【初心者にオススメ!】ゲームアプリ開発の始め方
スマホが多くの人に浸透し、スマホでゲームして遊ぶということも当たり前となりつつあります。ゲームで遊ぶだけでなく、自分でもゲームアプリの開発を始めたいと思いつつ、どうすればよいのかやり方がわからない、難しいなどの理由でできない人も多いのではないでしょうか。この記事では、そのような疑問を持っている人であってもゲームアプリ開発に必要なものが理解でき、実際にゲームアプリ開発を始められるよう解説していきます。
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- 1初心者でもゲームアプリ開発はできる?
- 2初心者がつまづきやすい3つの理由
- 3ゲームアプリ開発を行う前の前提知識
- 3.1ゲームアプリ開発のメリット
- 3.2ゲームアプリ開発収益の現状
- 3.3ゲームアプリ開発のための勉強方法
- 4ゲームアプリ開発の手順
- 4.1アプリ開発に必要なもの
- 4.2どんなゲームアプリを作りたいか考える
- 4.3どうやって作るかを設計する
- 4.4ゲームアプリの開発とテスト
- 4.5ゲームアプリの公開と運用
- 5初心者がゲームアプリを開発する上で注意すること
- 5.1理想を高くしすぎない
- 5.2細部にこだわりすぎない
- 5.3著作権には注意
- 5.4分からないことは質問しよう
- 6初心者向けのゲームアプリ開発サービス
- 6.1Monaca
- 6.2Unity
- 6.3Cocos2d-x
- 6.4Scratch
- 7まとめ
初心者でもゲームアプリ開発はできる?
まず一番に気になることが、何のプログラミングの知識・技術もない状態でゲームアプリ開発ができるのかどうか、ではないでしょうか。
つまり初心者の自分でも本当にゲームアプリ開発ができるのか?ということです。
また、初心者でまだまだ本腰を入れてお金をかけられるほどの気持ちになっていない人も多いのではないでしょうか。
そのため、ゲームアプリを無料でつくれるのか?を気にしている人もいるでしょう。結論だけ言うと、無料でもゲームアプリ開発は可能です。
具体的な方法については後述します。
初心者でも、簡単なゲームであれば最短1週間ほどで制作できます。
ただし、家庭用ゲームや高度な技術を使ったゲーム制作などは、十分なプログラミング知識やゲームエンジンの使用スキルが備わっていないと難しいでしょう。
そのため、初心者はまずパソコンのブラウザで動作する、シンプルな操作で遊べるゲームを作ることから始めてみてください。
しかし、売り上げが一定以上発生したらロイヤリティが発生するツールもあります。
そのため、マネタイズを想定してゲーム開発する場合は、使用するツールによって料金が発生する可能性があることを考慮しておきましょう。
初心者がつまづきやすい3つの理由
初心者によるゲームアプリ開発は難しいことが多いです。ではなぜ難しいのでしょうか。
初心者が独学でゲームを作るのが難しい理由は、主に3つあります。
①バグの修正が難しくモチベーションが続かない
②コードが難しいため開発が思うように進まない
③ゲームのつまらなさに落ち込む
1つずつ理由を説明していきます。
①バグの修正が難しくモチベーションが続かない
バグやエラーの修正が難しく、モチベーションが続かなくなります。
簡単なバグであればすぐに解決できますが、難しいバグだと2,3時間はかかってしまうこともあります。
バグやエラーが頻繁に発生するようになると、修正が面倒になりモチベーションが下がっていく原因となるのです。
②コードが難しいため開発が思うように進まない
ゲームのコードが難しいため、スムーズに開発を行うことはできません。初心者の場合、コードの意味を1つずつ理解していかなければならず、特に時間がかかります。
この日はここまで進めるといった目標を掲げても、実際は全然進まなかったということもあるのです。開発が思うように進んでいかないと、次第にやる気がなくなってきてしまいます。
③ゲームのつまらなさに落ち込む
いきなり、クオリティの高いゲームを作ることはなかなか難しいです。初めのうちはモチベーションが高いため、すごいゲームを作ろうと考えますが、実際に完成したゲームは理想と違うこともあります。
そうなると、もう一度作ろうという気にはなれず、やめていってしまう人もたくさんいます。
ゲームアプリ開発を行う前の前提知識
ここでは、ゲームアプリ開発を行う前に知っておくべき前提知識をご紹介します。
ゲームアプリ開発のメリット
ゲームアプリ開発に取り組むことによる良さをいくつかご紹介します。
