イラストレーターを用いたファンマーケティングとクラウドファンディングで認知拡大を目指す「LORD OF LEGEND」の魅力
ビジュアルに魅力のあるコンテンツを制作するG.G.Gamesは、自社タイトル「LORD OF LEGEND」でPlay to Earnゲームの開発を進めています。強みを生かしたゲーム作りと実施中のクラウドファンディングについて、G.G.Games 代表 萩野強様とディレクター 石井真人様にお話を伺いました。
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- 1ブロックチェーンゲーム「LORD OF LEGEND」とは?
- 2「運」が絡むイベントは初心者にとっても大チャンス
- 3初心者にも触ってもらえるブロックチェーンゲームを目指す
- 3.1イラストレーターを用いたファンマーケティング
- 3.2ビジュアルに力を入れたIP制作を生かす
- 4クラウドファンディングによるコミュニティ形成
- 4.1ゲーム内で活用できる魅力的なリターン
- 5外部の経済圏から原資を確保するトークンエコノミー
- 6今後のG.G.GamesとLORD OF LEGENDへの想い
- 7G.G.Games 代表 萩野 強様
- 8G.G.Games ディレクター 石井 真人様
- 9合同会社G.G.Games
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ブロックチェーンゲーム「LORD OF LEGEND」とは?
ーー本日はよろしくお願いいたします。
ーーまず貴社についてご説明いただいてもよろしいでしょうか。
萩野様(以下、萩野と表記)「G.G.Gamesは2021年に創業した会社で、主にゲーム制作を行なっています。ゲーム業界に限らずアニメ業界や出版業界などにも繋がりがあり、それらの業界を中心にイラスト制作や漫画製作などのゲーム以外の業務にも広く対応しています。」
ーー開発中の「LORD OF LEGEND」はどのようなブロックチェーンゲームなのでしょうか。
萩野「ブロックチェーンゲームは何種類かゲームスタイルが確立されていますが、その中の一つである『Play to Earn』をベースにコンセプトを作ったゲームです。」
萩野「ユーザーがブロックチェーンに最初に興味を示すきっかけとして、NFTや仮想通貨を活用して『稼げる』という点が一番入口が広いと考えたからです。」
ーーゲームの世界観について教えてください。
萩野「異世界に各時代の英雄を召喚し、その英雄たちを戦わせて勝敗を決めます。そして、勝者になった人がその世界の覇権を握るという流れの世界観になっています。」
ーーPlay to Earnゲームは仕組みを理解するのが難しいものも多い中、LORD OF LEGENDは比較的わかりやすくシンプルだと感じました。その点もゲーム性において意識されたのでしょうか。
石井様(以下、石井と表記)「プレイのしやすさ、続けやすさというところは担保したいと思っていました。」
石井「既存のPlay to Earnゲームでは、お金を稼ぐことをメインにプレイされる方にとっては長時間張りついていないと思うように稼げない場合も多くありました。それが決して悪いことだとは思いませんが、やはりユーザーがカロリーを消費してしまい、ゲームを続けるために労力がかかります。」
石井「ですので、LORD OF LEGENDはオートでのバトルが可能になっています。キャラクターを育成する際にも放置できるようにし、労力を軽減させたいと思っています。」
石井「その代わり、ただ見ているだけでは味気なくなってしまうので、デッキの構築ではユーザー自身が考える行程を設けています。」
「運」が絡むイベントは初心者にとっても大チャンス
石井「特徴的なポイントとして、名称は今後変わる可能性もありますが、『ジャックポット』システムを取り入れています。」
石井「ジャックポットはいわゆるカジノゲームにおける大当たりのことで、ユーザーがプレイするたびに賞金の一部が蓄積されていき、どこかで大当たりを引いた人が総取りするというものです。」
石井「LORD OF LEGENDの場合、ジャックポットを運営側が少しずつ貯めておき、それが満タンになったときにユーザー全員に稼げるチャンスが訪れます。その時運良くジャックポットの当選者が出ると、わずかではありますが他のユーザーにもご祝儀的に報酬が分け与えられます。」
