「探偵 神宮寺三郎」シリーズ最新作、Steam版「ダイダロス」が配信開始! - ガメモ
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2018年12月13日にPS4とSwitchにて発売された「探偵 神宮寺三郎」シリーズの最新作「ダイダロス:ジ・アウェイクニング・オブ・ゴールデンジャズ」がSteamにてWindows版の配信が2019年7月5日から始まりました。
こちらの作品は、対応機種はもちろん発売元や開発元も変わりつつ30年続いたシリーズの最新作となっています。
第1作はファミコンのディスクシステム
このシリーズの第1作目は1987年にファミコンのディスクシステムから発売された「新宿中央公園殺人事件」です。この作品から対応機種はもちろん、発売元や開発元を変えながらも作品は続き、今回発売された最新作の「ダイダロス」19作目に当たります。
シリーズ第1作の「新宿中央公園殺人事件」は、1985年に「ポートピア連続殺人事件」(エニックス)、1987年に発売された「さんまの名探偵」(ナムコ)に続く3番目の推理アドベンチャーでした。
じつは「さんまの名探偵」とは同じ4月の発売で「さんまの名探偵」ちょっとだけ発売が早かったために「新宿中央公園殺人事件」は3番目になってしまいました。
推理アドベンチャーとしての発売は3番目でしたがこちらのタイトルは、他の2タイトルとは明らかに違う要素がありました。
それはハードボイルド要素です。劇画タッチの絵に被害者はホステス。主人公の探偵、神宮寺三郎はヘビースモーカーで、捜査に詰まると「たばこをすう」のコマンドで新しいアイディアを閃きます。
そして斬新だったのはBGMの入り方です。基本的にはBGMは入っていないのですが、重要な証言や証拠などが出ると、短いBGMが入ります。さながら2時間サスペンスの雰囲気です。このBGMが鳴るたびに何かのスイッチが入る感じがして心が躍ったものです。
わざわざなんで?目を疑うトリック
ただ発売当時は、内容が難しすぎてなんだかよくわからないうちに真相にたどり着き、「そんなことを新宿中央公園でやるの?」というトリックに目を疑って終わりました。その後、同じようにゲームをクリアした人と話す機会があると必ず「目を疑うトリック」の話になるほどインパクトが強かったのです。
その後、携帯アプリやニンテンドーDSでリメイクされた時はシナリオが大幅に変わり、動機もわかりやすくなった上にトリックも変更されてしまったために初プレイの人と話が合わないことになりました。
でも、変更されたシナリオのほうがスッキリとまとまっていますし、動機も切なく悲しいものに変わっていますので、こちらのほうがその後の「神宮寺シリーズ」とはあっていると思います。
シリーズ最新作は一番古い時代のエピソード
そんな第1作から始まった「神宮寺シリーズ」の最新作は、主人公の神宮寺三郎が探偵になる前の物語です。
ニューヨークで暮らしていた祖父が何者かに殺された。神宮寺三郎は祖父の遺品や思い出の整理のためにニューヨークに向かう。そこで神宮寺は祖父が死の直前まで「ダイダロス」という言葉について調べていたと知る。はたして神宮寺は祖父の死の真相と「ダイダロス」の秘密を暴くことができるのか。
時間軸的にはこの作品が一番早く、シリーズ第6作「夢の終わりに」の前日譚となります。シナリオを担当するのは「夢の終わりに」のシナリオを担当された稲葉洋敬氏。「夢の終わりに」はPSとセガサターンの両機種で発売され、主人公が入れ替わるザッピングシステムが採用されたり、途中で神宮寺が疑問を整理してプレイヤーが正しい選択をすることで物語が展開するD-MODEや3Dマップで捜索を行ったりと新しい試みが盛り込まれています。
過去作を遊んでこそ広がる神宮寺ワールド!
最新作「ダイダロス:ジ・アウェイクニング・オブ・ゴールデンジャズ」をクリアして過去作に興味が出た方は、過去作も是非プレイしてみてください。
第1作の「新宿中央公園殺人事件」はPlayStation Storeのゲームアーカイブスにて第1作目から第4作目までを収録した「探偵 神宮寺三郎 Early Collection」が発売中です。
また第6作の「夢の終わりに」も同様にゲームアーカイブスにて発売中です。、
ちなみに「探偵 神宮寺三郎 Early Collection」に収録されている「新宿中央公園殺人事件」はリメイク前ですので「目を疑うトリック」を目のあたりにすることが出来ます。
30年の歴史があるハードボイルド推理アドベンチャー。新作の発売を機会に旧作もプレイしてみてはいかがでしょうか