バーチャルリアリティの世界へようこそ!注目のVRデバイス紹介
近年、目覚ましい進化を遂げるVR技術は、エンターテイメントやゲームの枠を超え、教育、医療、トレーニングなど様々な分野で注目を集めています。さらに、五感を再現する革新的な製品も開発されています。
本記事では、VRデバイスの魅力や、現在注目の製品、触覚・味覚・嗅覚を再現する特徴的なデバイスまで、詳しく解説します。
VRデバイスとは
VRデバイスとは、Virtual Reality(仮想現実)デバイスの略称です。コンピュータによって作り出された仮想空間を、まるで自分がそこにいるかのような感覚で体験できる機器の総称です。
主に、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)と呼ばれるゴーグル型のデバイスを装着することで五感(視覚、聴覚、場合によっては触覚)を刺激し、没入感あふれるVR体験を提供します。
家庭でのVRデバイスの用途例
近年、VRデバイスは飛躍的に進化し、価格も手頃になってきたことで、一般家庭でも気軽にVR体験を楽しむことができるようになりました。しかし、VRデバイスで何ができるのか、まだ具体的にイメージできていない方も多いのではないでしょうか?
そこでまずは、VRデバイスを家庭で楽しむ7つの代表的な用途例と、それぞれの魅力についてご紹介します。
ゲーム
VRゲームは、まさにVRデバイスの醍醐味と言えるでしょう。視界全体を覆う高解像度ディスプレイと、繊細な動きを感知するトラッキング機能により、まるで自分がゲームの世界に入り込んだような感覚を味わえます。FPS、アクション、RPG、アドベンチャーなど、様々なジャンルのゲームをVRで楽しむことができます。
映画鑑賞
大画面で映画を観るよりも、VR映画鑑賞は圧倒的な没入感を得ることができます。まるで映画の中に自分が入り込んだような感覚で、ストーリーに引き込まれること間違いなしです。迫力満点のアクション映画や感動的なドラマ、壮大なスケールのファンタジー作品など、様々なジャンルの映画をVRで楽しむことができます。
シミュレーション体験
VRデバイスは、様々なシミュレーション体験を可能にします。飛行機の操縦体験、宇宙旅行体験、歴史上の人物になりきって当時の街並みを散策する体験など、現実では体験できないような様々なシミュレーションを楽しむことができます。
バーチャル旅行
家に居ながら、世界中の観光地を訪れることができます。有名な観光スポットや遺跡、自然景観などを360度のパノラマ映像で楽しむことができ、まるで実際に旅行しているような感覚を味わえます。
フィットネス
VRデバイスを使ったフィットネスは、自宅で気軽に運動できる画期的な方法です。ダンス、ボクシング、ヨガなど、様々なジャンルのエクササイズをVRで楽しむことができます。ゲーム感覚で運動できるので、楽しく続けられます。
教育
VRデバイスは、教育現場でも注目されています。バーチャル見学や実習などを通して、より効果的な学習を促進することができます。例えば、歴史の授業で古代遺跡をVRで訪問したり、理科の授業で人体内部をVRで観察したりすることができます。
ソーシャル体験
VRデバイスを使って、離れて暮らす家族や友人とコミュニケーションを取ることができます。バーチャル空間で一緒にゲームをしたり、映画を観たり、旅行したりすることができます。まるで実際に会っているような感覚で、楽しい時間を過ごすことができます。
VRデバイスを購入する際の注意点
VRデバイスの購入を検討する際には、以下のポイントを考慮しましょう。購入前にVRデバイスをどのように活用したいのか十分に考えることで、購入後に後悔をする可能性も減らすことができます。
用途
ゲーム、映画鑑賞、シミュレーション体験など、どのような用途でVRデバイスを使用したいのかを明確にしましょう。はっきりとイメージを持っておくことで、後述する性能や予算なども自分に合ったものを選びやすくなります。
性能
VRデバイスには、様々な種類があり、性能も様々です。用途に合った性能のデバイスを選ぶ必要があります。主に解像度、リフレッシュレート、視野角、トラッキング精度などの性能を比較していくと良いでしょう。
予算
VRデバイスは、数万円から数十万円までと価格が幅広いです。前述した用途の明確化ができていると、必要な機能や性能を絞り込み、予算を適切に設定することができます。大きな出費になりますので、予算設定は必須でしょう。
例えば、ゲームをメインに使用する場合は高性能なデバイスが必要になるため、予算は高くなります。一方、映画鑑賞をメインに使用する場合は、比較的安価なデバイスでも十分楽しめるため、予算は低くなります。
互換性
