伝説のエロゲー「ようこそシネマハウスへ」復活へ! 25周年記念サイト公開 - ガメモ

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  1. 1アダルトPCゲーム史に残る傑作だが魅力を伝えられない怪作でもある
  2. 2登場人物それぞれに物語がある映画を中心にした群像劇
  3. 3終わりの切なさがゲームの情緒をグッと上げる

どんな文化にもカルト的人気のある作品というものがあります。アダルトPCゲームにもそんなソフトがあります。そんなソフトの発売25周年を記念してサイトが立ち上がり、復刻の動きが起きているといいます。

発売後25年を過ぎて今もなお人気のあるソフトをご紹介します。

アダルトPCゲーム史に残る傑作だが魅力を伝えられない怪作でもある

  「ようこそシネマハウスへ」(ハード)というゲームがあります。1994年に発売されたアダルトPCゲームで、もちろんWindosなどない時代ですからDOS対応でした。

アダルトPCゲームがサブカル的な評価を受け始めるのは、「雫」(Leaf)、「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」(エルフ)、「Piaキャロットへようこそ!!」(カクテル・ソフト)が発売された1996年だと思われますので、それより2年前に発売されたソフトです。

この時代のアダルトPCゲームは、1989年に起きた「連続幼女誘拐事件」から始まる「有害コミック騒動」に影響を受けて表現の自主規制が厳しくなったり、18歳未満発売禁止のゾーニングが厳しくなるといった厳冬の時代でした。

この騒動より以前はマンガ同人誌は無修正だったり、紀伊國屋書店などの一般の書店ににBL同人誌が置かれていたり、高校生だったら制服じゃなければアダルト雑誌も買い放題でしたから、「性」に対して開放的すぎたかもしれません。

こんな時代背景を受け、アダルトPCゲームはエルフの「同級生」シリーズや「ドラゴンナイト」シリーズ、アリスソフトの「ランス」シリーズや「闘神都市」シリーズのようにアダルト要素よりもゲームとしてしっかり楽しめるソフトが発売され、人気になっていきました。

そういうゲームが流行する中で現れたブランドが「ハード」です。ハードのソフトは低ボリューム、低価格、なのに高品質なCGとそれを台無しにする頭がおかしくなるようなシナリオでヒットしていました。

おそらく40代後半で「ハード」のソフトをプレイしていないオタクはいないと思われます。当時はPC自体が高価だったため、オタクにとって低価格はものすごく魅力的でした。

登場人物それぞれに物語がある映画を中心にした群像劇

 そういう誰もが知っているブランド「ハード」から発売されたのが「ようこそシネマハウスへ」です。
物語は大金を手に入れた映画監督志望の主人公。
彼は映画製作が盛んな辺境の惑星「ぱらいそ」に向かいます。
そこで映画界に精通したオーナーと呼ばれる初老の男性の力を借りながらスタッフを集め、映画を製作するという内容です。

限られた予算の中、脚本を用意して、スタッフを集めて撮影、劇場公開するのですが、スタッフにもそれぞれ得意分野があり、純愛モノが得意、戦争映画が得意、ポルノが得意などそれぞれの特徴に合わせて作品を任せていきます。
スタッフ同士にも相性があって、合わないスタッフでチームを組むとずっとケンカをしてて映画のクオリティが下がっていきます。

スタッフの関係を良好に保ちつつ、いかに売れる映画を作るかがこのゲームのメインです。
これだけですと、ただの映画製作SLGですけど、80人を超える登場人物それぞれに物語があって、それが複雑に絡み合ってどんどん物語に意外な側面を与えていくのです。
街を歩いていると勝手に声をかけてくるやつ、孔明のように何度も会わないと参加してくれないやつなど、出会いやそこからの会話もキャラが立っていて、スタッフの組み合わせを考えるのも一苦労です。

そんなスタッフがチームを組んで作られた映画は内容がどれも違っていて、同じ原作でどうしてこうも違うのかなという作品が作られます。それが楽しくて何度もプレイして同じ脚本で別のチームで映画を作るのにハマっていくわけです。

終わりの切なさがゲームの情緒をグッと上げる

そしてこのゲームはゲーム内で2年が過ぎるとエンディングを迎えます。エンディングは「ぱらいそ」で戦争が起こり、映画産業が無くなってしまうという主人公や仲間たちではどうしようも出来ないことです。
こういう状況になって「あー、資金が尽きそうな時に軍の予算で映画撮ったなー」とか思い出されるわけです。この「楽しい時が戦争で確実に終わってしまう」という寂しさが、ものすごくセンチメンタルにさせられます。

なんというか、映画が題材の映画の「ニュー・シネマ・パラダイス」や「ヒューゴの不思議な発明」を見ているような感覚になるのです。

こんなふうにセンチメンタルを感じる人もいれば、スタッフの組み合わせて獲得できる映画賞はどんな作品があるかとかに楽しさを感じる人もいます。もちろんアダルトPCゲームですので、ヒロインが好きという人もいます。

いろいろな角度から楽しめて、その角度から打ち出される「楽しさ」の数値が高い。そんなゲームです。

ハード公式サイト(18歳未満閲覧禁止の認証画面になります)

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