成功する「ゲーム企画書の書き方」 ガイド|初心者から経験者まで対応
この記事では、「ゲーム企画書」の書き方を、初心者から経験者まで参考にできるよう、「具体的な作業内容」「制作に必要な考え方」「市場調査やトレンド分析の方法」などを解説します。
就職や転職の際に必要なポートフォリオ制作の際にも活用してください。
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- 1ゲーム制作の流れ
- 1.1①企画
- 1.2②プロトタイプの開発
- 1.3③本開発
- 1.4④デバッグと調整
- 1.5⑤リリースとアフターサポート
- 2具体的な企画書の書き方
- 2.1必要ツールと作業要点
- 2.2基本構成
- 2.3執筆のコツ
- 3成功事例から学ぶ企画書の書き方
- 3.1簡潔で明確なコンセプト定義
- 3.2差別化要素を強調する
- 3.3プレゼンテーションに工夫を加える
- 3.4市場調査とトレンド分析を行う
- 4通りにくい企画書と解決策
- 4.1文字が小さい、色使いが見にくい
- 4.2文量が多い
- 4.3メリットを伝えられていない
- 4.4既存例を引用し過ぎている
- 4.5一つの要素に過度に依存する
- 5企画書制作の成功に向けて
- 5.1未経験者と経験者で、求められるスキルは異なる
- 5.2読み手への気遣いが成功につながる
- 5.3まとめ
ゲーム制作の流れ
ゲームの企画書を書くためには、まずはゲーム開発の流れを理解しておくことが必要です。
企画書の具体的な書き方を考える前に、まずはゲーム制作の考え方を理解しておきましょう。
①企画
企画書はゲーム開発における一番最初の「企画」の段階で必要になります。
アイデアの構築
ゲームの企画は、独創的なアイデアから始まります。
どのようなゲームを作りたいのか、どのような体験をユーザーへ提供したいのかを決定します。
ターゲットの設定
どのような層に向けたゲーム制作であるのかを明確にします。
ストーリーとキャラクターデザイン
どのような物語であり、どのようなキャラクターを登場させるかを検討します。
ゲームの性質により異なりますが、プレイヤーをゲームに引き込むためには、魅力的なストーリーやキャラクターが必要となる場合が多いです。
ゲームデザイン
ゲームプレイの設計やルールをデザインします。
②プロトタイプの開発
①で考えたアイデアやデザインが、実際のゲームプレイでどのように機能するかを確認します。
③本開発
アート、プログラミング、サウンドなどの様々な要素を集結させ、本格的なゲーム開発を行います。
④デバッグと調整
開発したゲームをテストプレイし、バグや問題を発見・修正し、調整を行います。
⑤リリースとアフターサポート
開発したゲームのリリースを行います。
リリース後もプレイヤーからのフィードバックを受け付け、必要に応じてアップデートやサポートを提供します。
これらの基本的なステップを踏むことで、新たなゲームが生み出されています。
具体的な企画書の書き方
「ゲーム制作の流れ」を理解したら、企画書を書くための具体的な方法を解説します。
必要ツールと作業要点
PowerPointやGoogleスライドを使う
企画書を書くためには、WordやGoogleドキュメントではなく、PowerPointやGoogleスライドを使うことを推奨します。
理由は下記の通りです。
- 図表やグラフ、画像を挿入してプロジェクトの要点を分かりやすく伝えられる。
- アイデアやポイントをまとめ、必要な情報を簡潔に伝えやすい。
- 企画は「伝えることが目的」であるため、プレゼンテーションが必要なことも多い。PowerPointやGoogleスライドであらかじめ制作することで、プレゼンテーションを行いやすくなる。
シート数はなるべく少なくする
スライド数は多くしすぎず、タイトルスライドを除き5枚程度を目標にまとめます。
簡潔ながらも重要な情報が詰まっている「わかりやすさ」が重要です。
用紙設定はA4サイズにする
特に指定がない限り、用紙設定はA4サイズにします。
文字に統一感を持たせる
文字のサイズ・色・フォントに統一感を持たせると、読みやすさを向上できます。
異なる文字サイズや色の使いすぎは見づらくなるので、注意しましょう。
基本構成
企画書の基本的な構成例を解説します。
制作時の目安にしてください。
①タイトル
冒頭で、プロジェクトのタイトルや企画者の情報を掲載します。