①楽しみながらプログラミングを学ぶことができる
通常のプログラミングは、書いたコードの結果をコンソールで確認しますが、
ゲームプログラミングでは、キャラクターを動かしたり、何かを登場させたりと
視覚的にプログラムの結果を確認することができます。
自分の書いたプログラムによって、キャラクターを動かすことができるのは、ゲーム好きな方であればより感じるのではないでしょうか。
楽しみながらプログラミングに取り組めるからこそ、こういう機能を追加するにはどうすればいいんだろうか?と様々な疑問が生まれます。
それによってより良いゲームを作るために、プログラミングをもっと学びたくなり、勉強のモチベーションアップに繋がります。
また、何週間もかけてゲームを完成させた時、言葉にできないほどの達成感がこみ上げてきます。
楽しみながらプログラミングを学ぶことができるから、つまらないという理由で挫折することもありません。
最後に、ゲームを開発することによって得た知識や経験は、後にどのプログラミング言語を学ぶことになっても役に立ちます。
②自分のゲームを遊んでもらえる
ゲームを作る最大の目的は、自分以外の誰かに遊んでもらうことです。
ゲームが完成したら、iPhone向けであればApp Storeのようなプラットフォームに登録し、SNSで宣伝、友達に配るなどして、たくさんの人にゲームをプレーしてもらいましょう。
一生懸命作ったゲームをプレーしてもらい、感想をもらえた時の喜びは、とても大きいです。フィードバックをもらえることは、モチベーションアップにも繋がるのでぜひプレーしてもらい、フィードバックをもらいましょう。
ゲームアプリ開発収益の現状
ゲームアプリ開発を行うことで、どのくらいの収益が見込めるのでしょうか。
収益を得る方法として、アプリ内課金のアプリを開発して収入を得る方法があります。
身近な例でいうと、LINEの課金システムがわかりやすいです。
LINEを使うとき、必要最低限の機能は無料ですが、LIINEスタンプや着せ替えなどでアプリ内課金があります。
さらに、ソーシャルゲームアプリを開発する場合は、アプリ内課金でゲームを有利に進めることができます。
有料のアプリを販売する場合は、売り上げの30%を手数料として、App StoreやGoogle Playなどのプラットフォームに支払う必要があるので、ダウンロード数が多くないとそれほど大きな収益は見込めないでしょう。
120円(アプリの単価)×100(ダウンロード数)×0.7(手数料30%)=8400円(収益)
仮に、120円のアプリを開発したとして、月に100ダウンロードされれば、8400円が収益になるイメージです。
ゲームアプリ開発のための勉強方法
ゲームアプリ開発を行うためには、どんな方法であっても勉強することは必要となります。
ここでは大きく分けて2つの勉強方法を紹介します。
1. 独学で学ぶ
2. スクール・専門学校で学ぶ
1つずつご紹介します。
1. 独学で学ぶ
アプリ開発のスキルは、頑張れば独学でも身につけることはできます。
ゲーム開発に関する本はすでに数多く出版されており、初心者向けのものから専門的なものまで豊富な種類が出ています。
また、最近では動画での学習環境も充実してきています。YouTubeに自身のチャンネルで動画を公開してくれている方も多くいます。
Q&Aや実践問題を揃えた学習サイトもあり、ちょっとした空き時間や移動時間にも学習できるのが独学のメリットです。
しかし、独学は挫折しやすいというデメリットもあります。つまづいた問題を自己解決できないことや、一人で開発や勉強することでモチベーションが低下してしまうことが多い原因です。
挫折しないようにするためにも、ゲームアプリ開発学習の目的やいつからいつまでといった期間を具体的に決めてから取り組みましょう。また、一人でなく、仲間を募って一緒に取り組むのもよいでしょう。
2. スクール・専門学校で学ぶ
アプリ開発できるようになるもう1つの勉強方法は、スクール・専門学校で学ぶことです。費用はかかりますが、基礎からアプリ開発のスキルを身に着けることができます。
知識と経験に優れたプロ講師に直接教わることができるため、独学よりも短い時間で効率性高く学習することができます。
似たような課題や目的意識を持つ仲間とも共に勉強できるので、モチベーションを維持しやすいのもメリットです。
ゲームアプリ開発に関して基礎的な知識・技術だけでなく、より詳細なスキルがほしい人は、スクール・専門学校で学ぶことがおすすめです。
ゲームアプリ開発の手順
