【ゲーム業界用語集】GUI(Graphical User Interface)とは|意味や解説
ゲーム業界用語の中で、意味がわからない専門用語などはありませんか?
この記事ではUI(ユーザーインターフェース)の一種である「GUI(Graphical User Interface)」について、ゲーム用語として見たときの側面も交えて詳しく解説していきます。
GUI(Graphical User Interface)とは|定義
「GUI(Graphical User Interface)」はグラフィックユーザーインターフェースの略で、画面上にあるウィンドウや画像、アイコンなどを通して、ユーザーがマウスやタッチ操作をすることで情報のやり取りができるインターフェース(UI)の一種です。
直感的な操作で完結するため、専門知識がなくともコンピューターやアプリケーションを操作することが可能なため、現代では幅広く利用されているインターフェースです。
UI(ユーザーインターフェース)
- インターフェースは「接触面」という意味です。
業界用語としてのUIは、ユーザーとコンピューターが情報のやり取りを行うための方法を表します。
GUI(Graphical User Interface)とは|解説
「GUI(Graphical User Interface)」は視覚的に分かりやすく、専門知識がなくとも直感的に操作が可能なことから、ユーザーの日常生活において幅広く導入されています。
反意語として「CUI(Character User Interface)」があります。
CUI(Character User Interface)
- キャラクターユーザーインターフェイスの略で、画像やアイコンを使わず、文字情報のみでやり取りを行うインターフェース(UI)
CUIとの比較も交えながら、GUIついて詳しく解説します。
代表的なGUIの例
下記は全てGUIに当てはまります。
身近なものが多いのでイメージしやすいかと思います。
- アイコン
- メニューバー
- ウィンドウ
- ボタン
- スクロールバー
- テキストボックス
GUIの歴史
現代の日常生活で毎日関わっていると言っても過言ではないGUIは、
今より40年ほど前の1984年、Apple社が初代「Macintosh(Mac)」を発売したことをきっかけに浸透しました。
当時はまだCUIコンピューターが主流でしたが、初代Macには「MacPaint」と「MacWrite」というアプリケーションが付属しており、この2つが後のGUIの基礎となったと言われています。
私たちにも馴染みが深いスマートフォンを広めた初代iPhoneは、指でのタッチ操作によるGUIを浸透させました。
このように、GUIの歴史とApple社には深い繋がりがあります。
ゲーム用語としてのGUI
ゲームのGUIは、一般的なコンピューターやWEBサイト、アプリなどのGUIと比較し、デザインにおいて心がける点が少々異なります。
まず、ゲームの世界観やターゲット層に合わせたデザインを行う必要があります。
例えば、ホラーゲームであればダークな雰囲気で仕上げたり、家族全員で遊ぶことが想定されるゲームはポップなデザインで仕上げたりします。
そうすることで、ユーザーに効果的に訴求し、違和感のないプレイを提供することができます。
次に、分かりやすさも重要です。
直感的に理解しやすいものでないとユーザー離れを引き起こしたり、ゲーム自体の評判を落としてしまう可能性があります。
理由がない限り、複雑なUI設計は避けた方が無難です。
そして、演出と合わせたデザインについても考える必要があります。
体力が減った際に画面を赤く表示したりなど、ストーリーや状況に合わせた演出を行うことで、ユーザーの次の行動を促したり没入感を高めたりします。
さらに、ストーリーや演出を重視するゲームでは、画面内が乱雑にならないよう工夫を行っているゲームもあります。
UIが多すぎるとゲームに入り込めなくなってしまう可能性があるからです。
ゲームGUIポイント
- 世界観を損なわないデザイン
- 直感的で分かりやすい設計
- 状況に合わせた演出も行う
- 画面内のUI量を増やしすぎない
メリット / デメリット
GUIのメリット、デメリットについて、CUIとの比較も交えながら解説します。
メリット
- 視覚的に分かりやすい
- 専門知識がなくても操作可能
- 複数アプリを同時に操作可能
- 操作結果をすぐに確認できる
デメリット
- 複雑な操作に弱い
- 連続した操作を一度に完結できないことが多い
- メモリー容量を多く消費するため、一部機能が使えないことがある
上記デメリットはCUIであれば解決できるため、コンピューター技術関連作業やゲーム開発を行う場合は使い分けると良いです。