世界中から1億円調達伝説の作品の新作が制作開始 - ガメモ
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石川県金沢市にあるゲーム制作会社グランゼーラは、シューティングゲームの発売を目指し、その開発資金をクラウドファンディングで募りました。
当初の目標額は4500万円でしたが、クラウドファンディングを始めた翌日の午後にははやくも目標額を達成。最終的には約1億円に達しました。こちらの資金提供者は8000人にものぼり、その約半数が海外からの出資者でした。
クラウドファンディングではおなじみの出資額に応じた報酬も550円の「クリエイターからの感謝の言葉」にはじまり、最高額の110万円以上では出資者に「ゲーム中に使用できる専用機体とフォーズ、その命名権」が贈られました。
資金調達に大成功したタイトルとは!?
このように海外からも多くの出資者が集まったシューティングゲームとは一体なんなのでしょうか。おそらく石川県金沢市のゲーム制作会社ということでピンと来る方も多いでしょう。
そのタイトルとは「R-TYPE」シリーズの最新作「R-TYPE FINAL2」です。
アイレムソフトウェアエンジニアリンから許諾を受けたグランゼーラが「R-TYPEの深化」と「サイドビューシューティングの進化」をコンセプトに新しい「R-TYPE」を制作しまします。
前作の「R-TYPE FINAL」が発売されたのは2003年。映像表現やハードの進化など積み上げられたパワーアップを経て、武器や破壊の表現、敵の表現、攻略しがいのあるステージ、R-TYPEの世界観をメッセージではなくビジュアルやゲーム展開で魅せていきます。
全世界に衝撃を与えたR-TYPEとは!?
ここでシリーズの元祖となった「RーTYPE」(アイレム/1987年)について話をしたいと思います。
「RーTYPE」は横スクロールのシューティングゲームで、「グラディウス」(コナミ/1985年)、「ダライアス」(タイトー/1986年)と並んで、その後のシューティングゲームに影響を与えた傑作と言われています。
他の多くのシューティングに採用された「溜め撃ち」。ゲージを最大まで溜めて強烈な一撃を放つ「波動砲」は「R-TYPE」が最初では無いものの、以降のゲームでは定番の攻撃として登場します。
そして自機の前後に装着して、特殊な攻撃をしたり、敵の弾を弾いたりする「フォース」の存在。グラディウスで支援装備で「オプション」を作ったコナミが、「XEXEX」(1991年)で「フォース」同じような機能を持つ装備「フリント」を採用した時は、本当に驚きました。
最後に1画面に収まらないボスの超巨大戦艦。というかそのステージ中、ずっと超巨大戦艦が画面内にいるので、超巨大ボスステージですね。
パーツごとに破壊していって最後に中心部を破壊する面白さは今までにないものでした。
海外では自主制作アニメも!
「溜め撃ち」、「フォーズ」、「超巨大ボス」。それに加えて有機物と無機物を組み合わせたグロテスクなデザインで、他のシューティングとは一線を画していてタダモノではない感じをゲームキッズたちに与えていました。
その後はPCエンジンをはじめ、様々なハードに移植されたり、多くの続編やスピンオフ作品も制作されています。
もちろん海外の評価も高いのは、今回のクラウドファンディングに8000人の出資者が集まったことでもわかるのですが、実は2016年に熱心な海外ファンによって自主制作のアニメが作られています。
愛と熱に溢れた作品を見ながら、最新作の発売を待ちたいですね。