ゲーム会社面接攻略|落ち込む必要はなし!志望職種・採用ステップ別の不採用理由と対策を解説

ゲーム会社面接攻略|落ち込む必要はなし!志望職種・採用ステップ別の不採用理由と対策を解説

ゲーム会社面接攻略|落ち込む必要はなし!志望職種・採用ステップ別の不採用理由と対策を解説

当メディアは多くのゲーム開発会社に「人材採用」をテーマにインタビューを行うことで、「ゲーム会社が求める人材像」を探求してきました。
その知見を基に、学生・新卒者・経験者・未経験者全員が活用できる、「ゲーム会社の面接で不合格になる具体的な理由とその対策」を、職種別・採用ステップ別に詳しく解説します。

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  1. 1はじめに|ゲーム業界の面接で落ちる理由と現状
  2. 1.1経験者と未経験者で通過率は異なる
  3. 2面接で不合格になる人の特徴と対策
  4. 2.1成功への道
  5. 3職種別に見る不採用理由と対策
  6. 3.1プログラマー
  7. 3.2ゲームデザイナー
  8. 3.3プランナー
  9. 3.4アーティスト(テクニカルアーティスト)
  10. 4採用ステップごとの不採用理由と対策
  11. 4.1書類選考
  12. 4.2一次面接
  13. 4.3二次面接
  14. 4.4技術試験
  15. 4.5最終面接
  16. 5長期的に取り組むべき対策|学生時代からの準備
  17. 6未経験者のゲーム業界への転職方法
  18. 6.1未経験者が採用されるために必要なステップ
  19. 6.2働きながら転職を目指す方への具体的アプローチ
  20. 7企業が求める人材像|業界の声
  21. 7.1失敗を恐れずチャレンジする姿勢がある人
  22. 7.2開発現場で求められること|協調性と問題解決能力
  23. 8まとめ|ゲーム会社で働くためには、長期的かつ着実に行動する

はじめに|ゲーム業界の面接で落ちる理由と現状

業界を分析するイメージ

ゲーム業界は人気が高い業界であるため、内定倍率も非常に高いことで有名です。

人気メーカーや大手企業に至っては、通過率が1%〜2%程度になることも珍しくないので、面接で不採用になったからといって落ち込む必要はありません。

「業界トレンド」や「企業・開発者の意向」、「どのような準備が必要なのか」を具体的に理解することで、必要なスキルを身につけ、効果的な対策を行うことができます。

経験者と未経験者で通過率は異なる

倍率の高いゲーム業界の採用選考では、既に実務経験やスキルを持っている経験者が優先的に採用されます。

ゲーム業界未経験者は、ゲーム開発に求められるスキルや知識が不足していたり、自己PRを上手く企業に伝えられなかったりすることが多いため、面接通過率は低めであることが実態です。

しかし、未経験者であっても、必要なステップを踏めば、成功するチャンスは十分にあります。
まずは「どんな人が不合格になるのか」を考え、そこから「合格を掴むためのポイント」をお伝えしていきます。

面接で不合格になる人の特徴と対策

不合格のイメージ

「ゲーム業界に特化した人材事業」を営む弊社のエージェントとしての知見と、
「元就活対策会社の顧問」の意見をもとに、面接で不合格になる理由と、それを克服するためのアプローチを以下に紹介します。

自己分析が不十分

自分の強み、弱み、適性を理解できていないために、面接で上手く受け答えができず、つまづいている可能性があります。

対策:自己分析を徹底して行い、自分のキャリアの方向性を明確にしましょう。

自己PRが不十分

自身の魅力を相手に効果的にアピールできないと、面接官に不利な印象を与え、不適格と判断されやすい特徴があります。

対策:客観的に自分を分析し、魅力を引き立てられるような戦略的な自己PR構築をしましょう。

志望動機が不明確

志望動機に具体性がないと、面接官は「この人は何がしたいのか?」「頑張って働いてくれそうか?」の判断がしづらいため、他の人と比較したときに不利に働く可能性があります。

対策:自己の目標と照らし合わせながら企業研究を行い、「なぜその企業で働きたいのか」、具体的な理由を述べられるように準備しましょう。

企業の求める人材像を理解していない

志望する企業がどのような人材を求めているのかを理解することは、転職活動を行うにあたって非常に重要です。
企業の求める人材像と自分がどう合致しているのかを具体的に言語化できていると、アピールするべきポイントも自然と明確になるため、面接官の印象も良くなります。

