【未経験者向け】ゲームプログラマーの仕事内容を分かりやすく解説

【未経験者向け】ゲームプログラマーの仕事内容を分かりやすく解説

【未経験者向け】ゲームプログラマーの仕事内容を分かりやすく解説

ゲームプログラマーという職業に興味があるものの、実際の仕事内容やどのように始めればよいかについて不安や疑問を抱える方は多いかと思います。
そこで本記事では、ゲームプログラマーの仕事内容や、ゲーム開発のプロセス、必要なスキルを一から解説します。

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  1. 1はじめに|ゲームプログラマーになるために知っておくべきこと
  2. 2ゲームプログラマーとは?
  3. 3ゲームプログラマーの仕事内容とは?
  4. 3.1ゲームロジックの実装
  5. 3.2グラフィックスとUIのコーディング
  6. 3.3ネットワーク機能の実装
  7. 4ゲームプログラマーの仕事の流れ
  8. 4.1企画とプロトタイプ
  9. 4.2開発準備
  10. 4.3本格的な開発
  11. 4.4品質向上とバグ修正
  12. 4.5最終調整
  13. 4.6発売後の対応
  14. 5ゲームプログラマーに求められるスキルと資質
  15. 5.1技術的スキル
  16. 5.2ゲームプログラマーに求められる資質
  17. 6ゲームプログラマーの年収と将来性
  18. 6.1ゲームプログラマーの年収
  19. 6.2ゲームプログラマーの将来性
  20. 7ゲームプログラマーになるには
  21. 7.1大学・専門学校への進学
  22. 7.2オンライン学習・独学
  23. 7.3他業種のIT職からのキャリアチェンジ
  24. 8まとめ|ゲームプログラマーの仕事内容と役割

はじめに|ゲームプログラマーになるために知っておくべきこと

ゲームプログラマー 仕事内容

ゲーム業界での就職や、自分作ったゲームを多くの人に遊んでもらいたいという想いは、多くの人が抱く夢の一つです。
しかし、未経験者や新卒の方の多くは、ゲームプログラマーへの道のりが見えづらく、不安を感じているのではないでしょうか。

ゲームプログラマーという職業の具体的な仕事内容や、必要なスキルについては、一般的にあまり知られていないのが現状です。
ゲームプログラマーを目指す人々の間では、「プログラミングの経験がなくても始められるのか」「どのようなスキルが必要か」「実際の仕事はどのようなものか」といった疑問が多く見られます。

本記事では、そんな不安を抱えている方のために、未経験でもゲームプログラマーを目指せるキャリアパスや、企業が求める具体的なスキルセットを解説します。

「ゲームプログラマーになるためには、どのような道筋があるのか」、ゲーム業界で成功するための具体的なステップを明確にし、あなたのキャリアを築く準備を行いましょう。

ゲームプログラマーとは?

ゲームプログラマー 仕事内容

ゲームプログラマーとは、ゲーム開発においてプログラミングを担当するエンジニアです。

ゲームプログラマーは、ゲームプランナーやグラフィックデザイナー、サウンドエンジニアなどと協力し、プレイヤーがスムーズにゲームを楽しめるように、ゲーム内の動作や処理をプログラミングします。

具体的に、ゲームプランナーが作成した仕様書や設計書をもとに、プログラミング言語を使って、キャラクターの動きや効果音、ゲームシステムの構築などを担当します。

具体的には、キャラクターの動き、敵のAI、アイテムの取得、ステージの構築、ゲーム全体のバランス調整など、ゲームプレイに関わるあらゆる要素をプログラムで作り上げていきます。

他のゲーム開発職種と異なり、ゲームプログラマーは技術的な側面に特化しています。
例えば、ゲームプランナーがゲームの概念やルールを考案するのに対して、ゲームプログラマーはそれらをコードに変換します。

また、グラフィックデザイナーが視覚的な要素を作成する一方で、プログラマーはそれらを適切に表示し、動作するためのシステムを構築します。

ゲームプログラマーの仕事内容とは?