ここでは具体的なゲームアプリ開発の手順をご紹介します。
アプリ開発に必要なもの
本格的なアプリ開発に必要なものを紹介します。
1. iPhoneアプリの場合
2. Androidアプリの場合
iOSとAndroidとでは違いがあるため、それぞれ詳しく確認していきましょう。
1. iPhoneアプリの場合
iPhoneアプリの開発に必要なものは、以下の4つです。
・Mac OSを搭載したパソコン
・Xcode
・iPhoneなどのiOS端末
・Apple Developer Program
Xcodeは、Appleが提供しているiPhoneアプリ開発のためのソフトです。
XcodeはWindowsでは使うことができないので注意しましょう。OSがMacのパソコンでなければiPhoneアプリの開発ができません。
Xcodeを活用することで、アプリの構築、実機検証、デバッグといったアプリ開発の一連の流れを行うことができます。
2. Androidアプリの場合
Androidアプリの開発に必要なものは、以下の4つです。
・パソコン
・Android Studio
・Android端末
・Googleアカウント
iPhoneアプリとは異なり、パソコンはMac以外でも対応可能です。
Android Studioは、Googleが提供するAndroidプラットフォーム向けアプリケーションソフトウェア開発用の統合開発環境(IDE)です。
対応OSにはWindows、macOS、Linux、およびGoogle Chrome OSがあります。
Googleアカウントは、Androidアプリをリリースする際に登録しておくことが必要となります。
どんなゲームアプリを作りたいか考える
まず、どのようなゲームアプリを作りたいのかを考えます。開発はここで考えた企画に沿って行うので、しっかりと考えることが大事です。
具体的には、どんな人に、どんな場面で使ってもらうか、そしてどんな機能を実装すると便利なのかなどを、ユーザーの立場になってみて具現化していきます。
企画はユーザーの満足度につながる、大切な作業と言えるでしょう。
一人だけで考えるのではなく、ゲームをよくプレーする人や開発経験者の意見をもらうとよいでしょう。
どうやって作るかを設計する
次に、どうやって作るかの設計をします。設計はアプリ開発の地図のようなものなので、重要な手順です。
先ほどの企画から、画面をどのようなデザインにするのか、ボタンはどこに配置することでユーザーがより使いやすくなるか、などを決めていきます。
まずは必要な機能がしっかりと動くようにしましょう。
バグやミスによって設計をやり直すはめになることはあるかもしれませんが、なるべく後戻りはしないほうがよいです。
そのためにも設計段階をきちんとしておくことは重要です。
ゲームアプリの開発とテスト
続いて、ゲームアプリの開発を始めていきます。
設計に基づいて、計画通りに開発しようとすること、計画からずれたら、その都度調整していくことが重要です。
作れる画面や機能からどんどん作っていき、難しいと思った機能を後回しに進めていくとモチベーションが下がりにくいです。
開発ができたら、アプリが正常に動作するかをテストします。動きだけでなく細かな違和感がないかなど、企画と同じようにユーザー視点で確認することを心がけましょう。
ゲームアプリの公開と運用
最後は、開発したゲームアプリを公開して運用することです。テストで問題がなければ、iPhoneアプリ、Andoroidアプリに応じた公開の手続きをします。
無事に審査が通れば、開発したアプリを公開することができるようになります。
ただし、アプリ開発は公開して終わりではありません。公開後の運用も重要です。バグレポートに伴うバグ改修を行いましょう。また、バグ報告をしてくれたレビューにはお礼を返すなども必要です。
自分自身がユーザーとなってアプリを使い続けることで、追加点や修正点が見えてくるでしょう。
初心者がゲームアプリを開発する上で注意すること
ここでは、ゲームアプリを初めて開発する初心者が知っておくとよいことをお伝えします。
理想を高くしすぎない
日本人がいい意味でも悪い意味でも持っている特徴が「完璧主義」です。初めて開発を行うのにも関わらず、大ヒットするようなゲームアプリを開発しようとする完璧主義だと、理想通りにならなかったときにモチベーションが低下してしまいかねません。
細部にこだわりすぎない
細かいところにこだわりすぎて、完成が遅くなってしまうと、時間にとらわれてモチベーション低下にもつながりかねません。