対策:企業のウェブサイトや求人情報を読み込み、求められるスキルや経験を確認しましょう。

評価されるための行動が取れていない

普段から「スキルを磨くための行動力」や「プロジェクトなどへ参加する積極性」を意識していないと、面接で話す「ネタ」も獲得できません。
転職を成功させるには、努力したエピソードを一つでも多く積み上げておくことが大切です。

対策:「ゲーム業界で働く」目的を忘れず、継続的な努力で実績を積み上げることが重要です。

成功への道

総じて、ゲーム業界で働くためには、下記の要素が必要となります。

  1. 「自己分析の深化」
・目指す職種を明確にする
・その職種で働く価値を自己の中で確立する
 
  1. 「志望動機の強化」
・企業が求める人材像への理解を深める
 
  1. 「目標達成に向けた論理的な行動選択」

具体的なステップ

  1. 自己分析
  2. 志望企業が求める人材像の把握
  3. 論理性の高い志望動機の作成
  4. 具体的な行動指標の策定
  5. 評価される実績の作成
  6. 求人へのエントリー

上記を着実に実践できれば、採用される可能性を高めることができます。

自己のキャリアパスをしっかりと描くことで、ゲーム業界で成功するための道筋が見えてくるでしょう。

職種別に見る不採用理由と対策

「ゲーム業界」には様々な職種がありますが、自己の適性を分析できていないまま、職種を絞らずにエントリーするのはあまり好ましくありません。
その職種への専門性が高い他の候補者に優位を取られ、採用の可能性が低くなってしまうからです。

例えば、「プログラマーを募集する会社α」「デザイナーを募集する会社β」に下記の3人がそれぞれエントリーしたとします。

  1. Aさん...ゲーム業界で働きたい
・プログラミング言語を1種類使うことができるが、
 α社が開発で使用している言語は使えない
・年間に数本のゲームをプレイする

α社とβ社にエントリー

 
  1. Bさん...プログラマー志望​​​​​
・数種類のプログラミング言語でコーディング経験があり、
 α社が開発で使用する言語も扱える

α社にエントリー

 
  1. Cさん...デザイナー志望
・年間数十本のソフトプレイ経験と、そこから得た着想を形にした
 良質なポートフォリオを持つ

β社にエントリー


この場合、α社はBさん、β社はCさんを採用する可能性が高いです。

ゲーム業界の採用例

上記のように、ゲーム業界では、募集職種に合ったスキルを持つ専門性の高い人や経験者が優先的に採用されます。

Aさんのようにエントリー数を闇雲に増やすのではなく、
自己分析を深め、自分の適性を的確に把握したうえで、
Bさん、Cさんのように、自分の専門分野を明確にしましょう。

自分の専門分野を強化し、良い人材であることを相手に伝えるためには、目指す職種で求められるスキルや、よくある不採用理由とその対策を理解することも重要です。

以下に、それぞれの職種ごとに解説します。

プログラマー

プログラマーのイメージ

必須スキルと経験

プログラマーに求められるのは、プログラミング言語の習熟と、ゲームエンジンの使用経験です。
志望する企業がどのようなプログラミング言語やゲームエンジンを使用して開発を行っているのかを事前に調べ、扱い方を学んでおきましょう。

よくある不採用理由と対策

不採用理由①
コーディングスキル不足

対策①
プロジェクトを作成してGitHubなどに公開し、コーディングの実績を作りましょう。
コードレビューやペアプログラミングでフィードバックを受けることも効果的なスキルアップになります。

不採用理由②
ゲーム開発経験不足

対策②
インディーゲームの開発に参加し、実績を積みましょう。
ゲームジャムなどの制作イベントに参加することも効果的です。

ゲームデザイナー

ゲームデザイナーのイメージ

必須スキルと経験

ゲームデザイナーには、ゲームメカニクスの設計能力、ストーリーテリングのスキル、クリエイティブな発想力などが求められます。

よくある不採用理由と対策

不採用理由①
アイデア力不足

対策①
 多くのゲームをプレイし、面白いと感じた要素を分析することでアイデアの幅を広げましょう。独自性の高いゲームコンセプトを提案できるようになることが重要です。

