地域密着と同時にインフラ整備。「誰でも」稼ぎながら遊べる、参加型社会貢献ゲーム『PicTrée(ピクトレ)』の全貌と開発意図とは

地域密着と同時にインフラ整備。「誰でも」稼ぎながら遊べる、参加型社会貢献ゲーム『PicTrée(ピクトレ)』の全貌と開発意図とは

地域密着と同時にインフラ整備。「誰でも」稼ぎながら遊べる、参加型社会貢献ゲーム『PicTrée(ピクトレ)』の全貌と開発意図とは

東電PG社、GGG社、DEA社の3社は、持続可能な社会の実現を目指し、電力アセットとWeb3技術を掛け合わせることでインフラ企業の課題を解決しようと模索してきました。
今回、Web3×ゲーミフィケーションを活用したコンテンツ「PicTrée(ピクトレ)~ぼくとわたしの電柱合戦~」を開発し、地域住民がゲームを楽しみながら電力設備の保守に協力できる仕組みを検討する方針を、東電PG社、GGG社、DEA社、ジオテクノロジーズ社、KDDI社の5社合同パネルディスカッションで示しました。
本記事では、GGG社鬼頭様とDEA社山田様のお話を踏まえ、取り組みの背景や開発されるゲームの内容についてご紹介します。

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  1. 1DEA 山田耕三 様 (Founder & Co-CEO)
  2. 2GGG 鬼頭和希 様(Innovation Manager)
  3. 3Greenway Grid Global社が目指す事業|全員が幸せになり社会貢献にもつながる、持続可能な未来を創る
  4. 4同社が目指すWeb3・NFT活用の在り方とは
  5. 5電力会社が抱える問題を一つのゲームで効率化。企業もプレイヤーもwin-winになれる『参加型社会貢献ゲーム』の開発
  6. 6誰でも楽しめる地域に密着したゲーム。そしてその先にあるインフラ維持の関係性
  7. 7日常生活の支障になっているかもしれない『電柱』に目をつけてのビジネス展開
  8. 8プロジェクトに賛同する企業からの声
  9. 9地域密着型体験ゲームがWeb3、NFT分野で目指すその先とは
  10. 10筆者の目線から

DEA 山田耕三 様 (Founder & Co-CEO)

東京大学法学部卒業後、2002年にテレビ東京入社。
2018年に独立し、エンターテインメント全般のプロデュースを手がける。
同年、シンガポールにてDigital Entertainment Asset Pte.Ltd.創業。
GameFiプラットフォーム「PlayMining」を運営。2022年1月には、「DEAPcoin(DEP)」を日本初上場へと導く。

GGG 鬼頭和希 様(Innovation Manager)

2009年 TEPCO PG入社。主に東南アジアにおける海外コンサルティング、MA等を担当する。
その後、国際協力機構(JICA)にてODA案件開発に従事した後、Greenway Grid Global Pte.Ltd.のInnovation Managerを務める。
日本のインフラをWeb3でdemocratizationし、社会課題を解決し続ける未来を目指す。