石井「当然強い人はコツコツと稼ぎやすかったり、当選率が上がったりする程度のメリットはありますが、誰でも運が良ければ一気に大きな報酬を得るチャンスを狙うことができます。」
石井「プレイしていく上では、ある程度は仕方ないことですが、やはりどうしてもバトルに勝てる人と勝てない人が分かれてきてしまいます。勝てない、つまり稼げないとなると面白くなくなってしまうので、そういった部分を軽減するために取り入れました。」
石井「いつか宝くじが当たったらいいな、というような感覚で気楽にプレイするのも良いですし、夢を感じていただければと思っています。」
ーージャックポットにチャレンジできる条件はありますか。
石井「条件は特に設けていません。通常通りバトルをしてもらえれば、ファイトマネーの代わりと言ってはなんですが、終わった後にジャックポットの抽選を行います。特定のNFTを持っていないとチャレンジできないといったこと等はありません。」
ーーバトルに参加するユーザーが多ければ多いほどチャンスが増えていくということでしょうか。
石井「そうです。バトルをしているユーザーが多いほどジャックポットの貯まるスピードが上がり、貯まった後も一定期間は金額を上乗せしていきます。つまり、より多くのユーザーが戦えば戦うほど金額が大きくなっていき、サイクルも早くなっていくという感じです。」
ーーアナログで例えるとゲームセンターのコインゲームに近いような感覚ですね。初心者救済の側面もあり、非常に工夫を凝らしたゲーム性になっていると感じました。
初心者にも触ってもらえるブロックチェーンゲームを目指す
ーー対象ユーザーの設定はされているのでしょうか。
萩野「先程お話ししたように、必ずこのゲームに関するキャラクターのNFTを持っていないと参加できない等のハードルは設けていないので、遊ぶ筐体さえあれば誰でも手軽に始めていただけます。」
萩野「リリースするプラットフォームはまだ確定できていないのですが、基本的にはPCを使っていただくことになると思います。リリース後にアプリ版やその他のバージョンを出すということもいくつか考えていますが、現状としてはまずはPCを持っていることが最低条件になるかと思っています。」
萩野「ブロックチェーンゲームを始めるとなると、例えばウォレットの設定方法や仮想通貨の買い方等、事前の知識や準備が必要になると思います。そこに関しては、既にコミュニティを形成している国内外のブロックチェーンプロジェクトと協力し、そのコミュニティの中に一つのゲームとして入れていただくということも考えています。」
萩野「今はそういったことを並行して進めながら、個別で使用するゲームコインをどうするかということも調整している段階です。」
ーーブロックチェーンゲーム初心者に対するハードルが非常に低く、思い切った施策だと感じました。
萩野「今までPlay to Earnゲームを始めるにあたって、投資しないと稼ぎづらいというところが一つの足かせになっていたと思います。LORD OF LEGENDの場合は、誰でも大なり小なりは報酬が手に入るというイメージを持って欲しいので、スタートの時点でのハードルは取っ払っていきたいと考えています。」
ーー今後の具体的な施策や方向性、ローンチ後の戦略は考えていますか。
萩野「方向性としては、既に国内に限らず海外に対してもアピールを始めています。今年の夏に台湾で開催されたイベント「FancyFrontier」にブース出展をするなど、認知を広げるような活動をこまめにしているところです。」
萩野「まずは知ってもらおうという段階で、クラウドファンディングも含めて色々な媒体で積極的にアピールしていこうと考えています。」
萩野「ローンチ後に関してはユーザー獲得が第一目標になっているので、ローンチ前からもそうですが、コミュニティの形成やファン層の獲得を強めていきたいです。」
萩野「先程も言ったように、国内外のブロックチェーンプロジェクトと組めれば私達としては非常にありがたいと考えています。」
イラストレーターを用いたファンマーケティング
ーー既存のブロックチェーンゲームユーザー以外に認知を広げるという点ではどういった方法を考えているのでしょうか。
萩野「G.G.Games自体が普通のゲーム会社さんと違うところが、ゲーム内のビジュアルやグラフィックを作るメンバーが多く、そこに元々主軸を置いているという点です。」
萩野「そういった切り口として、例えば人気のあるイラストレーターさんを起用し、そのコミュニティやファン層にアタックしていくというやり方を取ることが多いです。」
