仕様書とは|意味や解説

仕様書とは|意味や解説

仕様書とは|意味や解説

ゲーム業界では、難しい専門用語が数多く使われています。
ゲーム開発において、クオリティの高いプロダクトを生み出すために欠かせないものが「仕様書」です。
本記事では、「仕様書」の基本的な定義や具体的な作成プロセス、「企画書」との比較などを詳細に解説します。

コンテンツ [表示]

  1. 1仕様書とは|定義
  2. 2仕様書とは|解説
  3. 2.1仕様書の要素
  4. 2.2仕様書の役割
  5. 2.3仕様書の作成に必要な事項
  6. 3「企画書」との違い
  7. 3.1目的の違い
  8. 3.2視点と詳細度の違い
  9. 3.3対象読者の違い
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仕様書とは|定義

仕様書のイメージ

ゲーム制作における「仕様書」は、ゲームのコンセプトやシステム、キャラクター設定、挙動など、ゲームの詳細をまとめたプロジェクトの設計図です。

「仕様書」は、開発メンバーがプロジェクトへの理解を深めるために不可欠なもので、新しいキャラクターの導入や新ゲームモードの実装、インターフェースの変更など、プロジェクトの変更や追加なども記述されます。

仕様書とは|解説

開発会議のイメージ

「仕様書」は、プロジェクトメンバー全員が共通の理解を確立し、開発を円滑に進めるために欠かせない要素です。
そのため、プロジェクト全体の方針や目標が詳細に記述されています。

仕様書の要素

仕様書の内容は抽象的なアイデアから具体的な要件まで幅広く、プロジェクトが成功するために必要な要素が示されています。
具体的な内容は下記の通りです。

仕様書の要素

基本情報

ゲームの基本となる情報が記述されるセクションです。
主に下記の要素が記述されています。

  • タイトル
  • ジャンル
  • 対応プラットフォーム
  • プレイ人数
  • ターゲット層
このセクションにより、ゲーム全体の方向性がチーム内で共有、理解されます。

キャラクターの詳細

プロジェクト内のキャラクターに関する情報が記載されるセクションです。
外見、性格、役割、能力などが具体的に示され、アーティストやデザイナーがキャラクターを実装する際の指針となります。

ゲームの仕様

ゲーム内のルール、システム、操作方法などが書かれるセクションです。
プログラマーやゲームデザイナーがゲームロジックを理解するために必要です。

デザイン指針

ゲームのビジュアルUI/UXデザインサウンドの指針などがまとめられたセクションです。
アーティストやサウンドデザイナーが統一感のあるデザインを作るための基準になります。

プログラム仕様

プログラマーが理解しやすい形で、ソースコードの構造アルゴリズムデータベースの仕様などが示されるセクションです。
効率的なプログラムの実装に必要です。

仕様書の役割

仕様書の役割

プロジェクトの方向性を確立させる

「仕様書」はプロジェクトの方向性を確立する指針でもあります。
プロジェクトがどのような体験や価値を提供するのかを明示することで、メンバーが共通の理解を持ち、目標を共有できるようになります。

仕様書の役割①

  • プロジェクトの初期段階で、ゲームの基本的な方向性や目標を確立させる
  • 開発メンバーの方向性を統一し、ゲームのクオリティアップにつなげる

作業の指針を決定

「仕様書」はゲーム開発に携わる全てのメンバーにとっての作業指針となります。
各要素や機能の詳細が明示されているため、開発者、デザイナー、アーティスト、プロデューサーなどが共同で作業を進め、目指すべき最終的なゲームの形を共有できます。

仕様書の役割②

  • 各メンバーが仕様書を参照することで、予期せぬ誤解やミスが減少し、効率的な作業の共有を可能にする
  • 作業共有により、プロジェクト全体の進捗にポジティブな影響を与える

コミュニケーションの促進

「仕様書」はプロジェクトメンバー間のコミュニケーションを促進する手段でもあります。
特にプロジェクトが大規模で、異なる専門性を持つメンバーが多くなる場合は、仕様書は共通の理解を生む媒体として大きく機能します。

メンバー間で議論や疑問が発生した場合も、仕様書で明確な情報が提供されていれば、円滑に問題解決を図れる場合も多いです。

仕様書の役割③

  • 専門分野が異なるメンバー間のコミュニケーションを円滑にさせる

仕様書の作成に必要な事項

プロジェクトを成功させるためには、「仕様書」の作成に必要な事項やプロセスを把握しておくことが必要です。
以下にその概要を解説します。

仕様書作成の必要事項

要件を明確にする

「仕様書」を作成するための最初のステップは、プロジェクトの要件を明確にすることです。
コンセプトや目標の定義達成すべき目的ユーザーに提供したい体験を具体的に設定します。
これにより、プロジェクトの全体像や方針が確立され、メンバーに周知されます。

構造設計、セクション整理

各セクションごとに情報整理し、適切な構造を持たせることで、後の作業がスムーズに進みます。
各セクションが持つべき情報を整理し、優先度や関連性を考慮して配置します。
わかりやすい仕様書を構築することで、開発中も必要な情報にアクセスしやすくなり、メンバーの混乱を少なくすることができます。
 

各領域の専門家と協力する

仕様書は、ゲーム制作に必要な複数の専門知識を統合するものなので、各領域の専門家とコミュニケーションを図りながら作成する必要があります。

専門家との協力が十分に取れていれば、仕様書は偏りのないものに仕上がり、ゲームの完成度向上につながります。

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「企画書」との違い

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