Greenway Grid Global社が目指す事業|全員が幸せになり社会貢献にもつながる、持続可能な未来を創る

鬼頭様(以下、鬼頭と表記)「私たちは、シンガポールにあるGreenway Grid Global社(以下、GGG社)にて、電力事業のその先に関する取り組みを行なっています。」
鬼頭「昨今、電力事業の成長は伸び悩んでおり、次なる事業の模索が急務です。」
鬼頭「その中で、GGG社は、東京電力パワーグリッド株式会社(以下、東電PG社)と中部電力株式会社を含むジョイントベンチャーとして2018年に設立されました。」
鬼頭「同社が企画している今回のプロジェクトは、『Growth Rings Project(グロースリングスプロジェクト)』と命名しました。『木の年輪』をコンセプトとしており、『早い成長を追い求めるわけではなく、永続するために一つ一つ成長を刻む年輪のようなプロジェクトにしたい』という願いを込めて、このプロジェクト名を選択しました。」
鬼頭「Web3業界は移り変わりが激しい市場で、ある種のギャンブルのようにお金儲けを目的としたユーザーが現れては離脱していくケースが多々あります。」
鬼頭「そのような今までの流れとは違い、我々が目指すのは、一時の流行に流されず一歩一歩継続的に、そして永続的に成長し続ける市場です。」
鬼頭「企業価値第一主義の資本主義社会では、『利益こそが、成長にと直結するもの』といった風潮がありますが、我々が目指すのはそこではありません。」
鬼頭プロジェクトに関わる全員が幸せになり、その結果社会環境にも貢献できることを成長と定義しています。」
鬼頭
今回ローンチおよび実証実験の実施を発表した『PicTrée(ピクトレ)~ぼくとわたしの電柱合戦~』というゲームアプリは、コンセプトとともに持続可能な未来を創ることを目標にしております。」
鬼頭「このゲームのプレイヤーは、ゲーム内の活躍に応じて暗号資産DEAPcoin(DEP)やAmazonギフト券などの報酬を獲得することができます。」
鬼頭「それと同時に、ゲームを楽しみながら社会貢献ができる仕組み、それがコンセプトです。」

同社が目指すWeb3・NFT活用の在り方とは

鬼頭「イメージとしては、NFTのフェーズが1.0から3.0まであるとすると、NFT1.0は既に終わったと思っています。NFT1.0は、先程も申し上げた通り、お金儲けのためのプレイヤーが入って場を荒らしては去っていく時代のことです。」
鬼頭「そして今、まさにNFT2.0の時代が日本を起点に出来上がってきているのではないかと感じています。」
鬼頭「例えば、コレクターアイテムとしてのNFT活用、ドネーション寄付や応援としてのNFT活用、コミュニティ参加権としてのNFTの活用などが、日本をはじめ世界で多発的に起きているのです。」
鬼頭「このNFT2.0の流れにはどのような未来があるのか、我々が考えた仮説がNFT3.0です。まさしく社会貢献のためのにNFTを活用する時代だと思っています。」
鬼頭「NFT3.0の実現のため、我々は『X to Earn』というワードに着目しました。中でも、Growth Rings Projectにおいては『Play to Earn』、要するに『遊んで稼げる』仕組みを取り入れています。」
鬼頭「例えば、X to Earnでは特にここ数年『Move to Earn(歩く・走るなどの動作で稼げる)』のアプリが爆発的にヒットしましたが、飽和状態になっている面もあります。」
鬼頭「ここで、そのMove to Earnアプリにおけるキャッシュポイント(収益が発生する機会)を整理すると、大きく3つあると思っています。」
鬼頭「1つ目はWeb2時代と同じく、ユーザーのアプリ内課金です。これは一番想像しやすいと思います。」

鬼頭「2つ目はアプリ内の広告です。」

鬼頭「3つ目は、アプリに参加するための入場権としてユーザーにNFTを購入してもらう手法です。」

鬼頭「これがアプリの売り上げの大部分を占めており、入場券としてのNFTが購入されればされるほど配れる原資が増え、稼げるユーザーも出てきたということです。」
鬼頭「シンガポールに行って色々なプレイヤーと議論をする中で、上記のようなビジネスモデルをサステナブルなものにしたX to Earnアプリを開発できれば非常に魅力的だと考えました。」
鬼頭「我々としては、4つ目のキャッシュポイントとして『企業の問題解決』という社会貢献を組み込むことができれば、Growth Rings Projectのアプリ事業が機能するのではないかと思ったのです。そのような仮説を持って『ピクトレ』の開発を始めはじめました。」

