ゲームデザインの考え方|ゲーム制作におけるデザインと基本的な思考

ゲームデザインを仕事とする人を「ゲームデザイナー」(もしくはゲームプランナー)と言います。この記事は、ゲームデザインについて知りたい人、これから目指す人、ゲームを作りたいと考えている人へ向けて、ゲームデザインの役割や目的、その方法など基本的な考え方を紹介します。
ゲームシステムを決めることで、そのゲームでプレイヤーがどういう楽しみ方をするのか、つまりゲームのジャンルが決まります。
爽快感や一体感のあるアクションゲーム、タイミングを合わせたりリズム感のある音楽ゲーム、思考を楽しむストラテジーゲームなど、ゲームジャンルは分類からして非常に多岐わたります。その分だけ、ゲームには幅広い楽しみ方があるという事です。多くのジャンルの中から、自分が作るゲームで表現したい体験に適したものを選びます。
また、ゲームジャンルとはゲームの遊び方そのもので、既存のものに収まらない革新的な遊びができるゲームが現れると、それを模倣したゲームが次々に作成され、新しいゲームジャンルとなっていきます。新しいゲームシステムを作ることは、新しい楽しさを作ることです。
新しいゲームシステムは、新しいアイデアによって生まれる他、技術の進歩によっても作られます。新技術が世に出ると、それを活用した新作ゲームが作られるのです。そういった新技術に着目して、ゲームシステム、ひいてはコンセプトを決定するゲームデザインのやり方もあります。
ゲームシステムの考え方
ゲームシステムの選び方としては、まずコンセプトに合うジャンルを探すことです。1つに定める必要はなく、傾向として合いそうなジャンルをいくつかピックアップします。
ピックアップしたジャンルのゲームシステムから、コンセプトと合わせるにはどうすればいいかを考えていき、他にはない新しい要素やアイデアを継ぎ足していきます。ゲームシステムをコンセプトにマッチしたものに変化させていくことで、新しいゲームシステムを作り上げていく形です。
ジャンルどうしを掛け合わせてみたり、他のジャンルのゲームシステムをつかってみることで、新しいアイデアが生まれてくることもあります。
ストーリーの設定
ストーリーの設定は、「キャラクター」「世界観」「物語」などを設定することです。剣や魔法のあるファンタジーなのか、宇宙を舞台にしたSFなのかといった設定です。ゲームを知った人が一番最初に目にするメインビジュアルにも関わってくるため、しっかりと設定が練られていないとプレイヤーを引き寄せられません。
キャラクターから世界観を作るのか、物語から作るのか、ストーリーの作り方は人それぞれです。すでに決まっているゲームシステムやコンセプトからキャラクターが作られることもあります。
また、アニメや漫画などの原作付きのゲーム作品の場合は、世界観やキャラクターの設定などは完全に決まっている状態で作らなければなりません。なおかつ、ターゲット層となる原作ファンのニーズにこたえるためにも、キャラクターをメインとして魅せるためのゲームを作らなけばならないため、原作への深い理解も求められます。
ストーリーの考え方
ゲームのストーリーの考え方として大切な事は、コンセプトとの一貫性です。ストーリーとして描きたいキャラクターの人生が、ゲームのコンセプトとマッチしていると、ゲームシステムとも必然的に相性がよくなり、ゲームとしての面白さに繋がります。
ストーリーの評価には、シナリオの起承転結のまとまりや、キャラクターの魅力など様々な要因はありますが、ゲームには小説やアニメとは違う部分があります。それは、ゲームを進行させたい、次にどうなるのかを知りたいと思わせつつ、プレイヤーにゲームを遊びたいと思わせることが重用になってくるからです。
ゲームとして面白くなければ、プレイヤーが続ける意欲は下がっていきます。ゲームを通してキャラクターの魅力を引き出すためにも、ゲームのコンセプトとストーリーのテーマの関係性を強くして、ゲームをプレイすることとストーリーを体験する事を密接にしておくべきです。
まとめ
ゲーミフィケーションなどゲーム制作以外の場所でもゲームデザインの考え方は使われるようになってきています。ユーザーにどういった行動をして欲しいかを考えること、感動を与えるための方法論などは、ゲーム業界に限らず様々な場所で応用することができるでしょう。
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