メタバースとは何か|超ざっくり・超わかりやすく解説

話題のワード「メタバース」前回、メタバースとは?というテーマで、メタバースのイメージついてざっくり説明してまいりました。今回は、アメリカのマシュー・ポールさんの「メタバースの7つの条件」に触れながら、メタバースとは?を一段階深く解説していきます!
復習①|メタバースとは「ネット上の新世界」
前回の記事にて、メタバースは「ネット上の新世界」であるとざっくり説明しました。
そもそも、メタバース(Metaverse)という単語は
「超越した」という意味の「Meta」
「世界」という意味の「Universe」
の2つの単語を合体させて作られた造語です。
現実世界とは別の、インターネット上の新しい世界。
それらを総称して「メタバース」と呼ぶことが多いようです。
復習②|メタバースの7つの条件とは?
また、メタバースについて詳しいアメリカのマシュー・ボールさんは、
2020年に「メタバースの7つの必須条件」を提示しました。
その①|永続的であること
その②|同期的であること
その③|無限の同時接続ユーザー
その④|完全に機能した経済
その⑤|実社会との垣根なし
その⑥|相互運用性
その⑦|幅広い人々の貢献
ですがみなさん、ご安心ください。
7つの条件を軸に、メタバースとは?をより深く理解できるよう、
今回はその①「永続的であること」とその③「無限の同時接続ユーザー」
に絞り、いつもながらざっくり、解説していきます!
メタバースとは?|リセットも一時停止も終了もできない「永続性」
例えば、オンラインゲームをイメージしてほしいんです。
ちょうど前回の記事でも、メタバースをイメージするためにオンラインゲームを例として出しました。
インターネット上の別世界であり、
アバターを使って動き回ることができ、
コミュニケーションをとることができる。
メタバースに求められる条件のいくつかを満たしているのがオンラインゲームです。
ですが、オンラインゲームが「永続的」なものであるか?
というと、ちょっと疑問が残ります。
例えば、多くのゲームには定期メンテナンスという、ゲームが一時停止する時間がありますよね?
例えば、サービス終了という、逃れられないゲーム空間の終了はありますよね?
また、ゲームのリセットボタン押したら、リセットできてしまいますよね?
こういった理由から、現在のオンラインゲームは「完全なメタバース」ではない。
あくまでインターネット上の「仮想世界」であるというのが一つの考え方です。
メタバースとは?|「無限の同時接続ユーザー」は実現できるか?
イメージしていただきたいことがあります。
私たちが生きている現実世界で「世界が満員なので入れません」とか、あります?
「こちらの飲食店は席が満員です」
とか
「この電車の車両にはこれ以上人が入れません」
とかは、あると思います。
ですが、例えばゲームの世界で遊んだ後に、現実に戻るとします。
この世界に新しいプレイヤーがログインするようなものです。
その中で、いきなりウィンドウがパッと開かれて、
「この世界は満員でログインできません」
とか、表示されること、あります?
VRゴーグルの電源を落としても、元居たゲームの世界から戻ってこれないとか、あります?
たぶん、ないですよね。
メタバースは「もう1つの世界」という話をずっとしておりますが、
現実の世界と一番違う点、1番の障害になる点が、この「同時接続性」です。
そもそもなぜ、ログインできる人数に上限があるのか?
それは、どれだけインターネットが進化しても、パソコンが進化しても、
CPUが高性能になってもクラウドが普及してもスマートフォンの時代になっても、
ある1か所のサーバーで情報を管理しているという事実は、
まったく変わっていないからなのです。
そもそも、なぜアクセス数の上限が存在するのか?
例えば、オンラインゲームの場合。
プレイヤーは自分のPC、あるいはスマートフォンからゲームを立ち上げます。
すると、そのゲームを管理しているサーバーにつながり、その中でゲームを楽しめる訳です。
そして、サーバーもあくまでモノなので、アクセス上限というものがあります。
昔よりもだいぶアクセス数は増えたとはいえ、まだまだ無限とは言えません。
先ほど紹介した7つの条件を提唱するマシュー・ボールさんは
従来の「1体多」のネットワークではなく、「多対多」のネットワークが必要
と言っています。
「多対多」が実現したネットワークの姿がどんなものなのか?
それについては、技術の進化に期待ということで……
次回予告|メタバースに近づいている条件
今回は「メタバース実現にあたってちょっと対策が必要な条件」について触れました。
今日の技術では、完全なメタバースを実現することは難しい、ということですね。
ですが、7つの条件のうち、すべて実現できていないかというと、そんなことはありません。
次回のざっくりメタバースでは「実現に近づいている」条件について、
触れていきたいと考えております。次回をお楽しみに!
何言ってるのか全然わからねぇ……
※画像はPAKUTASOより引用