萩野「今回実施するLORD OF LEGENDのクラウドファンディングにおいても、もちろんゲームのファン層の獲得は大本命なのですが、起用している有名なイラストレーターさんのファン層へのアピールを図りたいと考えています。」
萩野「キャラクターやコンセプトアート、アニメーション等の部分に力を入れているので、そういったゲーム内でのビジュアル表現を期待して見ていただきたいです。」
ーーいわゆるWeb2のマーケティング手法に寄せていくことで、投資目的のユーザー以外にもリーチする方法の一つとして有効になると感じました。
ビジュアルに力を入れたIP制作を生かす
萩野「会社として、LORD OF LEGENDはもちろんのこと、ブロックチェーンゲーム以外にもゲームIP自体を作り上げている最中です。」
萩野「同時期にクラウドファンディングを実施しているゲームタイトル『SEVEN DOLLS―Sun Break』は、プロトタイプ製作が終わったところで、α版(メイン部分が完成し初期試験が可能な開発段階)の制作を進めていこうという段階のものです。」
萩野「そちらはKickstarterでのクラウドファンディングを10月29日(日曜)の9時30分まで行っています。」
萩野「さらに、グッズメーカーや有名な出版社からフィギュアやグッズ、本を出したりと、それぞれのプロダクトでマルチメディアに展開することを考えています。ゲーム会社として目指すところはゲームを作り続けるということですが、IP制作の方に重きを置いてゲーム以外のものにも広く取り組んでいこうと思っています。」
ーー元々力を入れてきた世界観やキャラクターデザイン、そして社外の繋がりも生かしていくということですね。
『SEVEN DOLLS―Sun Break』クラウドファンディングURL: https://www.kickstarter.com/projects/gg-games/seven-dolls-project
クラウドファンディングによるコミュニティ形成
ーー今回のクラウドファンディングに踏み切った経緯を教えていただけますか。
萩野「このプロジェクト自体は去年の秋から本格的に準備等々進めてオープンしたものですが、私達にはコミュニティ形成のベースがありませんでした。」
萩野「それ以外の部分に関しては既存のゲーム会社さんと何ら変わらないベースに立っていますが、他社のようにコミュニティ形成に大きな資金を投入することが難しいため、一歩一歩進めていく必要がありました。」
萩野「そこで、今回協力していただいているブロックチェーン技術に知見のある会社さんから情報収集したところ、認知を広めながらクラウドファンディングを行うのが確実な方法なのではないかという意見がありました。このような経緯があり、今回のクラウドファンディングを立ち上げさせていただいたという形です。」
『LORD OF LEGEND』クラウドファンディングURL:
https://camp-fire.jp/projects/view/704792
ゲーム内で活用できる魅力的なリターン
ーーご支援いただいたユーザーやファンの方にはどのようなリターンを用意されているのでしょうか。
萩野「ゲーム内で使える権利としてご用意しているのが、キャラクターの限定スキンです。こちらはパターンが何種類かあります。」
萩野「決められたキャラクターの限定スキンを配布するパターン、スキンの内容は選べませんが好きなキャラクターを選んでいただけるセミオーダーパターン、あとはキャラクターもスキンの内容も選んでいただけるパターンもご用意しています。」
萩野「限定スキンのキャラクターを使用することで自分自身も楽しむことができ、ゲーム内で他のユーザーの目にも留まります。バトルに勝った人が権力を持つという世界観なので、例えばキングになった人のデッキの中に限定スキンのキャラクターが入っていた場合はそれが他のユーザーたちに瞬く間に広がるわけです。そのように注目を集めてアピールできる形のリターンになっています。」
ーーイラストレーターのファン層からすると、キャラクターやスキンをフルオーダーできる権利というのは非常に嬉しいと思います。
萩野「それ以外のゲーム内で活用できるリターンとしては、野球やサッカーのスタジアムのように、ゲーム内の建物に個人もしくは団体の広告を出せる権利があります。サイズは大・小、掲載期間はリリースから半年・1年と分かれています。」