電力会社が抱える問題を一つのゲームで効率化。企業もプレイヤーもwin-winになれる『参加型社会貢献ゲーム』の開発

鬼頭「東電PG社に一旦目を向けてみますと、非常に多くの電柱や鉄塔などの電力アセット(東電PG社が所有している設備の総称)を持っています。特に電柱に関しては、600万本という途方もない数を抱えており、年間数十億円もの点検費用がかかっています。」
鬼頭「この莫大な点検費用についても、先程説明したキャッシュポイントに入れることでそれを賄う仕組みができればと考えています。そこで、プレイヤーがゲームを通じて設備の保守に協力できる『ピクトレ』の検討を進めてきました。」
鬼頭「本アプリは4月13日にリリースされます。今まで、基本的には電気を送るためのものでしかなく、
市民の皆様にとって邪魔なものですらあった電柱に新たな価値を生み出す施策です。そして電柱を市民の皆様から愛されるものにする未来をこれから作っていこうと考えています。」
鬼頭「開発していく上での気付きとして、このプラットフォーム自体がさらに幅広く、設備全体にスケールアップできるのではないかと考えました。」
鬼頭「今回、東京電力の電柱はもちろんですが、
街区表示板(電柱などに設置されている町名や街区符号の表示プレート)の写真もゲーム内で一緒に撮影できるようになっています。そうすることで、電柱とともに街区表示板の維持管理にも貢献できるよう計画しています。」
鬼頭「今後は道路や橋、街路樹といったさまざまなインフラに対しても、この参加型社会貢献ゲーム『ピクトレ』のプラットフォームを活用していきたいです。」
鬼頭「これこそが新たなまちづくり
まちづくり2.0』であると私は思っております。」
鬼頭「今までは公共事業に頼りきっていたインフラ設備の保全を、そこに住む市民の方々が自分ごととして捉え、『自ら』、そして『楽しみながら』行う未来です。」

鬼頭誰からも愛されるまちの実現を持続可能なものにすることこそが、我々が今後目指そうとする未来であり、今日皆様に発表したかった未来です。」

誰でも楽しめる地域に密着したゲーム。そしてその先にあるインフラ維持の関係性

山田様(以下、山田と表記)「インフラ点検の効率化や省力化以外の部分の『地域活性や市民の連帯』についてご説明させていただきます。」
山田「地域活性を目的とした市民の連帯を図る事業は、特定層の集まりの中で行われるのが一般的です。しかし今回の市民参加型社会貢献ゲームに関しては、誰でも参加可能であり、同一ツールでデジタル上の取り組みとして繋がっていく点が大きな特徴だと考えています。」
山田「4月13日から始まる前橋市でのPoCにおいては、さまざまな大学が参加し、自分たちの大学の看板を背負って、このゲームの勝ち負けを競います。」
山田「さらにテレビ会社などのメディアも参入し、『インフラ点検という仕事を、市民にアウトソーシングするイベント』にとどまらない取り組みを続けます。」
山田「このように楽しみながらインフラ整備にも貢献できる取り組みの中では、高齢者や障害者を含めて誰でも参加することができ、さらに報酬を受け取ることも可能です。」
山田「大学生や子供、高齢者や障害者が垣根なく、皆同じ会話ができるようになるということです。ここに市民連帯の可能性を感じています。」
山田「今回の取り組みは前橋市が先駆けとなりますが、海外のユーザーをアドバイザーとして迎えることで、外国人の参入機会も創出できます。」
山田「一つの地域を現実世界の舞台としながら、グローバルに取り組みを進めていくことこそが、メタバースの世界へと繋がる構想だと考えています。」
山田「Web3市場のキーワードとして、一際取り上げられているものの一つが『分散型物理インフラネットワーク:DePIN(Decentralized Physical Infrastructure Network)』です。」
山田「これは、ブロックチェーンを活用し、物理デバイスをネットワーク上で分散型に統合し管理するシステムのことです。我々は、DePINによる現実世界のインフラ管理の効率化を参加型社会貢献ゲームという形で実現します。」
山田「今回の代表的なDePINデバイスとしては、物理インフラの電力アセットという一面はありつつ、本質的には市民の皆様の生活のリソースであり、それが物流インフラであると考えております。」
山田「UberやAirbnbのような、いわゆるシェアリングエコノミーから繋がる効率化。皆が持っているものをうまく使いながら世界をよくしていこう、効率化していこう、価値を生み出していこう、といった取り組みの中にDePINの動きが出てきます。」
山田「今回の取り組みの場合、参加される会社様方は完全に中央集権の会社ですので、やはり厳密な意味でのDePINとはなかなかなり得ません。ですがその途上で、ブロックチェーンとNFTを活用しながらユーザーの皆様に『今まで評価されなかった行動価値』を生み出してもらい、そこに対して経済価値を作っていく取り組みにすることが目標です。」
山田「プラットフォームの構造を簡潔にまとめると、複数のアプリケーションが並び、そのデータベースであるユーザー側の情報を共通化することで効率化していこうというものです。」
山田「Web3を活用し、インフラの課題を解決し、さらに地域創生や市民の連帯、そしてWeb3の観点で言うとメタバースの実現を我々なりの角度から図っていく。それが参加型社会貢献ゲームプラットフォームの目指すところです。」
山田「もちろん原則無料で誰でも遊べて報酬が稼げますが、『負けたくない、何としてでも勝ちたい』という場合には、課金することでゲームを有利に運ぶことができる形になっています。」

