【2024年・2025年度 新卒者向け！】ゲーム会社の志望動機 作成ガイド｜有名企業内定者の例文を紹介！

ゲーム業界は近年、順調に成長を続けています。

ゲーム市場分析会社の「Newzoo社」は、2023年に世界のゲーム市場規模が約1,840億ドルに達したこと、また、2026年に2,070億ドルを超える予測であることを発表しています。

特に、モバイルゲームは収益割合で高い水準を維持しており、PC・コンソールゲームも順調に成長を続けています。

日本にも「任天堂」「Sony Interactive Entertainment」「スクウェア・エニックス」など、世界的に有名なゲームメーカーが多数存在するため、世界のゲーム市場の一翼を大きく担う形になっています。

ゲーム業界のトレンドとして、「eスポーツ」、「5Gの普及に伴うクラウドゲームの発展」、「VR/AR技術の進化」、「AIを活用したゲーム開発」などに注目が集まっています。
特に注目すべきは「eスポーツ」の市場です。

広範なデータ収集と統計分析に特化した「Statista社」は、2022年の世界のeスポーツ市場の収益は13億8,000万ドルを超え、2025年には約18億7,000万ドルにまで成長すると予測しています。

人気と将来性の高いゲーム業界で働くには、「具体的な職種」と「必要スキル」への理解を深めたうえで、志望動機を論理的に説明する必要があります。
そのための準備として、まずは「ゲーム業界の主要職種」を確認しましょう。

プランナーは、ゲームの企画や設計を担当します。
ゲームのコンセプトを考え、ゲーム内のシナリオやキャラクター設定、ステージ構成などを具体化します。
ゲーム全体の方向性を決定し、開発チームをリードする役目です。

エンジニアは、ゲームのプログラムを作成し、システムの構築を担当します。
プラットフォームごとに最適なゲームエンジンを選び、ゲームを動作させるためのコードを書きます。
ユーザーのゲームプレイ体験を最大限に高めることが役割の職種です。

デザイナーは、ゲームのビジュアル面を担当するため、美的センスと技術の両方が求められる職種です。
2Dデザイナーはキャラクターや背景のデザインを行い、UIデザイナーはユーザーインターフェースの設計を担当します。

サウンドクリエイターは、ゲーム内の音楽や効果音の制作を担当します。
音楽理論の知識と音響技術のスキルが必要で、ゲームの雰囲気を作り出す重要な役割を果たします。

イラストレーターは、ゲームのキャラクターやアートワークを描く役割を担います。
高度な描画技術と独自性が求められ、ゲームのビジュアルに大きな影響を与えます。

総合職は、営業やマーケティング、広報など、ゲーム開発以外の業務を担当する職としての採用であることが多いです。
コミュニケーション能力やビジネススキルが求められ、企業全体の運営を支える重要な役割を果たします。

企業によっては技術系総合職が存在する場合もあり、
「プログラミング」「デバッグ」「システム設計」「ネットワーク管理」「データ分析」など、幅広い技術スキルが求められます。
プロジェクト管理やチームリーダーを務めることも多く、具体的には以下の職業名で呼称されます。

• プロジェクトリーダー
• テックリード
• チーフエンジニア
• シニアエンジニア

事務職は、書類作成やデータ入力など、バックオフィス業務を担当します。
正確な作業と細部への注意力が求められ、企業の運営をサポートします。

営業職は、ゲームの販売やマーケティングを担当します。
顧客とのコミュニケーション能力や営業スキルが必要で、企業の売上に直接貢献します。

バックオフィス業務には、経理、広報、マーケティングなどがあります。
経理は財務管理を、広報は企業のイメージ戦略を、マーケティングは市場調査やプロモーションを担当します。
各分野における専門知識とスキルが求められます。

良質な志望動機を作成するためには、以下のステップを踏むことが重要です。

上記のステップを踏み、良質な志望動機を作成できれば、大手企業・中小企業・ベンチャー企業を問わず、どんな企業の求人応募でも応用が可能です。
自己の価値と企業のニーズを結びつけ、書類選考（履歴書への記入）や面接で有利に立ち回りましょう。

