話題のチャットAI「Claude 3」を使いこなすためのプロンプトガイド

Claude 3は、アメリカのAnthropic社が開発した最新のチャットAIです。
従来のClaude 2と比較して大幅な性能向上と機能追加がされています。

Claude 3には3つのモデルがあります。
軽量モデルの「Haiku」、ChatGPT-4よりも優れた性能を持つ「Opus」は有料ですが、バランスのとれたモデルの「Sonnet」は無料で利用できます。

以下の記事では、Claude 3の機能や特徴、利用方法について詳しく解説しています。

プロンプトとは、AIに指示や情報を伝えるための文章です。

プロンプトは、チャットAIとのコミュニケーションを円滑にするために重要な役割を果たします。具体的には、以下の役割があります。

プロンプトは、チャットAIを使いこなすための重要な要素です。
適切なプロンプトを与えることで、AIはより正確な情報提供や、より創造的な文章生成ができます。
適切で効果的なプロンプトによって、正確な出力を生成することが期待できます。
 

Anthropic社がプロンプトデザインのヒントを公開しているので、その動画をもとにプロンプトを活用してClaude 3を上手く使いこなす方法を解説します。

この動画では、Claude 3のパフォーマンスを最大限に引き出すヒントが述べられています。

Claude 3は、明確で直接的かつ具体的な指示を好みます。
例えば、Claudeにテキストから個人識別情報 (PII) を削除させたいのであれば、PIIとは何かを正確に説明することで、Claude 3がどの部分を削除すべきかを認識できます。

プロンプトの各部分にXMLタグを付けることで、プロンプトの特定の部分を強調できます。

XMLタグとは、XMLというファイル文書において要素の開始と終了を示す記号です。データの意味や構造を記述するために使用されます。

XMLタグの使い方は、強調したいテキストに開始タグ（<tag>）と終了タグ（</tag>）で囲むだけです。

例えばClaude 3に「文書の中から、個人情報のみを削除させたい」場合には、

<text>
東京都千代田区○丁目○番 山田太郎
</text>

と囲むことでどれが個人情報か、Claude 3に伝えることができます。

AnthropicのユーザーガイダンスではXMLタグを使用するメリットを3つあげています。

Claude 3は、段階的に考える時間を与えることが重要です。
開発者たちはClaude 3に、最終的な回答を作成する前に、その回答について考える時間を与えると、パフォーマンスが向上することを発見しました。

Claude 3に段階的に考えさせる方法は「ステップ・バイ・ステップで考えてください」とプロンプトの文末に入力することです。
この方法は推論や計算問題などの複雑なタスクをClaude 3にしてほしい場合に有効です。

Anthropicは公式のプロンプト集を公開しています。
料理のレシピのプロンプトからExcelの数式作成・Pythonコードのバグ修正など、64種類が掲載されています。

公式のプロンプトライブラリから今すぐ役立ちそうなプロンプトをピックアップして紹介します。

ユーザーが記述した計算やデータ操作に基づいて Excel の数式を作成します。

Pythonのコードのバグを検出して修正できます。

会議を議論のトピック、重要なポイント、実行項目などを簡潔に要約します。

Claude 3のプロンプトガイドの解説と、公式プロンプト集から今すぐに役立ちそうなプロンプトを紹介しました。
今回、紹介したプロンプト以外にも、プロダクトの商品名を考えるプロンプトや、あらゆるテーマについて授業のプランを作成するプロンプトなどがあります。
紹介したプロンプトを用いることで日々の業務の効率化が期待できます。