不採用理由②
ポートフォリオの質

対策②
完成度の高いポートフォリオを作成しましょう。
具体的なプロジェクトを紹介し、各プロジェクトにおける自分の役割や貢献度を明確にすることが大切です。

プランナー

プランナーのイメージ

必須スキルと経験

プランナーは、ゲームの企画・進行管理を担当するため、プロジェクト管理スキル、コミュニケーション能力、分析能力が求められます。

よくある不採用理由と対策

不採用理由①
プロジェクト管理経験不足

対策①
小規模なチームプロジェクトでも良いので、プランナー役を務めてみましょう。
タスク管理ツールの使い方を習得することも効果的です。

不採用理由②
コミュニケーションスキル不足

対策②
チームでのプロジェクトに積極的に参加し、他メンバーとの円滑なコミュニケーションを練習しましょう。

アーティスト(テクニカルアーティスト)

テクニカルアーティストのイメージ

必須スキルと経験

ゲームアーティストには、デザインソフトウェア(Photoshop、Mayaなど)の使用スキル、美的センス、作品を通じてストーリーを伝える能力が求められます。
 

よくある不採用理由と対策

不採用理由①
ポートフォリオの質

対策①
高品質なポートフォリオを作成し、多様なスタイルの作品を含めるようにしましょう。
作品の背景にあるストーリーやコンセプトなども合わせて説明できると、より良いです。

不採用理由②
実務経験不足

対策②
フリーランスやインターンシップ、または、個人プロジェクトなどで経験を積みましょう。
実際に経験を積むことが重要です。

採用ステップごとの不採用理由と対策

採用ステップごとの不採用理由と対策

既に選考や面接で不合格になったことがあっても、落ち込む必要はありません。
むしろ、どのステップで不合格になったかによって、自己に不足しているものを分析できます。

他の企業や次回の募集に備え、各採用ステップで企業が重視しているポイントと、不合格になる理由と対策を下記に解説します。
これから採用ステップに進む方も、ぜひ参考にしてください。
 

書類選考

よくある不採用理由
・志望動機が不明確
・ポートフォリオの質が低い


書類作成のポイント
・企業研究を深め、志望動機を明確にする
その企業で働くことが、自分の目標とどう関連するのかを、具体的かつ論理的に述べられるようにしましょう。

・ポートフォリオを充実させる
完成度の高い作品を含め、自己アピールできる要素を盛り込みます。

一次面接

よくある不採用理由
・自己PRが弱い
・スキル不足


一次面接での質問内容と意図、アピールポイント
・自己PRを強化する
自分の強みや、これまでの経験を具体的に述べ、相手企業にどのようなメリットがあるのかをアピールします。

・スキルを証明する
実際のプロジェクト経験や具体的な成果を例に挙げ、スキルの裏付けを行いましょう。

二次面接

よくある不採用理由
・専門知識の不足
・企業カルチャーにフィットしていない(と思われた)


二次面接での質問内容と意図、アピールポイント
・専門知識の補強
応募する職種に関連する専門知識を深く学び、質問に対して具体的かつ論理的に回答できるよう準備します。