ゲームプログラマー 仕事内容

ゲームプログラマーの仕事内容としては、主に以下のようなものが挙げられます。

  • ゲームロジックの実装
  • グラフィックスとUIのコーディング
  • ネットワーク機能の実装
これらの具体的な仕事内容について、詳しく解説します。

ゲームロジックの実装

ゲームロジックとは、ゲームの中核となる規則や仕組みのことです。
ゲームが「どのように動作するか」を定義する一連の命令や条件を指します。

ゲームロジックは、プレイヤーの入力に対する反応、ゲーム世界の法則、キャラクターの振る舞い、勝敗の判定など、ゲームのあらゆる側面を制御できるようにプログラミングされています。

ゲームロジックの実装は、ゲームプログラマーの仕事の重要な要素で、ゲームの「ルール」や「仕組み」をコンピューターが理解し実行できる形に変換されます。

複雑なゲームシステムを、効率的かつバグの少ないコードに落とし込むには、経験と技術力が求められます。
また、実装したロジックが意図通りに動作しているかを常に確認し、必要に応じて修正や最適化を行うことも重要な仕事です。

ゲームの「面白さ」を損なわないよう、技術的な制約とゲームデザインのバランスを取りながら実装を進めることが、ゲームプログラマーの腕の見せ所となります。

ゲームロジックの実装には、主に以下のような仕事内容が含まれます。

プレイヤーの入力処理

プレイヤーがコントローラーやキーボード、タッチスクリーンで行う操作を適切に解釈し、ゲーム内のアクションに変換します。
例えば、ジャンプボタンを押したときにキャラクターが跳ねる、方向キーで移動するなどの基本的な操作から、複雑なコンボ技の入力まで、全ての操作を正確に処理する必要があります。

物理シミュレーション

リアルな動きや自然な挙動を実現するため、物理法則に基づいたシミュレーションを実装します。
キャラクターの動き、オブジェクトの衝突判定、重力や摩擦の影響など、現実世界の物理法則をゲーム内で再現します。

ゲーム進行の管理

ゲームの状態遷移(タイトル画面→ゲーム画面→リザルト画面)や、ステージクリア条件、ゲームオーバー条件などを実装します。
また、セーブ&ロードシステムの実装も重要な仕事です。

スコアリングとリワードシステム

プレイヤーの行動に応じて適切にスコアを計算し、報酬を付与するシステムを実装します。
これには、アイテム獲得、経験値の蓄積、通貨システムなども含まれます。

乱数と確率の管理

多くのゲームで重要な要素となる乱数生成と確率計算を適切に実装します。
敵の出現やアイテムのドロップ、ガチャシステムなど、ゲーム内の様々な場面で使用されます。

AIの基本ロジック

NPCや敵キャラクターの基本的な行動パターンを実装します。プレイヤーの行動に応じた反応や、パトロールなどの自律的な行動を定義します。

グラフィックスとUIのコーディング

ゲームの視覚的な要素を制御するのも、ゲームプログラマーの重要な仕事です。
グラフィックスのプログラミングでは、3Dモデルの描画、光や影の計算、特殊効果の実装などを行います。
これにより、美しく臨場感のある世界をプレイヤーに提供することができます。

ユーザーインターフェース(UI)のプログラミングも重要です。メニュー画面、ステータス表示、マップなど、プレイヤーがゲーム情報を理解し操作するための仕組みを構築します。
直感的で使いやすいUIは、ゲーム体験を大きく向上させる要素となります。

これらの作業には、グラフィックス技術やUI設計の知識、さらにはアーティストやデザイナーとの密接な連携が必要です。

グラフィックスとUIのコーディングには、主に以下のような仕事内容が含まれます。

3Dモデルの描画

ゲーム内のキャラクターや建物、風景などを画面上に表示するのがプログラマーの仕事です。例えば、3Dモデルデータを読み込み、適切な位置に配置し、カメラアングルに応じて描画します。

