。
ゲーム選びに最適なFPS値
フレームレート | プレイヤーの反応速度 | 対応ゲーム機 | 対応ディスプレイ |
---|---|---|---|
30fps | 遅い | Switch | テレビ |
60fps | 普通 | PS4・Switch(一部) | テレビ |
120fps | 快適 | PS5 | ゲーミングモニター |
144fps | 快適 | ゲーミングPC | ゲーミングモニター ※144hz対応 |
240fps | とても快適 | ゲーミングPC | ゲーミングモニター ※240hz対応 |
リフレッシュレートとは
- フレームレートはコンピューター側がディスプレイに向けて1秒間に何コマの画像を送信できるかを表す単位です。一方、リフレッシュレートはディスプレイ側が1秒間に何コマの映像を映し出すことができるかの単位です。
コンピューター側が1秒間に120コマの画像を送り出したとしても、ディスプレイ側が1秒間に60コマまでしか写せない性能の場合、コンピューター側のポテンシャルを活かせないことになってしまいます。
リフレッシュレートは単位をHzで表します。
リフレッシュレート(周波数)の差(イメージ)は上の図のようなイメージが成り立ちます。
Hzの数が多くなるほど切り替わる表示の数が増え、結果、滑らかな映像が出来上がります。
パラパラ漫画をイメージするとわかりやすいです。
まとめ
今回は、フレームレートという単位について取り上げました。
先述の通り、高いフレームレートを設定する場合、映像を映し出すディスプレイもそれに対応したものでなければ本来の性能が発揮できません。そのため、パフォーマンスを最大限に楽しみたいなら、それにあった周辺機器を用意しましょう。
また、一概にフレームレートを高くしたからといって高品質な映像を作れるということではありません。同じ容量の中でフレームレートが大きくなると、1コマあたりに使える容量が少なくなります。滑らかな映像を実現することは可能ですが、それに比例して画質が荒くなってしまうこともあります。ファイルの容量や用途に応じて、適切なフレームレート(fps)値と画質のバランスを選択するようにしましょう。
また、自身が高フレームレートに設定したくても、そのゲーム機のディスプレイが対応していなければフレームレートを上げることができません。その場合はディスプレイを更新する等の対策が必要になります。
これは、リフレッシュレートというものが影響してくるためです。