ふるさと納税返礼品にドラクエグッズ! 兵庫県洲本市だけがなぜ? - ガメモ
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兵庫県は淡路島にある洲本市。他の地方都市と同様にふるさと納税による寄付が行われています。淡路島の特産物である玉ねぎや淡路ビーフに並んで、なぜかものすごく主張の強い強いドラクエグッズが並んでいます。
なぜ淡路島にドラクエグッズ!? この不思議なラインナップが気になり調べてみました。
調べてみますと、とあるゲーム界の重鎮のツィートにたどり着きます
ちょっと話は変わって、告知です。ボクの出身地、淡路島洲本市が、ふるさと納税の返礼品に、ドラクエグッズをはじめました。https://t.co/rDxA1yvWBS pic.twitter.com/ySNF2esHiv
— 堀井雄二 (@YujiHorii) June 13, 2019
堀井雄二さんと洲本市は出身地ということで関係も深く、2017年には洲本市で「ドラゴンクエストのうみのおや 堀井雄二展」を開催したり、2018年には「ドラゴンクエストスペシャルコンサート」開催されています。
洲本市といえばもうひとつの代表作「ポートピア連続殺人事件」
そういえば堀井雄二さんの代表作でもある「ポートピア連続殺人事件」にも洲本市が出てきていました。このゲームで洲本市は最初の殺人事件の第1発見者である文江の生まれ故郷として登場しました。物語的にもこの淡路島の捜査から急展開を見せるのでとても重要な場所です。
堀井雄二さんがデザインした「ポートピア連続殺人事件」ですが、1983年にエニックス(現スクウェア・エニックス)から発売されました。2年後にはファミコンにも移植され、2001年にはフィーチャーフォン向けにリメイクされて移植されました。
この作品と『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』(エニックス/1984年)、『軽井沢誘拐案内』(エニックス/1985年)と合わせて「堀井ミステリー三部作」と呼ばれています。
日本でいちばん有名な連続殺人犯
そんな「ポートピア連続殺人事件」ですが、おそらく日本で一番ネタバレされている推理アドベンチャーだと思われます。なんと言ってもGoogleで「ポートピア連続殺人事件」と検索をすると「ポートピア連続殺人事件 (犯人の名前)」がサジェスチョンで表示されるくらいです。またネットでネタバレをする際にはボケとして「犯人は○○(犯人の名前)」が書き込まれるくらいです。
当時のパソコンのスペックやシステムでは複雑なアリバイ崩しやトリックなどは実現できなかったため、犯人の犯行動機や生い立ちなどの捜査がメインでした。
そのため、意外な犯人が発覚すると言いたくて仕方がありません。しかもファミコン版が発売される前にパソコンでプレイ済みの尖ったパソコンキッズはなおさらです。知っているパソコンキッズたち同士で「蝶のアザ」とか言って笑い合っていました。またパソコンユーザーの間では犯人は常識だったため、ファミコン版をプレイ中の友人に「犯人は○○」と言ってしまい、絶縁されることもありました。
犯人がわかっていてもかまわない
シャーロック・ホームズや明智小五郎が何度も映像化されているのに日本の推理アドベンチャーの最初と言ってもいいこの作品が実写ドラマにならないのは、この有名すぎる犯人が原因かもしれません。
映画を見ていて「犯人は○○」だったら「やっぱり!」だし、「犯人は○○」じゃなかったら「なんで!?」になると思います。
それでもゲーム史に残るこの作品をゲームだけに留めておくのはもったいないと思いますね。