【Xbox最新情報】Xboxの今後の展望!独占タイトルの移行、次世代機、ゲームパスについての方針が明らかに
Microsoft社は15日、Xboxの今後の展望に関して発表しました。これには、Xbox独占タイトルの移行、次世代機、そしてゲームパスに関する方針が含まれています。
Xboxの主要スタッフが参加するなど、大きな発表となった今回の配信。Xboxの今後を知るうえで、有益な情報を集めました。
Microsoft社がXboxの今後について発表!
Microsoft社は2月15日、Xboxブランドの今後の展望について語るポッドキャストを公開しました。XboxのYouTube公式チャンネルを始め、各プラットフォームで公開されています。
ポッドキャストでは、今後Xboxのいくつかのタイトルが他のプラットフォームで公開されることや、次世代機の開発が進んでいること、また、Activision Blizzard社のゲームがゲームパスに追加される予定であること等が明かされました。
ポッドキャストには、Microsoft社ゲーミング部門のCEOであるフィル・スペンサー氏や、Xbox部門のトップ、サラ・ボンド氏が参加し、大きな発表の場となりました。Xboxの公式動画の中でも多く再生されており、2/16までに40万回再生を記録しています。
この記事では、ポッドキャストが注目を集めた背景を解説するとともに、公式から発表された情報をお届けします。
Xboxのポッドキャストが注目された理由は?
このポッドキャストは、Microsoft社やXboxブランドの重要人物が出席したという理由以外でも、多くの注目を集めていました。
ポッドキャストが公開される以前、Xboxがゲーム機の市場競争から降りるのではないかという憶測がなされており、多くの人から賛否両論の声が上がっていたのです。アメリカのいくつかのメディアが、この噂のもとになる記事を公開し、話題になっていました。
例えば「The Verge」が公開した記事では、「インディ・ジョーンズ」シリーズを原作とした注目作、「Indiana Jones and the Great Circle」が、PlayStation5でもリリースされるという情報が掲載されました。
この作品は、Microsoft社傘下のBethesda社によって開発されているゲームです。そのため、Xbox以外のプラットフォームでこのゲームをリリースするという情報は、物議を醸しました。Microsoft社が、PlayStationなどのライバルと競争するのをやめるのではないかという憶測が立ったからです。
「The Verge」は、Microsoft社のアプローチがまだ確定していないため、「変更される可能性がある」としつつも、「Microsoftは他のXboxゲームをライバル機に移植することを検討している」と主張しました。
この他にも「Xbox Era」では、同じくBethesda社製の「Starfield」がPlayStationでも発売されるという記事が掲載されました。このように、Xboxの独占タイトルが他のコンソールで発売されるという噂が広まったことも、今回のポッドキャストに注目が集まった理由の一つです。
4つのゲームが他プラットフォームで発売予定
「Indiana Jones and the Great Circle」や「Starfield」については盛んに噂されていたものの、公式のポッドキャストによると、実際にはそれらのタイトルはXbox専売となる見込みです。ただ、その他のゲームをXbox以外で発売する予定とのことです。
ポッドキャストにて、フィル・スペンサー氏が語った情報によると、Microsoft社はXboxのゲームのうち4つの作品を、他のコンソールに移す決定をしました。どのゲームが移行対象になっているのかは明かされませんでしたが、「Indiana Jones and the Great Circle」や「Starfield」の2タイトルについては明確に否定されています。
この4つのゲームについては調整を進めており、現在発表に向けて準備を進めている最中だということです。選ばれたゲームはいずれもXboxやPCで発売されてから1年以上経過している作品です。
スペンサー氏は、今後5年か10年の間で、一つのコンソールでしかプレイできないゲームは、存在感を失っていくだろうという持論を語りました。Xboxの独占的な戦略を変更したわけではなく、Xboxのブランドの向上や、より多くのプレイヤーに訴求するためにこの決断をしたということです。
クロスプレイとクロスセーブを重視
クロスプレイとクロスセーブを重視していく旨も語られました。クロスプレイとは、異なる機種間で通信を行い、協力や対戦プレイができることを指します。またクロスセーブは、異なる機種間であっても、同じゲームソフトであればセーブデータを共有できる機能のことです。
