【UEチャレンジ企画】2Dから3Dへ!参考にしたロードマップなどまとめ
初学者がUnreal Engineによるゲーム制作に100日取り組んで、どこまでプロの開発者に近づけるのかという企画です。今回は第二弾となります。
前回、2Dゲームの基礎を学んだ筆者。今回はマップを作るとともに、参考にすべきロードマップを探しました。
Unreal Engine100日チャレンジ!
Unreal Engine100日チャレンジに挑戦している、Neruです。
この企画は、Unreal Engineの初学者である自分が、100日でどれだけのものを作れるのかというチャレンジ企画になっています。
前回の記事で、この企画の詳細と、筆者の経験値がどの程度なのかを説明しています。
前回の記事では、UE5 2Dとか(@OY-Games)様のチュートリアルを参考にしながら、キャラクターをジャンプさせてブロックを登っていくゲームを作りました。
#UnrealEngine100日チャレンジ 2日目@o_y_g 様のYouTubeチュートリアル動画を参考にしながら、2Dのアクションゲームを作りました。
— GAMEMO|Web3とメタバースのインタビューメディア (@Gamemo2con) March 13, 2024
ジャンプや移動ができ、自分で設定したものを動かせた感動がありました!
※素材は当該チャンネルからお借りしています。
👇参考になりすぎた動画様はリプ欄より https://t.co/Cek5OSkHaK pic.twitter.com/W3lImzxqbK
今回は、チュートリアルを見ずにゲームを再現すること、そして、タイルマップを利用して、自分でマップを作ることを目標に、学習を進めました。
タイルマップを使ったステージ作り!
タイルマップとは、「ステージの地形をタイル状に並べた画像で表現するしくみ」のことを指します。複数の正方形型のタイルを組み合わせることで、少ない素材から自分の思い通りの地形を作ることができます。
例えば、以下の素材を組み合わせれば……
以下のようなマップを作ることができます。
以下の動画を参考にして作業を進めました。また、素材も以下の動画のリンクからお借りしています。
結果、自分で作ったマップで、キャラクターを動かすことができました。
チュートリアルを見ながらの作業ではありましたが、自分の思った通りの地形を作ることに成功です。
#UnrealEngine100日チャレンジ 8日目
— GAMEMO|Web3とメタバースのインタビューメディア (@Gamemo2con) March 25, 2024
タイルマップ素材をOY-Games 様にお借りし、マップを作りました!
簡単なデザインですが、自分でマップを作ることができ、一歩前進。UEはアセットストアや配布素材が多くて助かります。
これから、より高クオリティなマップを作っていきたいです。 pic.twitter.com/J9qzQ5J1j1
個人的な感想としては、このタイルマップを使ったマップ作成は、思っていたよりもずっと簡単にできました。
画像をダウンロードしてから、タイルマップに分割する工程を踏むのですが、ポイントさえ押さえておけば、数クリックで簡単にタイルマップを作ることができます。
また、その後のタイルマップを使った地形作りも、ペイントソフトを使うような感覚で簡単に行えます。
当たり判定の設定など、知らなくてはならない知識はありますが、Unreal Engineで2Dのアクションゲームを作ることは思ったよりも簡単にできそうです。2Dのゲームを制作するための最低限の目標はクリアすることができました。
再現する中でぶつかった壁。ブループリントの難しさ
目標がクリアできたので、今度はチュートリアルを見ずにゲームを再現することを目標に、一からゲームを作りました。
当然ですが、何も見ずに一から再現することには困難が伴います。
思ったようにキャラクターやカメラを動かし、グラフィックを正常に表示するには、設定しなければならないことがたくさんあります。
特に、ブループリントについての理解がまだ十分でないことを痛感しました。ブループリントとは、Unreal Engineに搭載されている、スクリプトをゲームに視覚的に追加していくシステムです。
通常、ゲームを動作させるためには、プログラム言語によってコードを書くことが必要です。
Unreal EngineはC#という言語によってプログラミングできますが、C#は難易度が高い言語だとされています。
初学者にとっては、C#のコードを読んだり書いたりすることは特に難易度が高く、一見しただけで仕組みを理解することは難しいです。
しかし、ブループリントを使えば、ノードや関数をワイヤーで接続していくことで、視覚的にわかりやすくゲームの要素を組み立てていくことができます。
しかし、ブループリントがいくら初学者に優しい仕組みだとしても、理解して運用するためには学習が必要だと痛感しました。
上記の画像はチュートリアルで組み上げたブループリントですが、これを何も見ずに一から組み上げることは困難でした。
それぞれの要素がどういった意味を持っていて、要素同士をどういった理屈でつなげているのか、わからないことがたくさんありました。
今後応用的なことに取り組むためにも、ブループリント自体の学習が必要だと思いました。
Unreal Engineのロードマップを見つける
これまでに学習したのは、あくまで簡単な2Dアクションの作り方でした。
そこで、次は3Dのアクションの制作にチャレンジするため、新しいチュートリアルを探すことにしました。
チュートリアルを探していたところ、Unreal Engineをマスターするための筋道を示した、詳細なロードマップを発見しました。以下のリンクから確認できます。
https://historia.co.jp/archives/28846/
こちらのロードマップは、Unreal Engineによるゲーム開発や、Unreal EngineについてのWebメディアを運営する、株式会社ヒストリアさんから公表されたものです。専門的な知識を持った方が丁寧に解説してくださっているロードマップなので、ぜひご覧ください。
講義の様子もYouTubeのアーカイブから見ることができます。
このロードマップでは、どのチュートリアルをどういった順番でこなせばいいかを示しています。
Unreal Engineのチュートリアルは多数あり、情報が多いため、どのチュートリアルから進めれば良いかわかりにくくなっています。そのため、このロードマップは非常に参考になりました。
作成者はUnreal Engineへの知識が深い方のため、信頼性も高いです。
ロードマップに従って、まずはヒストリアさんのメディアである、「ゲームメーカーズ」の記事から学習を始め、Epic Games Japan公式のチュートリアル、「猫でも分かる UE4を使ったゲーム開発」を視聴しました。
チュートリアルを見てゲーム開発!
チュートリアルを見ながら、改めて3Dゲームの基礎について学びました。
結果、3D空間にものを置いたり、テクスチャ(物の表面の質感)を変えたりといった操作ができるようになりました。
Unreal Engineでは「ビューポート」と呼ばれる編集画面で3D空間にものを置いたり地形を作ったりするのですが、この視点の操作方法が独特で、慣れるまで練習が必要だと思いました。
2Dと3Dでは、操作の難しさも異なります。左クリックや右クリックで操作できる方向が変わり、キーボードのWASDキーを使った操作もあるので、直感的に操作できるようになるまでには多少のハードルがあると思いました。
次の目標 : ブループリントへの理解を深め、設計を行う
改めて3Dのゲーム作りにも触れられたため、次回からはブループリントを本格的に学び、自分である程度組み立てられるようになりたいです。
前述したヒストリアさんのロードマップにあった、ブループリントの有効なチュートリアルや、Epic Games公式の「ブループリント入門」というページを参考に、ブループリントへの理解を深めていきます。
まとめ : ブループリントの理解が重要!
今週は、2Dでマップを作る方法を学び、3Dのゲーム制作についても触れました。
チュートリアルに触れる中で改めて思ったのが、ブループリントの理解の必要性です。
いくら簡単にゲーム開発を行うための機能であるとはいえ、しっかりと理解して運用する必要があると感じました。
ブループリントの学習をさらに進め、さらに深いゲームシステムの構築を行えるようになりたいと思っています。
UE5 2Dとか(@OY-Games)様からお借りした素材。