シェーダープログラミング

シェーダーとは、3Dグラフィックスの見た目を制御する特殊なプログラムです。

例えば、キャラクターの肌の質感、金属の光沢、水面の揺らめきなど、ゲーム内の様々な視覚効果を生み出します。

プログラマーは、GPU(グラフィックス処理装置)で直接実行されるシェーダーを書くことで、ゲームの見た目を向上させます。

シェーダープログラミングは、技術的な知識と芸術的なセンスの両方が求められる、ゲームプログラミングの中でも特に専門性の高い分野です。

パーティクルシステム

雨や雪、爆発、魔法の効果など、細かな粒子で表現される現象を制御するのがパーティクルシステムです。多数の粒子の動きや色、大きさを効率的に管理するコードを書きます。

アニメーション

キャラクターの歩行やジャンプ、表情の変化など、動きのある要素を滑らかに表現するのもプログラマーの仕事です。アニメーションデータを適切に補完し、自然な動きを実現します。

メニュー画面の構築

タイトル画面、オプション設定、ゲームオーバー画面など、ゲームの様々な場面で表示されるメニューを作成します。ユーザーが迷わず操作できるよう、直感的なデザインを心がけます。

HUD(ヘッドアップディスプレイ)の実装

プレイヤーの体力、所持金、ミニマップなど、ゲームプレイ中に常時表示される情報をHUDと呼びます。これらの情報を適切に配置し、ゲーム状況をリアルタイムに反映させます。

ネットワーク機能の実装

オンラインマルチプレイヤーゲームが主流となった現在、ネットワークプログラミングの重要性はますます高まっています。
ゲームプログラマーは、複数のプレイヤーが同時にプレイできるオンライン環境を構築し、スムーズな通信を実現する必要があります。

具体的には、サーバーとクライアント間の通信プロトコルの設計、データの同期、レイテンシー(遅延)の最小化、セキュリティ対策などを行います。また、マッチメイキングシステムやランキング機能の実装も含まれます。

ネットワークプログラミングは特に難易度が高く、専門性の高い分野です。安定性とセキュリティの確保が重要であり、常に最新の技術トレンドにも注目する必要があります。

ネットワーク機能の実装には、主に以下の仕事内容が含まれます。

クライアント-サーバーモデルの構築

多くのオンラインゲームは、クライアント-サーバーモデルを採用しています。
クライアント(プレイヤーの端末)とサーバー(ゲーム会社の管理するシステム)間でデータをやり取りする仕組みを構築するのが、プログラマーの仕事です。
主な実装内容としては、プレイヤーの入力情報のサーバーへの送信、ゲーム状態の同期、他プレイヤーの情報の受信と表示などが挙げられます。

レイテンシー(遅延)への対応

インターネットを介した通信には必ず遅延が発生し、これがゲームプレイに大きな影響を与える可能性があります。
この問題に対処するため、ネットワークプログラマーは様々な技術を駆使します。
例えば、予測補間という技術を用いて他プレイヤーの動きを予測して表示したり、ラグ補償と呼ばれる方法で遅延を考慮したヒット判定を実装したりします。

セキュリティ対策

オンラインゲームではチート行為が問題となるため、セキュリティ対策が不可欠です。
プログラマーは、通信内容の暗号化、ユーザー認証システムの構築、サーバーサイドでの処理検証などを実装し、ゲームの公平性と安全性を確保します。

クロスプラットフォーム対応

様々な機器でのプレイが可能なゲームが増加しているため、クロスプラットフォームへの対応が求められています。
プログラマーは、データフォーマットの統一、プラットフォーム固有の制約への対応、入力デバイスの違いなどの課題に取り組み、異なる機器間でのスムーズな連携を実現します。

ゲームプログラマーの仕事の流れ

ゲームプログラマー 仕事内容

ゲームプログラマーは、「プレイヤーを楽しませるゲームを技術面から支える」という重要な役割を担っています。
企画段階から発売後まで、様々な課題に取り組みながら、ゲームを作り上げていきます。

企画とプロトタイプ

ゲーム開発は通常、企画から始まります。
プログラマーは、ゲームデザイナーやプロデューサーと話し合いながら、アイデアを技術的に実現可能なものにしていきます。
例えば、「100人同時対戦のオンラインゲーム」というアイデアが出たとき、それを実現するために必要な技術や課題を検討します。