山田「具体的な課金例として、​​ディフェンス力を上げるためにNFTを購入することが想定されております。」

日常生活の支障になっているかもしれない『電柱』に目をつけてのビジネス展開

東京電力PG株式会社 平田様からの説明です。
平田様(以下、平田と表記)「電気を送るのがほぼメインの役割になっていて、近場にあると邪魔だと感じがちな電柱。それをゲームの中に取り込むことにより、ユーザーの皆様がエンターテイメントとして少しでも楽しめるものにできるのは素晴らしいことだと考えています。」
平田「これを機に、『邪魔』だったものに新たな使い方、新たな価値を生み出していただけるのであれば、これは我々にとって嬉しいことです。」
平田「保全に役立つような写真が集まることはもちろん、地域活性化のきっかけにもなりうるでしょう。」
平田「ゲームの方向性についての話し合いの中でも、社内では色々な意見が挙がりました。『電力事業に関する理解を深めてほしい』『もっと楽しいゲームにしましょう』などさまざまな議論が交わされる中で、『我々は一体世の中においてどのように役に立てるのか』ということも含めて
考えさせられるシーンが多くありましたね。」

プロジェクトに賛同する企業からの声

ジオテクノロジーズ株式会社 豊田様からの説明です。
豊田様(以下、豊田と表記)「我々の会社は、いろいろな位置情報サービスを勉強していて、ベースはデジタル地図の開発と提供を行なっています。」
豊田「生活する上で地図がないと困るといった意味では、地図もインフラなのかなと思っています。」
豊田「地図というのは現実世界を投影するものなので、急速に変化していく現実世界の状況を迅速にキャッチアップする必要があります。」
豊田「情報を網羅的に収集しなければいけないのですが、コストがかかる上に難しいことが課題です。
単純に一企業として一般のユーザーさんに情報収集をお願いする仕組みでは、我々が支払える報酬の額にも、一人ひとりが稼げる額にも限界があるでしょう。」
豊田「その点、『ピクトレ』のようなゲームの力を使えば、ユーザーさんに楽しみつつ稼いでいただきながら情報を集めることができます。我々の位置情報技術と連携すれば、より多くの情報を得られ、楽しんでいただけるユーザーさんの数も増えますし、さらには社会貢献もできます。」
豊田「また、ユーザーさんが遠方に行かずとも、自分の住んでいる場所で活動し報酬を得て、その収集した情報が自分たちの地域にフィードバックされるというのは望ましい仕組みだと思います。」
豊田「山田さんとお話しする機会があった際にそれらの可能性に魅力を感じ、
この枠組みに参加させていただくことになりました。」