7割くらいのこだわりにして、バージョンアップ時にプラスアルファしていくとよいでしょう。
著作権には注意
ゲームには画像や音楽など、各種素材を使うことがあると思います。その際、著作権に注意しましょう。
著作権を侵害してしまうと、後から損害賠償などに発展してしまうこともあります。
分からないことは質問しよう
特に初心者の場合、思った通りにいかないことが多いはずです。開発に詰まったとき、自分一人だけで考えないようにしましょう。
そして、今は幸いネット社会ですから、インターネット上にたくさんいる、ゲームアプリ開発経験者のノウハウが蓄積されています。
それらのノウハウを探したり、開発者向けのQ&Aサイトで質問するようにしましょう。
初心者向けのゲームアプリ開発サービス
0からコードを書いてゲームアプリを開発することは時間的にも技術的にもなかなか難易度が高いです。そこで、初心者であってもゲームアプリ開発が可能なように補助するサービスがありますので、ご紹介します。
Monaca
Monacaはクラウド型のアプリ開発プラットフォームです。
クラウドIDE、リモートビルド、自動デプロイメントなど、様々なユースケースに対応したコンポーネントから構成されており、開発者のニーズに合わせて自由に組み替えを行うことができます。
Monacaが目指すのは「共通のスキルセットで、どんなアプリでも作れる」世界です。
そのため、Monacaアプリ開発クラウドは、Web技術でモバイル・パソコン・Webの全環境に対応するアプリケーションを開発することができます。
Webからサインアップするだけで利用でき、JavaScriptとHTML5でスマホアプリを開発できます。これまでに200超の国で利用され、10万以上のアプリが作られているという実績を持ちます。
Unity
Unityはゲームエンジンです。
モバイル、コンソール、PC、AR、VR、ウェブなどあらゆる主要プラットフォーム向けにゲームを制作することが可能です。
Unityには、全てのApple iOS デバイスと Google Android デバイスに対応したゲームを開発してリリースし、収益化するためのツールが揃っています。
Cocos2d-x
Cocos2d-xは2Dゲームフレームワークです。
2Dのゲーム制作に特化したフレームワーク(プログラミングに際して必要とされる一般的な機能があらかじめ実装されているソフトウェア)です。
誰もが自由に利用・改変できるオープンソースとして提供されています。
無料で全機能が開放されており、他のミドルウェアなどと比べると動作が軽く、開発環境を構築しやすいことも特長です。
1つのソースコードで複数のOSに向けたアプリを開発できる「クロスプラットフォーム」に対応しており、例えばiOS向けとAndroid向けのアプリ開発を同時進行することが可能です。
そのため、スマホ向けのゲームを制作する多くの開発会社や個人クリエイターの支持を受けてきました。
Scratch
8〜16歳のユーザーをメインターゲットにすえた無料の教育プログラミング言語及びその開発環境です。
若年層がデジタルな物語、ゲーム、アニメーションを作るために使っている、シンプルなGUIを持ったプログラミング言語でもあります。
Scratchは非営利団体Scratch財団によって設計、開発、維持されています。
Scratchは、計算論的思考と問題解決のスキル、創造的な教育と学習、自己表現と協調、そしてコンピュータ利用における公平性を促進します。
Scratchは完全無料で、70以上の言語で利用可能です。
まとめ
今回の記事では、初めてゲームアプリ開発に取り組もうとする人に向けて、初心者でもゲームアプリ開発はできるのか?そして、実際に開発を始めるにあたって知っておくとよい情報をご紹介しました。
ゲームアプリは大きくわけると、iOS向けかAndroid向けにわけられます。どちらにするかによって開発前に準備するものが異なってきますので注意しましょう。
インターネット環境の普及により独学がしやすい状況にはなってきているものの、モチベーション維持など難しい面もあります。
自己分析をして、一人でもモチベーション維持してゲームアプリ開発ができそうなのか、それともスクールに通って専門家のサポートをもらいながらの方が合っているのか、よく検討しましょう。
独学であってもソースコードをいきなり0から書くのでは、膨大な時間と細かい知識・技術が求められるため、開発を補助するサービスを使うようにしましょう。
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