AI×アバターが現実とメタバースを拡張する 注目すべきAI活用事例6選
2022年11月にChatGPTのプロトタイプがリリースされたことを皮切りに、次々にAIを活用したサービスが生まれました。
そうしたAIの流行の中で、アバターにAIを実装することでスムーズな会話を出来るようにする試みが注目されています。
本記事ではAIアバターがメタバース、そして現実の生活の中に浸透する未来につながる活用事例を紹介します!
期待度の高いAI×アバタープロジェクト3選
AI×アバターサービスの中には、現状では発展途上ではあるものの将来的な可能性が非常に大きいプロジェクトも多く存在します。
本項目ではそのようなプロジェクトを3つ紹介します。
LIFE TALK ENGINE|エンタメ性の高い接客用対話AI
ウェルヴィル株式会社が、5月に大日本印刷株式会社公式キャラクター「ファンズちゃん」と提携し、対話型AI「LIFE TALK ENGINE」による接客サービスのプロトタイプを開発しました。
現実・メタバースの両面での優秀な接客スタッフとして活用されることを目的として本サービスは開発されました。
サービスの最大の特徴は独自アルゴリズムによる分析により曖昧な表現や発話に伴った感情を解釈し、蓄積データに基づき自然な返答を可能にしている点です。
AI側からの会話の誘導も可能であり、AIキャラクターの個性を活かしながら柔軟な対話を行うことが可能です。そのためショッピングにおける今までにない楽しみを提供できるとされています。
AIカノジョNEON|プロンプトで理想の相手を作る
プレスリリースより引用 「ChatGPT」搭載の全く新しいAIプロジェクト「AIカノジョNeon」等の事前登録開始 (URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000117996.html )
合同会社スパイクが提供する「AIカノジョNEON」では、ChatGPTを活かしてカスタマイズ性の高いキャラクターとのチャットを楽しめます。現代会では4人のAIキャラクターとの対話を楽しむことが可能です。
AIカノジョNEONの特徴的な点は、AIキャラクターのカスタマイズに必要なプロンプトをクリエイターやユーザーと協力しながら作成していく姿勢です。
ユーザーが制作したAIキャラクターのデザイン・プロンプトを投稿することで人気投票に参加できます。その中で高い評価を受けたキャラクターをAIキャラクターとして公開し、製作者に利益が還元される仕組みが作られています。
現状アバターなどの形で社会実装はされていませんが、メタバース・VR・NFTとして展開することも想定されているということで、将来性に期待したいプロジェクトです。
AnimaDoorプロジェクト|人に好かれるAI開発プロジェクト
プレスリリースより引用 「【ChatGPT】AIキャラクターとの自然な対話を実現するAnimaDoorが、あなたを支えるAIメイド『雨戸アヤ』の先行体験を実施!」(URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000121678.html )
AnimaDoorプロジェクトは、人とAIの良質な関係を構築することを目的としたAIキャラクター開発プロジェクトです。5月にはプロジェクト第一弾として、AIMEIDO 『雨戸アヤ』が発表され、先行体験ユーザーを募集しています。
ChatGPTを活用したAIキャラクターとして話し相手として悩み相談や激励等を行います。また、会話の内容に応じて感情や表情が変化する機能も搭載されています。
人とAIの間のコミュニケーションの在り方を模索するという観点から、今後も多様なAIキャラクターが開発される予定です。
AIの時代をどう楽しむか
本記事で紹介したAIアバター以外にも、画像生成AIやAIボイスチェンジャーなど、AI技術を用いた技術は次々に私たちの生活の中に浸透しています。
バーチャル美少女ねむ氏(@nemchan_nel)とメディアプラットフォーム「note」CXOの深津貴之氏の対談では、メタバースとAIは相互に影響を与え合いながら世界を拡張させるものであるとされています。
【特報】
— バーチャル美少女ねむ/Nem⚡大賞作家&Forbes注目のクリエイター100 (@nemchan_nel) June 7, 2023
リアルサウンドさん @realsound_tech で私が各界有識者に直撃する対談企画始まりました! 第一弾ゲストはなんと深津さん @fladdict ⚡⚡⚡
深津貴之×バーチャル美少女ねむ対談 メタバースはAIのために、AIはメタバースのためにーーその共振が“世界”を拡張する https://t.co/CxsF9sLPiN
AIアバターに留まらず、多岐にわたるAI活用事例を見てみると、AIはメタバースはもちろん、現実の在り方すらも大きく変えながら成長していく驚異的な分野である考えることも可能です。
そうした変化は恐らく不可逆的であり、今後私たちの生活の中に次々にAIが入り込むでしょう。
その流れに適応しつつ最大限楽しむために、今から積極的にAIとその活用事例に触れていくのはいかがでしょうか?
補足|AI市場の拡大
2022年11月にChatGPTが登場したことで、AI市場に爆発的な変化が訪れました。
Googleトレンドによると「AI」というワードの検索数は2023年以降前年のおよそ二倍近くに増加しています。またIDCが行った市場予測においても、2027年までのAI市場の年間平均成長率は23.5%程度となり、2027年には約1兆1034億円ほどの市場規模になると予測されています。
このことからも、世界的にAI市場の規模が爆発的に拡大していることがわかります。
AI市場の爆発的な増加の理由として、AI技術が非常に多岐に渡る分野で応用されている点が挙げられます。
マッキンゼーによる生成AI市場レポートでは、マーケティングやIT、法務関連、研究開発等の分野においてAIを応用した実践が行われているとされています。
また、特に日本ではエンタメ領域における生成AIの活用事例も広がっています。本記事で紹介したように、メタバース等の先端技術とAIの相性が非常に良いことから、そうした事例は今後も増加していくことが予測できます。
こうした状況を踏まえると、AI技術はあらゆるビジネスにおけるゲームチェンジャーになる可能性もあり、2023年で最も注目すべき技術の一つです。
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プレスリリースより引用「大日本印刷株式会社のバーチャルキャラクター「ファンズちゃん」とウェルヴィルの日本語対話AI「LIFE TALK ENGINE」が連携」(URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000066680.html)