安田記念を見ながら競馬ゲームを振り返る - ガメモ

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  1. 1投票以外でも楽しみたい!
  2. 2やっぱりダビスタかな?
  3. 3歴史の流れは課金でも抗えず

2019年6月2日に東京競馬場で行われたG1安田記念。単勝オッズ1.7倍というぶっちぎりの1番人気だったアーモンドアイが3着に敗れるという波乱が起こりました。スタート直後に不利があり4コーナー手前では10番手だったものの、上がり3ハロン32秒4の末脚で3着に食いこみました。応援していたファンにとっては残念な結果となりましたが、負けてもなお強しという印象を残しました。
波乱を呼んだ安田記念ですが、このレースの始まりは1951年に始まった安田賞が起源です。このレースは陸軍騎兵大尉であり日本中央競馬会の初代理事長も務めた安田伊左衛門の功績をたたえて設立されました。ちなみにレースの舞台となる東京競馬場パドック裏には安田伊左衛門氏の像が建てられていまして、競馬観戦と兼ねて訪れる人も多いです。安田の記念の開催日には花も飾られて個人の功績をたたえています。
 そんな安田記念は、1984年にG1に格付けされてから1996年までは4歳以上(旧5歳以上)のみが出走を認められてましたが、1996年より3歳(旧4歳)の出走できるようになって、馬齢による制限のない本当のチャンピオンを決めるレースとなりました。

投票以外でも楽しみたい!


半世紀以上も続いている由緒正しきレースを勝ち馬投票券を購入する以外でも楽しみたい、それも手軽に馬主や調教師の気分になりたい。となるとゲームはその選択肢の一番手ではないでしょうか。騎手の気分が味わいたければ古くはファミリージョッキー(ナムコ/1987年)ギャロップレーサー(コーエーテクモゲームス/1996年)やファイナルハロン(ナムコ/1997年)などがありますが、どれもプレイを始めるには手軽とは言えません。ファミリージョッキーは連打機能付きのジョイパッドがなければ勝てず、ギャロップレーサーはテレビに繋げようと思っても赤黄色白のコードは今のテレビには繋げません。そしてファイナルハロンに至ってはプレイできるゲームセンターを存在することが奇跡です。しかも万が一、ファイナルハロンが設置してあるゲームセンターでも、20年以上前の古いゲームですので、どこかしら壊れていることが多いです。設置してあるのがファイナルハロン2でしたら手綱を持つ左右の手に設置されてるムチボタンのうち片方が故障していたら障害を飛び越えることができません。(障害を超えるのはボタン両押しです)
そのような障害がなく、気軽にプレイすると考えると現行機種、そしていつでもどこでもプレイができると考えますと、やはりスマホで楽しめる競馬ゲームになりますね。そこで登場するのがダービースタリオン(アスキー/1991年)。1991年にファミコン版が発売され、それ以降は各ハードにて発売され、いずれも大ヒット。現在でもiOSとAndroidにて最新作のダービースタリオンMastersが楽しめます。

やっぱりダビスタかな?

ダービースタリオンの人気が絶頂だったのはやはりスーパーファミコンにて発売されたダービースタリオンIIとダービースタリオンIIIの時でしょう。本当の競馬を扱う競馬雑誌が毎月特集ページを組み攻略本も大ヒット。「ダビスタ四天王」などという人たちも生み出しました。当時は有名プレイヤーが語ったフレーズや略語などがそのまま公式に採用されてしまうなどユーザーの影響力が大きい時代でした。中でもダビスタ四天王の一人、亀谷敬正さんは現在では競馬予想家として活躍中で、TV出演やWeb配信、執筆活動などされています。
当然、本来なら勝馬投票券を購入できない中高大学生にもこのソフトは大ヒット。競馬雑誌や専門紙を制服姿の学生が購入する風景もよく見られました。そして雑誌で入手した血統や配合を使って育てた競走馬を持ち寄って友達の家にパスワードで持ち寄って集まって誰が一番強いかを戦わせていました。レースが終わった後には次回のレースのレギュレーションを決めて、1週間かけて競走馬を育てて、また友達の家に集まってレースをする。特に何も賭けてるわけではないのに夢中になってプレイしてたのが、競馬のエンターテインメント化に繋がったのかもしれません。
そういったダビスタガチ勢が愛用していたのがターボファイルIIです。いわゆる外部データ記憶装置ですね。オートセーブでしたり、ひとつしかセーブができなかったりするゲームを複数セーブできるようにするアイテムでした。ダービースタリオンはオートセーブのため、大切に育てていた競走馬がレース中の事故で亡くなってしまったりした場合、このターボファイルIIに保存していたデータをロードすることで回避したりするのに使っていました。こんな風にセーブロードを繰り返し、ギリギリのラインで近親配合や血統の組み合わせを試したり、同じ配合で100頭ぐらい馬を産ませて、生まれたときの調教師のコメントを集計したりと様々な攻略に利用してきました。
とは言いましても世間の大半はエンジョイ勢ですから、攻略本を片手にいろいろな配合を試しながら、獲得した賞金で牧場を拡張したり、優秀な種牡馬の種付けができることに喜んだりとノホホンとプレイをしているはずです。子馬が産まれたときは大喜びで名前をつけるのですが、頭を悩ませて付けた名前の競走馬が全然走らなかったり、逆にテキトーにつけた名前の競走馬がメチャクチャ強かったりすると
「本物の馬主さんもこんな気分になるから冠名+物の名前とかでテキトーに付けるんだろうな。結局、G1をたくさん獲った馬は名前までカッコよく見えるもんなぁ」
と思ったものでした。

歴史の流れは課金でも抗えず


ダビスタ最新作のダービースタリオンMASTERSはかつてのガチ勢やエンジョイ勢も同時に楽しめるようになっていて、ガチャで引いた強い種牡馬を付けたからと言って強い競走馬ができるわけでもなく、無課金種牡馬と繁殖牝の組み合わせでも強い競走馬が産まれることもあります。これはダービースタリオンをプレイしているユーザーならアタリマエのことなので、「お金を払ったのに弱い」といったネガティブな感想ではなく「これも攻略要素のひとつだな」と思うはずです。連綿と続いているダビスタの歴史の流れの中においては多少の課金の多寡では変えられないといったところでしょうか。

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