・企業カルチャーを調査しておく
企業の文化やチームの雰囲気を事前に調査し、自分がその環境で上手くやっていけることを示します。

技術試験

よくある不採用理由
・技術力不足
・課題解決能力の欠如


技術試験の意図とアピールポイント
・技術力を磨く
応募する職種で必要とされる技術を集中的に学習、練習しておきます。
長期的なアプローチが必要です。

・課題解決のプロセスを示す
課題に対してどう対応したのか、過程を詳細に説明できるようにしておきましょう。
論理的な思考で対応することが重要です。

最終面接

よくある不採用理由
・企業文化への適合度が低い(と思われた)
・他候補者と比較しての独自性の低さ


最終面接での質問内容と意図、アピールポイント
・企業文化をより深く理解する
企業の文化や価値観をより深く理解し、自分の価値観と一致していることを示します。

・他の候補者との差別化
自分だけが持つユニークな経験やスキルを強調し、差別化を図ります。

長期的に取り組むべき対策|学生時代からの準備

学生が勉強するイメージ

新卒者であっても、経験を持つ人が優先的に採用されることがゲーム業界の特徴です。

そのため、学生時代から実践的な経験を積み、必要なスキルを習得しておくことが、ゲーム業界でキャリアを築くための基本となります。

必要なスキルを身につけるための学習方法

・授業やオンラインコースの受講

学校の授業やUdemyなどのオンライン学習で、ゲーム開発に必要なスキルを学びましょう。

・専門書の読破
ゲーム開発の専門書を読むことで、実務的な知識を深めましょう。

・ゲーム開発ツールの習得
UnityやUnreal Engineなどのゲーム開発エンジンを利用し、ゲーム開発に挑戦してみましょう。

インターンシップや個人開発経験の活用
実務経験を積むため、インターンシップや個人開発プロジェクトには積極的に参加しましょう。

・インターンシップ
実際のゲーム開発現場での経験を積むことができます。

・個人(チーム)プロジェクト
個人(またはチーム)でゲームを作り、完成させることで実践的なスキルが身につくと同時に、ポートフォリオとしても活かせます。
特に、プランナー志望であれば、開発チームを作って総合プロデュースする経験が得られると非常に優位です。

ポートフォリオ作成のポイント
ポートフォリオは、以下のポイントを押さえて作成しましょう。

・完成度の高い作品を含める
自分のベストな作品を選び、詳細な説明と共に掲載します。

・プロジェクトの背景や役割を説明
各プロジェクトで自分がどのような役割を果たしたのかを明確にし、具体的な成果を示します。

未経験者のゲーム業界への転職方法

転職成功のイメージ

ゲーム業界は経験者を優遇する傾向がありますが、未経験者でも成功のチャンスはあります
ゲーム業界に就職するための大まかなステップは以下の通りです。

未経験者が採用されるために必要なステップ

ステップ1|ゲーム業界の動向をリサーチする

最新のゲームトレンドや業界ニュースを常にチェックし、業界全体への理解を深めましょう。

ステップ2|必要なスキルを習得する

オンラインコースの受講や専門学校に通うことで必要なスキルを学び、ポートフォリオに反映させます。

ステップ3|実践経験を積む

インターンシップやアルバイト、ボランティアで実際のプロジェクトに参加し、実務経験を積みましょう。

ゲームのプレイ経験が評価ポイントになることも

ゲームプレイのイメージ

企業の現場開発者の方の中には、ゲームプレイの経験が、ゲームデザインやメカニクスへの理解を深めると考える方もいます。
そのため、プレイしたゲームの分析を自己ブログなどで綴り、ゲームに対する洞察力をアピールする手段も効果的です。

働きながら転職を目指す方への具体的アプローチ

現在別業界で働きながら、未経験でゲーム業界への転職を目指したい方にとっては、学習や経験不足、また、年齢面での不安などがあるかと思います。

しかし、そういった方であっても、以下のアプローチを試すことで、道を切り開ける可能性があります。
一歩一歩着実にチャレンジし、求人に応募してみましょう。

ゲーム業界への理解を深める

  • 業界研究と自己分析
ゲーム業界の最新動向や各企業の特徴を理解し、自分が目指したい方向性や職種を明確にします。
  • イベントへ参加し、人脈を形成する
ゲーム業界のイベントやコミュニティに積極的に参加し、業界内での人脈を作りましょう。LinkedInなどを活用することもおすすめです。
 

スキルアップのための学習

  • オンラインコースの受講
CourseraやUdemyなどのオンラインプラットフォームで、ゲーム開発に必要なスキルを学びます。
  • 資格取得
Unity認定アソシエイトやCertified Scrum Master(認定スクラムマスター)など、業界で認知されている資格を取得することで、スキルの証明を行います。
 

実務経験の獲得

  • ボランティアや副業
ゲーム開発に関連するボランティア活動や副業を通じて、実務経験を積みます。
これにより、実際の開発プロセスを理解し、実績を作ることができます。
  • 個人プロジェクト
自分で個人のゲームプロジェクトを立ち上げ、取り組むことで実績を作ることができます。

企業が求める人材像|業界の声

インタビューのイメージ

当メディアは、「人材採用」をテーマにしたインタビューをゲーム会社様に行っています。
その中で、経営陣や現場の開発者が求める「一緒に働きたい人材像」についてお話を伺ってきました。

当メディアの活動の中で見えてきた、多くのゲーム開発企業に共通する「一緒に働きたい人材像」を具体的に解説します。

失敗を恐れずチャレンジする姿勢がある人

チャレンジするイメージ

多くの企業が共通して評価するのは、「失敗を恐れずチャレンジする姿勢がある人」です。
これはゲーム開発企業で働く経営陣や開発者に共通する特性でもあり、彼らは常に新しい挑戦を続けています