また、アイデアの面白さを確認するため、簡単なプロトタイプを作ることもあります。

開発準備

企画が固まったら、本格的な開発の準備に入ります。ゲーム全体のシステム設計を行い、開発に使用するツールやプログラミング言語を選びます。

大規模なプロジェクトでは、複数のプログラマーが協力して作業を進めるため、効率的に開発できる環境を整えることも重要です。

本格的な開発

本格的な開発段階では、ゲームの核となる機能を実装します。
キャラクター制御システム、カメラシステム、戦闘システム、UIシステムなどの基本機能を開発します。
グラフィックス関連の実装も重要な業務であり、レンダリングパイプラインの最適化、シェーダープログラミング、特殊効果の実装などを行います。

AI開発も主要な業務の一つです。NPCや敵キャラクターの行動を制御する AI システムを実装します。これには、行動決定システム、パスファインディングアルゴリズム、難易度調整システムなどが含まれます。

オンラインゲームの場合は、ネットワーク機能の実装も必要となります。クライアント・サーバー通信システム、データ同期メカニズム、ラグ補償技術などを開発します。

品質向上とバグ修正

ゲームの形が見えてきたら、品質向上のための作業に入ります。様々な不具合(バグ)を見つけて修正したり、ゲームがスムーズに動作するよう最適化を行ったりします。

例えば、大勢の敵が登場する場面でも、画面の動きがカクカクしないように、描画の方法を工夫します。

最終調整

完成に近づくと、最後の仕上げを行います。致命的な問題がないかチェックし、見つかった問題を修正します。
また、ゲーム機やスマートフォンなど、様々な機器で正しく動作するかも確認します。

発売後の対応

ゲーム発売後も、プログラマーの業務は継続します。
プレイヤーフィードバックに基づくバグ修正、パフォーマンス改善、新機能の追加などを含むパッチ開発を行います。
また、新規コンテンツの追加やバランス調整のためのシステム改修なども実施します。

ゲームプログラマーに求められるスキルと資質

ゲームプログラマー 仕事内容

ゲームプログラマーに求められる技術的スキルは多岐にわたります。
プログラミング言語の習熟、ゲームエンジンの理解、そして開発ツールの活用など、幅広い知識と経験が必要です。

さらに、ゲーム開発の現場では、常に新しい技術やツールが登場し、プラットフォームも多様化しています。PCやコンソールに加え、モバイル、VR/ARなど、ゲームの遊び方も進化し続けています。
このような環境下で活躍するためには、柔軟な思考と継続的な学習が必要になってきます。

技術的スキル

プログラミング言語の習熟

ゲームプログラマーは、複数のプログラミング言語に精通していることが必要です。
主要な言語には以下のようなものがあります。

  • C++:パフォーマンスが重視されるコンソールゲームやPCゲームで広く使用されています。
  • C#:Unityエンジンで主に使用され、特にモバイルゲーム開発で人気があります。
  • Java:Android向けのゲーム開発で使用されます。

ゲームエンジンの理解

ゲームエンジンの理解は、現代のゲーム開発において非常に重要な要素です。
ゲームエンジンとは、ゲーム開発を効率化し、高品質なゲームを短期間で作成することを可能にする統合開発環境です。

主要なゲームエンジンには、Unity、Unreal Engineなどがあります。
これらのエンジンは、グラフィックス、物理演算、サウンド、AI、ネットワーキングなど、ゲーム開発に必要な多くの機能を提供しています。

Unityは、特に2Dゲームやモバイルゲーム、インディー開発者の間で人気があります。C#を主要言語としています。


Unreal Engineは高品質な3Dグラフィックスで知られ、大規模なAAA級ゲーム開発でよく使用されます。C++とビジュアルスクリプティング言語のBlueprintを組み合わせて使用します。

ゲームプログラマーに求められる資質

コミュニケーションスキル

ゲーム開発では、プログラマー、デザイナー、アーティスト、サウンドエンジニアなど、様々な職種が協力して、ゲームを制作します。
各専門分野の言語や考え方の違いを理解し、効果的にコミュニケーションを取る能力が求められます。