地域密着型体験ゲームがWeb3、NFT分野で目指すその先とは

豊田「『本当のWeb3、NFT、ブロックチェーンの価値とは何か』というユースケースを探していくフェーズに移ってきたと考えています。」

豊田「例えば、リアルワールドアセット(RWA:Real World Assets/現実世界に存在する資産や権利)と呼ばれるものをNFT化して販売するような事例や、一般のお客様にとってわかりやすいブロックチェーンゲームのNFTを取り扱うような事例などで、少しずつWeb3の文化に触れていくユーザーさんを増やしていきたいです。」

豊田「今回のプラットフォームはブロックチェーンゲームという側面もあり、ある意味で新しい働き方・お金の稼ぎ方としての文化にもなっていくものなのではないかと思います。そして、これをインフラの保全に繋げていく観点との連携により、経済圏をどう作っていくかという面の発展を期待しています。」

豊田「インフラの設備異常を発見した人に、自分の行動によって社会が変わる手応えをどう与えられるか、という議論は活発に行われています。」

豊田「まち自体を皆様がもっと身近に感じて大事にするような世界に繋がればと思っているので、ゲームで遊んでいる間に少し世の中が良くなることに貢献できる仕組みは、非常に面白いと思っています。」

豊田「まずは日本からこのIP、そして新しいインフラのメンテナンスの形を世界に広げるのが我々の使命だと考えています。世界を巻き込むための具体的な方法としてWeb3技術が有用であるというところは、まさにWeb3の主たる目的であり素晴らしい点だと感じています。」

豊田「『ピクトレ』が今後発展を遂げていくためには、サードパーティーアプリ(純正アプリの開発元とは異なる外部の開発者が制作した、互換性のあるアプリ)を活用した運営プラットフォーム作りも必要です。」

平田「アプリを普及させるためには、幅広く色々な方々と一緒に取り組む必要があります。例えば東京電力様の社員数である約3万人という数字は、Web3業界において、もしそれがそのままアクティブユーザーになれば、世界No.1アプリに一気に躍り出ることになります。ぜひ、多くの皆様と一緒に新しい価値の創造を担っていけたら嬉しいなと思っています。」

平田「今回の前橋市での実証実験から始まり、徐々に対象地域が広がっていくと思うのですが、日本全国くまなく広がることがゴールではないと考えています。」

平田「きちんと『ピクトレ』ユーザーが地域に貢献したというベリファイが残り、それが地域の人たちから見てすごく名誉だと感じてもらえることが重要です。」

平田「まずはWeb3の業界において、マネタイズポイントを複数持って一般のお客様が入ってきてかつ、それがサステナブルに回るという事例ができたら、これだけで非常に価値があるモデルだと考えます。」

平田「電柱などに対してゲームを通じて活動する人にとって、その価値の全てがお金というわけではなく、何か社会にとって良いことをしたいという原動力も大きいはずだと思っています。」

平田「そういった人と世界観がどう利用できるかを示すユースケースは、まだ日本でも世界でも前例がないので、『ピクトレ』を起点に世界中に広げていきたいなと思っているところです。」

平田「これからの超高齢化社会において、ただ普通に仕事をすることはなかなか難しい場合もあるでしょう。世界中でも高齢化が進んでいく中、自分の地域で稼げる仕組みがあると役立つと思うので、世界への輸出を計画していきたいです。」

筆者の目線から

プレイヤーが楽しみながら「①地域貢献できる」「②お金を稼ぐことができる」「③楽しむことができる」の3つを達成しつつ、社会インフラの維持・管理に繋がる『双方がwin-win』の関係。
NFTやブロックチェーンといった「Web3要素」を存分に活用し、今後迎える少子高齢化社会と働き手不足の2つを解決する施策には大きな将来性を感じました。

社会をよくするプロジェクトに最新技術を活用する試みは、まだまだ未開拓分野であり、今後も試行錯誤の末にサービスの改良が進められることでしょう。
また、当プロジェクトを参考にした新サービスの登場も十分考えられます。新規参入の余地が大きいことは今後、同業界のさらなる発展と競争の激化に直結し、それぞれのサービスのブラッシュアップに繋がることは間違いありません。

これからの動向に注目です。

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柊 飛翔
ライター

柊 飛翔

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