例えば、以下のような取り組みが該当します。

  • 過去のゲームを分析し、どのように工夫すればユーザーに新鮮で面白い体験を提供できるのかを考える。
  • Web3やメタバース、AIなどの新技術とゲーム開発を融合させ、社会福祉や社会貢献につながるような新たな形のゲーム開発にチャレンジする。
  • ゲーム開発の個人化が進む中で、企業として取り組む意義を考え、実践する。
ゲーム開発企業が取り組む活動に、自分自身も価値を感じられるのか、共感できるのかを確かめましょう。「ゲーム業界で働く理由」を自分の中で明確化することが重要です。

「理由」が確立できたら、そのための手段として、本記事で度々紹介した「学習」や「インターンシップへの参加」「個人開発」などを実践しましょう。
誰もが最初からスキルを持っていたわけではありません。トライ&エラーを繰り返すことで、業務に必要なスキルを理解し、身につけることができるようになります。

この一連の過程を論理的に理解し、かつそれを実行できる行動力を持つ人が、新卒・中途に関わらず、書類選考や面接で高く評価され、採用されやすくなります。

開発現場で求められること|協調性と問題解決能力

ゲーム開発者や企業は、技術的なスキルはもちろん、協調性や問題解決能力を重視しています。
以下にその具体的な理由を示します。

チームでの開発

ゲーム開発は多くの人が関わるチーム作業です。
そのため、チーム内でのコミュニケーション能力や協調性は非常に重要となります。

例えば、とある大手ゲーム会社の開発プロデューサーは、以下のように語っています。
「業界全体的に、企画全体を見渡せるような、プロデューサー・ディレクターとしての視点を持つ人材が不足している。」

プロデューサーやディレクターとしての仕事を行うためには多くの経験が必要であるため、採用面接の時点でそのようなスキルを完璧に持っている人は限られるでしょう。

しかし、「企画全体を見渡す視点を持つことが重要であり、そのためにはコミュニケーション能力が欠かせない」ということを、個人のチャレンジやインターンシップなどを通して学んだ実績を示すことができれば、大きな評価ポイントとなるでしょう。

業界トレンドと問題解決能力

ゲーム開発では、予期せぬ問題や課題への対応が頻繁に発生します。
例えば、「バグ修正」「新しい技術の導入」「プレイヤーのフィードバック対応」などです。
これらの課題に対して、冷静かつ論理的に対応できる能力や経験があると非常に有利です。

例えば、とあるゲーム開発者の方は、以下のように語っていました。

  • 「オンライン対戦ゲームにおいて、開発側が意図したものとは異なる遊び方をユーザーが楽しむようになり、ゲームバランスが崩れてしまった。この問題に対し、(開発者)自らユーザーとしてゲームプレイに参加し、ゲームバランスを調整した。」
これは、ゲーム開発が個人レベルで可能になり、ユーザーと開発者の距離が近くなっている業界トレンドを背景に考えると、非常に合理的な切り口です。
企業としての高い技術力を担保しつつも、開発費を抑えながらユーザー満足度を高めることができるため、効果的な問題解決策であったといえます。

上記のように、問題解決を行うための論理的思考能力や実績を示すことができると、採用につながりやすくなるでしょう。

まとめ|ゲーム会社で働くためには、長期的かつ着実に行動する

採用のイメージ

内定倍率の高いゲーム会社の面接で不採用になることは珍しくありません。
不採用が続いても落ち込まずに、業界トレンドや企業ニーズ、自己の不足要素を分析することで、他の候補者と差別化できる準備と対策を講じましょう。

この記事で紹介した考え方をもとに、職種・採用ステップ別に分析と対策をしっかり行うことができれば、成功への道は広がります。
自信を持って面接に挑めるよう、焦らず一つ一つ着実に行動していきましょう。
 

Machi
ライター

Machi

個人で始めたコンテンツ作成経験により得た知見をもとに転身し、現在はWEBライターを専門に行なっています。YouTube動画の投稿で多くの再生数を得た経験から動画編集チームを結成、その頃より個人・法人問わずにコンテンツ作成を長く行なってきました。ゲームも好きで、30年近くにわたりジャンル問わず数百本はプレイしてきました。

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