また、チーム全体でアイデアを共有し、意思決定をスムーズにするために、複雑で技術的な概念を、非技術者にも分かりやすく説明する能力が必要です。

進捗状況の正確な報告や、問題点の早期発見・共有など、プロジェクト全体の円滑な進行に貢献することが重要です。

ゲームへの情熱

ゲームプログラマーにとって、ゲームへの情熱は技術的スキルと同様に重要な要素です。
この情熱は、ゲーム開発に様々な側面で貢献します。

ゲームへの情熱は深い業界理解につながります。
ゲーム業界の動向や、トレンドに対する洞察力が養われ、市場のニーズや将来の方向性を見据えた開発が可能になります。

また、自身がゲームプレイヤーであることで、ユーザー体験に対する直感的な理解が深まります。これにより、プレイヤーが求める楽しさや満足感を的確に捉えた開発ができるようになります。

さらに、ゲームへの情熱は、長時間の作業や困難な課題に直面した際のモチベーション維持にも大きく貢献します。
高品質なゲームを作り上げる推進力となり、開発プロセス全体を通じて重要な役割を果たします。

さらに、様々なゲームをプレイすることで得られる経験は、新しいアイデアや革新的な解決策を生み出す源泉となります。

自分が作るゲームを心から楽しみたいという思いは、高い品質基準の設定につながります。これは細部にまでこだわった開発を促し、結果として優れたゲーム製品を生み出すことにつながります。

ゲームプログラマーの年収と将来性

ゲームプログラマー 仕事内容

ゲームプログラマーの年収

ゲーム業界は急速に発展を続けており、その中核を担うゲームプログラマーの需要も高まっています。
最新のデータに基づいて、ゲームプログラマーの年収の推移と将来性について見ていきましょう。

厚生労働省が実施した、令和4年賃金構造基本統計調査によると、ゲームプログラマーを含むプログラマーの平均年収は約550万円です。
年収は、経験やスキル、企業の規模、業種によって変動します。

ゲームプログラマー 仕事内容

ゲームプログラマーの年収は、経験を積むにつれて着実に上昇していく傾向が見られます。

年齢別の平均年収は以下の通りです。

年齢別 平均年収
20~24歳 約322万円
25~29歳 約434万円
30~34歳 約518万円
35~39歳 約602万円
40~44歳 約626万円
45~49歳 約686万円
50~54歳 約702万円
55~59歳 約672万円

ゲームプログラマーの将来性

経済産業省によると、ゲーム業界は発展を続けており、その成長は今後も加速すると予測されています。
市場規模の拡大や販売形態の変化、開発環境の進化など、様々な要因がこの成長を後押ししています。
ゲーム業界の発展や市場の成長に伴って、ゲームプログラマーの需要も高まると予想できます。

出典:https://www.sbbit.jp/article/cont1/97108

グラフの通り、ゲーム業界は急速な成長を続けています。

2017年には1204億ドルだった世界のゲーム市場は、2026年には3211億ドルに達すると予測されています。

日本のゲーム市場も右肩上がりで成長しており、2022年には2兆316億円に達しました。特にスマートフォンやオンラインプラットフォームによるゲームが市場を牽引しています。

この成長は、ゲームプログラマーにとって、雇用機会の拡大や、専門性を活かした新たな役割の創出など、多様なキャリア展開の可能性をもたらすでしょう。

ゲームプログラマーになるには

ゲームプログラマー 仕事内容

ゲームプログラマーを目指す方には、複数の進路や選択肢があります。
それぞれの道には特徴があり、個人の状況や目標に応じて最適な選択が異なります。
以下に主な進路を紹介します。

大学・専門学校への進学

あなたが学生の場合、ゲームプログラマーを目指す上で、大学や専門学校への進学は人気の高い選択肢です。

大学では、主にコンピュータサイエンスや情報工学を学びます。プログラミング言語、アルゴリズム、データ構造などの基礎から、コンピュータグラフィックスや人工知能といった応用分野まで幅広く学べます。
大学教育の特徴は、スキルだけでなく、その背景にある理論も理解できることです。
 

専門学校は、ゲーム開発に「より特化したカリキュラム」を提供しています。
UnityやUnreal Engineなど、実際の開発現場で使用されるツールの使い方を学びながら、実践的なスキルを身につけます。
専門学校の強みは、業界との密接なつながりです。現役開発者による講義や、企業と連携したプロジェクトなど、実務に近い経験を積める機会が多くあります。