以下の「３つのなぜ？」を自身に質問し、整理することで、良質な志望動機を作成しやすくなります。

自分がなぜゲーム業界で働きたいのかを具体的に明確化しましょう。
そのためのヒントとして、ゲーム業界は成長度の高い業界であることに加え、以下の点も魅力的であるとされています。
自身の「なぜ？」を整理するための参考にしてください。

• イノベーション性が高い

• グローバルに活躍できる

• キャリアパスが多様

企業ごとの特徴を理解し、「その企業でなければならない理由」、「自分がその企業で成し遂げたいこと」を具体的に述べられるように整理しましょう。

例えば、「任天堂」を志望する場合では、以下のような整理方法があります。

会社説明会などが開催されている場合は、その企業への理解をより深めるため、積極的に参加してみましょう。

職種においても「なぜその職種を志望するのか」を、具体的かつ論理的に説明できるようにすることが大切です。
自分の適性や経験を関連付けて説明できると、より説得力が増します。

例えば、マーケティング職（総合職）を志望する場合では、以下のように整理すると説得力のある志望動機作成につながるでしょう。

”大学で経営学を学び、インターンシップではマーケティング業務を経験した。その際、日々楽しく業務に臨むことができ、インターンシップ先企業からも高評価だったので、マーケティング職への適性が高いことを実感した。その経験から、ビジネス戦略に携わりたい。”

難易度の高いゲーム業界への就職では、新卒であっても経験を積んでいることが重視される傾向にあります。
そのため、以下のステップを経て経験を積むと、より良い志望動機の作成につながるでしょう。

目標とする職種の実践経験があり、完全な未経験者というわけでなければ、就職後に希望職種で働くことや給料アップにもつながりやすくなるので、ぜひ積極的に挑戦してみましょう。

業界ランキング上位の人気企業から実際に内定を得た学生の志望動機を引用し、良質な志望動機の例文として解説します。

単に「ゲームが好き」だけでは、具体性がなく不明瞭な印象になってしまいます。

また、「その企業でなければならない理由」「自分がその企業で成し遂げたいこと」についても言及がないので、説得力と論理性も欠いてしまっています。

• 改善点

以下の点を含んだ言い回しに変更しましょう。

「具体的に、どのゲームが好きなのか」
「なぜそのゲームが好きなのか」
「そのゲームが好きであることを通してどのようなスキルを身につけたのか」
「今後の目標」

また、上記に際して「貴社の〇〇というゲームに魅力を感じた」「〇〇の技術力に感銘を受けた」というように、企業の特徴やビジョンについても触れられると、より説得力のある志望動機になります。（「なぜその企業なのか？」）

• 改善例

「子供の頃から貴社の〇〇というゲームに親しみ、その革新的なゲームプレイに感銘を受けました。特に、ユーザーの体験を第一に考えるゲームデザインに強く惹かれ、ゲームデザイナーとしてのキャリアを志すようになりました。私も貴社の一員として、ユーザーに感動を与えるゲームを作りたいと考えています。」

企業の何に感銘を受け、志望しているのか、具体性がなく不明瞭なため、企業の採用担当者は「なぜうちなのか？」、「うちが求める人材像とどのように一致するのか」を判断できません。

改善点

「具体的に何が自分にとって魅力的なのか」「どのような点に共感したのか」を述べることが必要です。（「なぜその企業なのか？」）
また、相手企業に、「求める人材像とどのように一致しているのか」を理解してもらえるように、自身の経験やスキルとも関連付けることができると良いでしょう。

改善例

「貴社の〇〇という取り組みを魅力的に感じています。その背景にある貴社の△△というビジョンにも共感をしたため、ぜひ一緒に働きたいと思いました。そのために私は大学で◻︎◻︎を専攻しています。その経験を活かし、◇◇職で貢献できると考えています。」

応募者の目標を具体的な経験やスキルに落とし込み、企業ビジョンや求める人材との関連性を示すことで、志望動機は強固なものとなります。
応募者の情熱や専門性を企業が求める人材像と結びつけ、志望動機で自己PRを行うことが、成功への鍵です。

この記事で学習したことを活かし、企業にとっての価値ある人材としての位置づけを確立しましょう。