萩野「例えば、Web3を推進していて仮想通貨で決済できるシステムを取り入れている会社であれば、ブロックチェーンゲーム内に広告を出すということは非常にマッチした内容になると思います。」
萩野「広告出稿費としては比較的安い金額だと思うので、それを半年間もしくは1年間掲載できるというのは集客の面で非常に魅力的であると思います。」
萩野「今回のクラウドファンディングが人気であれば、さらにゲーム内に反映できるリターンを何パターンか追加することを検討していますが、現状で告知できるのは今公開してる内容のものになります。」
外部の経済圏から原資を確保するトークンエコノミー
ーーいわゆる経済圏についてのお話を伺っても良いでしょうか。
萩野「一つの方法としては、広告を入れるという従来の方法は既にゲーム業界では馴染みがあるので、それをやらない理由はないだろうと思っています。」
萩野「広告主に対して『このくらいのユーザー数がいるので広告を入れてください』という営業をして、集めた広告費をジャックポットの原資とするわかりやすい方法の一つとして考えています。」
萩野「もう一つ、これは景品表示法などの色々な法律に関わってくるのでまだ何とも言えませんが、このゲームに出資してくれるところをゲームのユーザー以外で探っています。」
萩野「そこのラインが国内外の法律に触れるかどうかも考えなければいけないのですが、基本的にユーザーが出したお金を原資とすることは考えていないという感じです。」
ーーつまりトークンの値上がりや投資資金に頼らず、外部の経済圏から原資を確保する方法を考えていらっしゃるのですね。
今後のG.G.GamesとLORD OF LEGENDへの想い
ーー最後に、それぞれ今後のG.G.Games及びLORD OF LEGEND、もしくは個人が目指すものについて伺います。
ーー石井様からお願いいたします。
石井「私のバックボーンとしては今までスマートフォン向けのゲームを担当することが多かったので、そこでのノウハウをLORD OF LEGENDにも生かしていきたいです。」
石井「今までブロックチェーンゲームは少々ハードルや消費カロリーが高く手を出しにくかったというところを、手軽に遊べるようにしていきたいというのが個人の思いとしては一番大きいです。」
石井「特に今回イラストに強いスタッフも多いので、キャラクターの部分でも人気が出るようにできたらなと思っています。」
ーー萩野様はいかがでしょうか。
萩野「LORD OF LEGENDの方はまだクラウドファンディングの期間があるので、今後なるべく色々な方法で情報の拡散をしていきたいと思っています。」
萩野「会社としても基本的に『LORD OF LEGEND』と『SEVEN DOLLS―Sun Break』の2つのコンテンツを最大限売り込んでいけるよう、制作自体もより一層尽力いたしますのでよろしくお願いいたします。」
ーー本日はありがとうございました。
G.G.Games 代表 萩野 強様
G.G.Games ディレクター 石井 真人様
合同会社G.G.Games
沿革
2021年 4月:創業
2021年 4月:インディーズゲームプロジェクト参画
2021年 4月:海外企業よりゲーム内キャラクターデザインを受注
2021年 5月:Tokyo Sake Collection に日本酒イラストラベル制作を受注 2021年 9月:ゲームIPを制作開始 フィギュア企画イラスト制作
2021年 11月:NFT・Game-Fi関連事業参画
2022年 1月:ゲームIPフィギュア企画始動
2022年 4月:出版・フィギュアマルチ企画始動
2022年 10月:自社オリジナルGame-Fi企画始動
事業内容
ゲームの企画・制作・販売
映像・音声・イラスト・書籍・グッズ・造形物の企画・制作・販売
マーケティング・経営情報の調査収集及び提供
イベント企画・運営・開催
広告宣伝の情報媒体の企画・開発及び販売並びに広告代理業
上記に付随するコンサルティング業
G.G.Games公式サイト:https://gg-games.jp/
『LORD OF LEGEND』公式サイト:https://lordoflegend.net/
『LORD OF LEGEND』公式X (旧Twitter):https://twitter.com/LoL_official_en
『LORD OF LEGEND』公式Discord:https://discord.com/channels/1012243388126470209/
※画像は開発中のため実際のものと異なることがあります