まだ買えない?慌てなくていい。Switch2の『真の主役たち』は、まだリングに上がっていない。

まだ買えない?慌てなくていい。Switch2の『真の主役たち』は、まだリングに上がっていない。

まだ買えない?慌てなくていい。Switch2の『真の主役たち』は、まだリングに上がっていない。

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  1. 1これから来る「本命」たちに思いを馳せる贅沢
  2. 2静かに、しかし確実に開発は進む『メトロイドプライム4』
  3. 3街の再開発、そしてポケモンの未来を示す『Pokémon LEGENDS Z-A』
  4. 4ゼルダ、マリオ… そして、あの名クリエイターの「次の一手」という究極の楽しみ
  5. 5ゲーム史が教える「待つことの価値」

熱狂、そして静寂。いや、静寂というよりも、熱望とため息が入り混じった地鳴りのようなざわめきでしょうか。待望の任天堂の新ハード『Switch2』が発売され、ゲーム業界はまさにお祭り騒ぎです。SNSを覗けば、幸運にも手に入れたユーザーの歓喜の声が溢れる一方で、『どこにも売っていない』『抽選に悉く外れた』という悲痛な声も、同じくらい目に飛び込んできます。

 

筆者も悉く外れたうちの1人であるため、気持ちは痛いほどわかります。新しいゲーム機がもたらす、あの箱を開けるまでの高揚感、未知のゲーム体験への期待。30代も後半に差し掛かった私のようなゲーム好きにとっても、その感覚は色褪せません。最新ハードに限らず、ゲームソフトの発売日に親にねだって電気屋に並んだあの日から、何も変わっていないのかもしれません。

 

ただ、皆さん。今はまだ、焦る時ではありません。そう断言しましょう。なぜなら、ゲーム機の歴史が証明しているように、本当にそのハードの魅力を最大限に引き出し、私たちのゲーム体験を根底から変えてしまうような「キラータイトル」(そのハードを代表する大ヒット作)は、いつも少し遅れて登場するものなのですから。

これから来る「本命」たちに思いを馳せる贅沢

現在の品薄状態は、例えるならプロレスの入場シーンのようなものです。主役が登場する前の、期待感を最高潮に高めるための演出。そう考えてみませんか?そして、私たちはこれから登場するであろう、未来の『主役』たちを既に何人か知っているのです。

静かに、しかし確実に開発は進む『メトロイドプライム4』

その筆頭は、間違いなく『メトロイドプライム4』でしょう。2017年に最初の発表がなされてから、開発の仕切り直しを経て、長い沈黙が続いていましたが、ついに2025年発売予定であることが明かされました。任天堂が「ファンを失望させないために」という理由で一度作り直しを決断したほどのタイトル。Switch2の性能を前提に開発された本作で、サムス・アランの孤独な探索が、新しいグラフィックと処理能力でどれほど魅力的に描かれるのか、今から楽しみでなりません。想像するだけで、コントローラーを握る手に思わず力が入ります。一人称視点で描かれる未知の惑星の雰囲気、途切れることなく楽しめる探索と戦闘。これまでのシリーズが築き上げてきた素晴らしい評価を、さらに高める一本になることは間違いないでしょう。

街の再開発、そしてポケモンの未来を示す『Pokémon LEGENDS Z-A』

2025年10月16日の発売が予告されている『Pokémon LEGENDS Z-A』もまた、新しいハードの性能を最大限に活かしたタイトルになる可能性が高いでしょう。「人とポケモンが共存する街」を目指し、都市再開発が進む「ミアレシティ」が舞台。これは、『LEGENDS アルセウス』で示された広大なオープンワールドの概念をさらに一歩進め、より細かく、生き生きとした世界を描こうという、意欲的な試みです。新しいハードのパワーは、無数のポケモンと人々が暮らす大都市の表現にこそ、最大限に活かされるはずです。これまでの『草むらからポケモンが飛び出す』という、おなじみの体験を過去のものにしたこのシリーズが、次にどんな『常識』を打ち破り、新しいゲーム体験を提供してくれるのか。その答え合わせができる日まで、期待で胸が高鳴るばかりです。

ゼルダ、マリオ… そして、あの名クリエイターの「次の一手」という究極の楽しみ

そして忘れてはならないのが、まだ姿を見せない『ゼルダの伝説』の新作、そして『スーパーマリオ』の最新作でしょう。『ブレス オブ ザ ワイルド』や『ティアーズ オブ ザ キングダム』で、オープンワールドゲームの歴史を塗り替えてしまったゼルダが、次に向かうのはどこなのでしょうか。ハイラルの広大な大地をあれだけ遊び尽くした私たちを、任天堂がどうやって再び驚かせてくれるのか。その計り知れないハードルを前に、開発チームがどんな答えを導き出してくるのか。それを待つ時間もまた、ゲームファンならではの最高の楽しみです。

マリオも同様です。『スーパーマリオ オデッセイ』で見せてくれた、箱庭探索の究極の楽しさ。その次となれば、もはや私たちの想像を超えたアイデアが飛び出してくるに違いありません。

さらに、最近では『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズなどで知られる、あの桜井政博プロデューサーが、新作『カービィのエアライダー』を開発していると発表されたことも、ゲームファンの間で大きな話題となっています。任天堂ハードの可能性を常に最大限に引き出してきた彼が、次にどんなサプライズを用意しているのか。もしかしたら、Switch2の時代を象徴するような、全く新しい体験がそこから生まれるかもしれません。

これらの任天堂の看板タイトルや、名クリエイターの新作は、決してハードの発売と同時に慌ててリリースされることはありません。ハードの性能を最大限に引き出し、『これぞ新しい世代のゲームだ!』と世界に知らしめるタイミングで、満を持して登場するのです。

ゲーム史が教える「待つことの価値」

少し昔話をさせてください。私たち世代が夢中になったPlayStation 2を思い出してみてください。発売当初、誰もがその性能に驚きましたが、本当にPS2の時代を象徴するような『龍が如く』や『キングダムハーツII』が登場したのは、ハード発売から実に5年も後のことでした。ニンテンドーDSもそうでした。タッチペンという革新的な操作を誰もが持て余していた頃に登場した『脳を鍛える大人のDSトレーニング』や『おいでよ どうぶつの森』が、その新しい可能性を誰にでも分かる形で示してくれたのです。

 

ハードの発売(ローンチ)とは、例えるなら新しいおもちゃ箱が与えられた状態にすぎません。開発者たちがそのおもちゃ(ハード)の遊び方を完全にマスターし、最高の作品を生み出すには、どうしても時間が必要なのです。

 

だから、今はまだ大丈夫です。Switch2が手に入らなくても、やきもきする必要はありません。むしろ、これから始まる本当の祭りを前に、最高の特等席で待っているようなものだ、と捉えてみませんか。現行のNintendo Switchにだって、まだ遊び足りない名作は山ほどあるはずです。例えば、じっくり遊べるRPGや、家族で楽しめるパーティゲームなど、掘り出し物がきっと見つかるはずです。クローゼットの奥で眠っているゲームたちを引っ張り出して、かつての感動を再体験するのもいいでしょう。

 

ゲームライフは短距離走ではありません。長く、深く楽しむマラソンのようなものです。今はただ、ゆっくりと深呼吸してみましょう。そして、これから私たちの目の前に現れるであろう、本当に素晴らしいゲームたちの足音に、静かに耳を傾けてみませんか。それは、きっと私たちがまだ経験したことのない、新しい「遊び」の形を見せてくれるはずです。その時こそが、最高のゲーム体験の始まりなのですから。

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