VRデバイスは、PCやゲーム機などの機器と接続して使用する必要があります。あらかじめ、使用する機器との互換性があるのかを確認しておきましょう。
装着感
長時間装着しても快適に使用できるものを選ぶと、VRデバイスを使用しやすくなります。
また、VRデバイスを長時間使用すると、乗り物酔いのような症状が現れることがあります。さらには現実に存在しないものを見ているため、幻覚や錯覚を起こす可能性もあります。健康面にも配慮して、自分に合った装着感のものを選べると良いでしょう。
VRデバイスの種類
VRデバイスは、大きく2種類に分類できます。それぞれの種類と、メリット・デメリットを紹介します。
スタンドアローン型VRデバイス
PCなどの外部機器を接続する必要がなく、単体でVR体験を楽しめるデバイスです。
メリット:手軽に始められる、場所を選ばない
デメリット:処理能力が限られる、価格が高いモデルが多い
PC接続型VRデバイス
PCと接続して使用するデバイスです。高性能なPCと組み合わせることで、より高度なVR体験が可能になります。
メリット:処理能力が高い、価格が比較的安価
デメリット:PCが必要、設置スペースが必要
2024年注目のVRデバイス
2024年は、VRデバイス市場にとって革新的な年となるでしょう。スタンドアローン型とPC接続型の両方のデバイスで、新しい時代を切り開く機能を搭載した新製品が続々と登場予定です。
スタンドアローン型
Meta Quest 3
高解像度・高リフレッシュレートディスプレイ、瞳孔間距離自動調整機能、顔や手のパーツのトラッキング機能などを搭載し、よりリアルで没入感のあるVR体験を提供します。
DPVR-4D PRO
4K解像度ディスプレイや高性能スピーカー搭載で、高画質・高音質のVR体験を楽しめます。また、顔や手のジェスチャー認識機能にも対応しています。
PC接続型
Apple - Vision Pro
アップル初のVRヘッドセットと目されるVision Pro。高性能なMacと組み合わせることで、圧倒的なグラフィックと処理能力を実現するハイエンドモデルです。
HTC VIVE XR Elite
高解像度ディスプレイ、広視野角、高精度なハンドトラッキング機能などを搭載し、ビジネスやクリエイティブ用途での活用に最適です。
触覚・味覚・嗅覚を再現するVRデバイスの紹介
VR体験をよりリアルなものへと進化させるために、触覚、味覚、嗅覚といった五感を再現するVRデバイスの開発が進んでいます。
触覚デバイス
手袋型や腕輪型など様々な形態で開発されており、バーチャル空間における物体の質感や動きをリアルに再現することができます。
HaptX - Gloves DK1
高精度な触覚フィードバックにより、バーチャル空間で物体を掴んだり、撫でたりする繊細な動きまで再現可能です。
関連リンク
HaptX Gloves DK1 :https://amzn.asia/d/0dTMFkfY
株式会社アスク:https://www.ask-corp.jp/products/images/haptx/haptx-gloves_catalog.pdf味覚デバイス
舌に電気刺激を与えたり、香料を噴霧したりすることで、バーチャル空間における食べ物の味を再現します。
Taste The TV(テイスト・ザ・ティーヴィー)
明治大学・総合数理学部先端メディアサイエンス学科の宮下研究室が開発した、「舐めると“味”を感じる」という画期的な味覚再現ディスプレイです。
従来のVRデバイスでは、視覚や聴覚のみを刺激していましたが、Taste The TVは味覚を追加することで、よりリアルで没入感あふれるVR体験を提供します。
関連リンク
知財図鑑:https://chizaizukan.com/property/538/
明治大学:https://www.meiji.ac.jp/koho/press/6t5h7p0000342664.html嗅覚デバイス
VRヘッドセットに装着するアロマディフューザーや、香料カートリッジを装着したマスクなど様々な形態で開発されており、バーチャル空間の映像や音と連動して香りを放出します。
Aroma Shooter
スマートフォンと連携して使用できる嗅覚VRデバイスです。アプリで香りを選択すると、デバイスから香りを噴射します。
VRデバイスの未来
VRデバイスは、今後も進化し続けることが期待されています。
さらに高精細な映像やリアルな触覚、嗅覚、味覚の再現、そしてワイヤレス化や軽量化などが進み、より快適で没入感あふれるVR体験が可能になると期待できます。
VRデバイスは、私たちの生活を様々な面で変革していく可能性を秘めた、まさに革新的な技術と言えるでしょう。
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