進学先を選ぶ際は、カリキュラムの内容、設備、就職実績などを検討することが重要です。どちらの道を選んでも、授業以外での自主的な学習や実践が必要です。個人やチームでのゲーム開発は、将来のポートフォリオとなり、就職活動で強みになります。

卒業後は、大手ゲーム会社への就職、中小ゲーム開発会社での経験積み、インディーゲーム開発者としての独立など、様々な選択肢があります。
さらに専門性を高めるために大学院に進学する人もいます。

オンライン学習・独学

ゲームプログラマーになるための選択肢の一つに、オンライン学習や独学という手段があります。この方法は柔軟性が高く、自分のペースで学習を進められるのが特徴です。

オンライン学習プラットフォームでは、Udemy、Coursera、edXなどが人気です。
これらのサイトでは、プログラミング言語からゲームエンジンの使い方まで、幅広いコースが提供されています。
多くのコースは現役の開発者や専門家が講師を務め、最新の業界動向を反映した内容を学べます。

独学の場合、書籍やオンラインドキュメント、YouTubeなどを活用します。
プログラミング言語の基礎から始め、徐々にゲーム開発に特化した技術を学んでいきます。GitHubなどのオープンソースプロジェクトに参加することで、実践的なスキルを磨くこともできます。

この学習方法の利点は、費用を抑えられることと、自分の興味や市場のニーズに合わせて柔軟にカリキュラムを組めることです。また、最新の技術やツールにすぐにアクセスできるのも魅力です。

一方で、自己管理能力と強い意志が必要です。
学習の進捗や品質を自分で管理しなければならず、モチベーションの維持が課題となることもあります。
また、実務経験を積む機会が限られるため、ポートフォリオの作成に特に力を入れる必要があります。

他業種のIT職からのキャリアチェンジ

ソフトウェア開発者やウェブ開発者など、他のIT職種からゲームプログラマーへの転身は、近年増加傾向にあります。

キャリアチェンジの最大の利点は、すでにプログラミングの基礎を理解していることです。多くの一般的なプログラミング概念はゲーム開発にも適用できるため、学習が比較的容易です。

また、ソフトウェア開発の経験は、ゲーム開発プロジェクトでも大いに役立ちます。

他業種からのキャリアチェンジの鍵は、ゲーム開発特有の技術を習得することです。
具体的には、UnityやUnreal Engineなどのゲームエンジンの使用法、3Dグラフィックスプログラミング、ゲームAI、物理エンジンの実装などが重要です。

まとめ|ゲームプログラマーの仕事内容と役割

本記事では、ゲームプログラマーの具体的な仕事内容、必要とされるプログラミング言語やゲームエンジンの知識、コミュニケーションスキルなどについて詳しく解説しました。
また、ゲーム業界の成長に伴うゲームプログラマーの需要増加や年収の推移など、将来性についても紹介しました。

ゲームプログラマーは、ゲーム開発において中心的な役割を果たす職業です。

技術的なスキルだけでなく、創造性やコミュニケーション能力も求められます。

ゲーム業界の急速な成長に伴い、ゲームプログラマーの需要は今後も高まると予想されています。この職業を目指す方法としては、大学や専門学校への進学、オンライン学習や独学、他のIT職からのキャリアチェンジなど、複数の選択肢があります。

どの道を選んでも、継続的な学習と実践が成功への重要な要素となります。
技術の進歩が速いゲーム業界では、常に新しい知識やスキルを吸収し続ける姿勢が必要です。
ゲーム開発への関心と技術向上への意欲を持ち続けることで、ゲームプログラマーとしてのキャリアを築くことができるでしょう。

ゲームプログラマーを目指す方にとって、この記事が少しでもお役に立てば幸いです。

草林森
ライター

草林森

草林森(くさばやしりん)です。2018年の2月頃からVtuberにどっぷりハマりそれからVTuber界隈を歩んでいます。その延長線上で、バーチャルリアリティ(VR)にも興味関心があります。インターネットの新しい技術や取り組みが大好きなので、その魅力をお届けしていきたいと思います。

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