スペンサー氏は、好きなゲームを、好きな場所で、好きなデバイスでプレイできることが重要だと語りました。そのために、機種間での情報のやり取りができることが重要だと言います。異なる機種間でのやり取りができれば、スマートフォンや
またスペンサー氏は、Xboxが目指すのは、開発者にとってより良いプラットフォームになること、そしてそれによってゲームをプレイする人を増やすことだと語りました。複数のデバイスでゲームをプレイする人口が増えていることから、機種間の連携を重視しているとのことです。
次世代機は最高の性能と世代間互換性を実現
Xboxの次世代モデルが制作中であることも発表されました。先述した噂が流れた際は、Microsoft社がゲームハードから撤回するのではないかという懸念がありましたが、この懸念については明確に否定した形です。
新しい機種の特徴は、フラッグシップモデルとして、最高の性能を持つこと。そして、前世代のゲームをプレイし、セーブしたデータを共有できることです。
ポッドキャストに登壇したサラ・ボンド氏は、Xboxのハードウェアが「最もフラッグシップで独走的」であり、開発者がやりたいことのすべてを実現させる存在であると語りました。今後も、最高級の据え置きハードウェアを制作するという方向性には変わりがないようです。
またスペンサー氏は、前世代のゲームであっても、スムーズにプレイできることが重要だと強調しました。スペンサー氏はwindowsを例に挙げ、ハードウェアの世代が変わったとしても、ソフトウェアの互換性を保ってきたことが重要な戦略だったとしました。昔プレイしたゲームを、今の機種でも遊べることが重要だというのです。
また、データをクラウドに保存することで、異なる世代間でも問題なくゲームを続けることを可能にしたいと言います。将来の世代でもサービスを継続することが、Xboxの信条であり基盤なのだということです。
ボンド氏は、現在開発中の次世代機を、「これまでに見た最大の技術的進歩」だと評しました。Xboxの次世代機が、世代間の互換性とフラッグシップとしての性能を持つハードウェアであることが期待できます。
ゲームパスは今後も重視。買収した企業の作品も登場
Xboxのサブスクリプションサービス、ゲームパスについては、引き続き重視していく方針が明かされました。ゲームのサブスクリプションサービス、またXboxのゲームパスについては、以下の記事で詳しく解説しています。
登壇したマット・ブーティ氏によると、今後Xboxチームが開発したゲームは、まずXbox専売で発売され、その後ゲームパスに移行する方針であると言います。ファーストパーティーのブランドとして、Xboxのみで楽しめる体験であるゲームパスは、重要性が高いということです。Xboxのスタジオで開発されたゲームは、公開初日にゲームパスで必ず公開されると、ボンド氏は宣言しました。
また、ボンド氏からは、3月28日から、ゲームパスに「Diablo Ⅳ」が登場すると発表がありました。Microsoft社は、「Diablo Ⅳ」の開発元である、Activision Blizzard社を去年買収しています。ゲームパスに同社のゲームが追加されるのは、これが初めてです。
以下の記事で、Microsoft社がActivision Blizzard社を買収したことについて解説しています。
Activision Blizzard社は「Diablo」シリーズをはじめ、「Call of Duty」シリーズや「Overwatch」シリーズなど、多くの有名タイトルを持つアメリカ有数のIP所有者です。今後、ゲームパスにおいても、Activision Blizzard社のゲームが追加されていくことが期待されます。
2024年には10以上の作品が発売予定
今年発売されるタイトルにも言及がありました。2024年には、10以上の作品がXboxにてリリースされる予定であるとのことです。
これらのタイトルは、「Hellblade Ⅱ」や「Avowed」などの注目タイトルも含まれています。詳しい情報は、6月のポッドキャストで紹介される予定です。
まとめ
独占戦略をやめるのではないかとの懸念もあり、Xboxの発表には大きな注目が集まっていました。
しかし、発表された内容からは、Xboxがこれからもコンソールとしての競争を続けていくことがわかります。一部タイトルを他コンソールで発表したとしても、Xboxブランドを成長させていく計画には変わりがないようです。
「好きなゲームを、好きな場所でプレイできる」という新しい戦略も明かされました。また、ゲームパスへの注力もあり、Xboxが時代の変化に適応しようとしていることがわかります。
次世代機や新タイトルの開発のニュースもありました。
2024年以降、Xboxがどのように展開してゆくのか、注目です。
ポッドキャストから引用