イギリス経済紙が「Nintendo Switchは時代遅れ」と伝える - ガメモ
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こちらの記事は海外ニュースサイト「nintendolife」のこちらの記事を参考に書かれています。
任天堂の2020年3月期第3四半期累計(2019年4~12月)の業績が発表されたことから、海外のニュースサイトは、そのニュースの検証記事が数多く寄せられました。その中からイギリスの経済紙「フィナンシャル・タイムズ」の記事を紹介したこちらのニュースを紹介します。
全世界で5200万台! Nintendo Switch売れてます!しかし先行きを不安視する声も
任天堂の発表によりますと販売台数が5200万台を突破し、ダウンロード販売などのデジタル収益が増加し、『Astral Chain』などの新しいシリーズも多くのファンを獲得しています。その結果、今年度の予測をよりもさらにNintendo Switchを販売する見通しだそうです。
このように任天堂の業績はプラス要素ばかりかというと「フィナンシャル・タイムズ」はそれは違うとマイナス要素を挙げています。
世界市場は据え置きのゲーム機からスマートフォンなどのモバイル機器に移っており、クラウドゲームの存在も据え置きゲーム機に課題を与えていて、任天堂もその影響を受けるだろうということです。
それは販売台数にも現れており、過去9ヶ月のNintendo Switchの売上が今までと比べて13%下がっていて、Nintendo Switchの売上減少をNintendo Switch Liteが支えた結果だそうです。
金融アナリスト的には中国進出にも不満
さらに分析はNintendo Switchの発売が始まったばかりの中国市場にも及びましたが、これにも不満を漏らしています。中国でのローンチに対してキラーソフトの投入が少ないことが問題のようです。これは任天堂とパートナーシップを組むテンセントによると「ゼルダの伝説」のようなソフトはローカライズに時間がかかるので、ローンチからは外しているとのことでした。しかし実際は、なぜか中国のユーザーはどんなNintendo Switchソフトも発売日にプレイしていますけども。
「フィナンシャル・タイムズ」の結論としては「今年度は好調だが、2020年度も引き続きの好調を期待するのは難しい」とのことです。この状況を打破するためには、ソニーやマイクロソフトのように来年度中に新しいゲーム機をリリースすることと言っています。
金融投資家からすると、業績が好調で高くなった株価が、そこからさらに大幅な上昇を見せないと引き続いて投資を続けることはできないということでしょう。
それでも、この好調な結果から考えると少し厳しい評価かもしれません。
この分析にゲームファンは大喜利を開始
ちなみにこのような「現状はいいが将来的には不安だ」という記事を読んだゲームファンは次のようにコメントを寄せています。
「金融アナリストはゲームについては知らないんだな」
「Nintendo Switchの後継機が開発されるのは当たり前。あと1~2年待て」
「営業収益が15億ドルって発表されて、期待より下だったから不安って…。」
「金融業界に任せるとゲームがつまらないクラウドゲームばっかりになるぞ」
「Stadia(Googleが開発したクラウドゲーム)に投資した奴がいるんだろうなぁ」
「任天堂はAppleじゃないんだから、全員にゲーム機を持たせる要はない」
このような感じでフィナンシャルタイムズの分析をネタにして大喜利を楽しんでいるようです。クラウドゲームはまだ始まったばかりで何も見えておらず、スマートフォンとの棲み分けはできていると感じている人が多いのでしょう。
また、ゲームファンは、PS5やXbox SeriesXといった新しいハードも発表されていますが、任天堂はまだ動かなくても大丈夫と思っています。
金融アナリストとゲームファンのどちらがゲーム業界に先見の明があるのか、とてもおもしろい対決になりそうです。