『スパルタンX』は映画とゲームでぜんぜん違うから気をつけよう! - ガメモ

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  1. 1アーケードでもファミコンでも大ヒット!
  2. 2真のボスはシルビア!(ウソ裏技)
  3. 3今プレイするなら『ビジランテ』
  4. 4忘れちゃいけない映画「スパルタンX」

アーケードゲームの『スパルタンX』は1984年にアイレムが開発し、全国のゲームセンターで稼働後、翌年にファミコンに移植されました。
ファミコン版の移植を担当したのは任天堂で、発売はアイレムからではなくて任天堂から発売され大ヒットを記録し、アーケードと家庭用で同時に遊べる数少ないソフトでした。
そんな『スパルタンX』の魅力を紹介します。

アーケードでもファミコンでも大ヒット!

『スパルタンX』は主人公のトーマスがMr.Xに誘拐された恋人のシルビアを救出するために戦うアクションゲームです。
1面から5面までのループ構成で、5階建ての建物の中を敵を倒しながら端から端まで移動すればクリア。上の階に上がる階段の前にはボスがいて、様々な攻撃を仕掛けてきます。そして5階にいるラスボスのMr.Xを倒すとゲームクリア。難易度が少し上がって2周目が始まります。

そんな『スパルタンX』ですが、ファミコンでクリアしていたゲームキッズたちが駄菓子屋でこのゲームを見つけて、プレイしてみるとなぜかクリアできないどころか簡単にゲームオーバーになってしまいます。
これには理由がありまして、そのひとつが難易度が高さです。『スパルタンX』は体力+残機制なのですが、敵の攻撃力が高いため掴みかかってくるザコ相手にも体力を削られて簡単に死にます。
もうひとつは操作性の悪さ。アーケード版はレバー4方向操作なので斜めジャンプをするには歩きながらレバーを上にするする必要があります。もちろんレバー4方向なので斜めには反応せず、しゃがめないやジャンプしないが多発。その結果、掴みザコに囲まれてやられてしまいます。
それでもゲームキッズたちが駄菓子屋でお金を払ってでもプレイしていたのは、やはりキャラクターの大きさを含めたグラフィックの綺麗さでしょう。ファミコンよりも精密なドット絵で大きなキャラクターが動くのがとても魅力的でした。

真のボスはシルビア!(ウソ裏技)

そんなアーケード版から移植されたファミコン版ですが、難易度がアーケード版より下がっていて、レバーは8方向に変更されています。操作性が向上したおかげでプレイの爽快感が増して、リズムよく敵が倒せるので何度もプレイがしたくなります。
そして何よりもゲームキッズを夢中にさせたのが「真のボス」の存在です。
これは当時、少年向け月刊誌『コロコロコミック』(小学館)で連載されていたマンガ「ファミコンロッキー」(あさいもとゆき/小学館)に登場した架空の裏技で、『スパルタンX』を24周すると救出されるはずだったシルビアが真のボスとして登場するというものでした。
ゲームキッズたちはファクトチェックなどは一切しないため、本に書いてあることは真実だと思っていました。そのため真のボスを出すために何周も『スパルタンX』をプレイしました。しかし周回を重ねるごとに上がる難易度に「ゲームは1日1時間」という鉄の掟があり、なかなか達成できません。そんな感じでしたが、そのうち「『ファミコンロッキー』の裏技は全部ウソ」という情報が流れてきて、みんなプレイをやめてしまいました。
今でも「スパルタンX」の話になると「真のボスはシルビア」の話が出てきます。40代の男性に聞くと必ずこの話題は知っていますので、当時のファミコンブームというか「コロコロコミック」の影響力の凄まじさがわかります。

ファミコンロッキー1巻(マンガ図書館Z)

今プレイするなら『ビジランテ』

こんな大ヒットをした「スパルタンX」ですが復刻版には恵まれておらず、国内ではセガサターンとPlayStationで発売された「アイレムアーケードクラシックス」に収録されているのみです。このソフトは「10ヤードファイト」と「ジッピーレース」の3作品収録だったのですが、当時は同じようなコンセプトだった「ナムコミュージアム」が7作品収録でしたので、割高感があり、周囲で購入した人は少なかったです。その時も「24周するとシルビアが真のボスで出てくる」と言われていましたから、どこまですごいんだ『ファミコンロッキー』という話ですね。

この「スパルタンX」を現在プレイするなら、中古でファミコン版か「アイレムアーケードクラシックス」を購入するしかありません。しかし「スパルタンX」の後継とも言えるアクションゲーム「ビジランテ」ならアーケードアーカイブスから発売されているため、PS4やNintendo Switchで遊ぶことが可能です。
「ビジランテ」1988年に発売されたベルトスクロール型のアクションゲームで操作方法は「スパルタンX」と同じですがレバーは8方向です。ゲームの演出も「スパルタンX」を意識しており、全5面で敵も自分も倒されると画面下に落ちていきます。
「スパルタンX」の雰囲気を残しつつ、グラフィックも進化し、遊びやすくもなっていますので是非挑戦してみてください。

アーケードアーカイブス:ビジランテ(Nintendo Switch版)

アーケードアーカイブス:ビジランテ(Play Station4版)

忘れちゃいけない映画「スパルタンX」

そしてもうひとつ話さないといけないのが、映画の「スパルタンX」です。ゲームと同じ1984年に公開され、主演はジャッキー・チェンで共演はユン・ピョウとサモ・ハン・キンポー。監督もサモ・ハン・キンポーです。

この作品ですが、ゲームとは全く内容は違います。舞台はスペインのバルセロナで5階建ての塔は出てきません。シルビアはスペイン人でチャイナドレスは着ていませんし、ジャッキー演じる主人公、トーマスの恋人でもありません。もちろんラスボスは違っておりMr.Xではなくモンデール伯爵です。物語も伯爵家の遺産相続騒動に巻き込まれたシルビアをジャッキー、ユン・ピョウ、サモハンが救けるという、なんとなく「ルパン三世 カリオストロの城」のようなストーリーです。

当時、この作品のビデオを友人に貸すと返される時に必ず「知ってる話とぜんぜん違ってた」と言われました。そんな事は言われますが、ジャッキーのアクションが全盛期の作品なので最高に楽しい作品です。中でも敵の用心棒役に元キックボクシング世界チャンピオンのベニー・ユキーデが起用されており、ジャッキーとのバトルはカンフー映画史に残る出来栄えです。

現在、Netflixで配信中ですので、ゲームとはタイトル以外全く関係ありませんが、余裕のある方はご覧ください。

NETFLIX:スパルタンX

 

 

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