「個人制作ゲームのテストプレイ」どうやって人を集める?|集め方紹介

「個人制作ゲームのテストプレイ」どうやって人を集める?|集め方紹介

「個人制作ゲームのテストプレイ」どうやって人を集める?|集め方紹介

個人や少人数でゲーム制作をしていると、「このゲームは面白いのだろうか」と不安になることはありませんか?
そんな時は、第三者にテストプレイを依頼して客観的な評価を得てみましょう。
本記事では、協力してくれるテスターの探し方を紹介します。

コンテンツ [表示]

  1. 1テストプレイとは
  2. 2客観的な評価が必要な理由
  3. 3テスターの探し方
  4. 3.1身近な人にお願いする
  5. 3.2有償で依頼する
  6. 3.3SNSで募集する
  7. 3.4コミュニティ内で依頼する
  8. 3.5イベントに参加する
  9. 3.6AIやサービスを活用する
  10. 4ボードゲームから学ぶ
  11. 5まとめ

テストプレイとは

ゲーム制作の過程において、ゲームの品質を高めるために、テストプレイは非常に重要です。

テストプレイとは、制作中のゲームがある程度遊べるようになった段階や完成した段階で、実際にそのゲームをプレイしてクオリティのチェックを行うことを指します。

テストプレイでは、遊んでいて面白いか快適に遊べるのか、といった点をチェックします。デジタルゲームにおけるテストプレイでは、バグの発見も兼ねています。

こうしたクオリティチェックの工程をQA(Quality Assurance)と呼びます。QAは品質保証や品質管理という意味で、仕様通りに動いているかの確認から、デバッグまでが含まれています。テストプレイはQAの一部です。

客観的な評価が必要な理由

自分自身でテストプレイをするだけでも良いのでは?と思うかもしれませんが、第三者にテストプレイをしてもらうことで得られるフィードバックは非常に有益です。

ゲームを作る以上、プレイヤーに「面白い」と言ってもらいたいですよね。
あなたがそのゲームを面白いと感じることも重要ですが、第三者にとっても面白いかどうかは、自分一人では判断できない情報です。

また、あなたはそのゲームの開発者であり、誰よりもそのゲームのことを理解しています。そのため、自身でテストプレイを行うと、無意識にバグを引き起こしにくい行動や、最適な行動をとってしまう恐れことがあります。

「プレイヤーはこのような動きをしてくれるだろう」、「この説明で伝わるだろう」など第三者のことを想像しながらゲーム制作をしているはずです。
しかし、第三者はあなたの思いもよらないゲームプレイをしますし、プレイ中に分からないことがあれば率直な疑問を投げかけてくれます。

操作方法やゲームの進行方法という初歩的な内容でさえ、プレイヤーには伝わっていないことがあります。

このように自分では想定していなかったことを浮き彫りにし、その中で問題となっていることを見つけ出すために第三者によるテストプレイが必要なのです。

テスターの探し方

第三者によるテストプレイが必要といっても、専門学校や制作系のコミュニティに所属していない場合、協力してくれる人を見つけることは比較的難しいと言えます。

どのようにテスターを見つけるかという課題は、個人・少人数制作において避けられない問題とも言えるでしょう。

テスターを探す代表的な方法には以下のものがあります。

  • 身近な人にお願いする
  • 有償で依頼する
  • SNSで募集する
  • コミュニティ内でお願いする
  • イベントに参加する
  • AIを活用する
それぞれの方法について、メリットデメリットを合わせて紹介します。

身近な人にお願いする

最も手軽な方法は、家族や周囲の友人にお願いすることです。

一定の関係性が構築された上でのレビューになるため、正直な感想が得やすいという特徴があります。また、相手があなたについての情報を持っているため、ストレスの少ない表現でのレビューが期待できます。

一方で、彼らはゲーム開発の専門家ではありません
そのため、バグの原因やゲームバランスへの指摘といった問題点の特定やそれらに対する改善策など、専門的な助言を得ることは難しいでしょう。
ただし、一般的なプレイヤーであるからこその視点もあるため、一長一短と言えます。

メリット

  • 依頼までが簡単
  • 正直な感想が聞ける
  • 一般的な視点からレビューをもらえる

デメリット

  • 開発面でのアドバイスを得られにくい

有償で依頼する

人を見つけるという点で最も確実な方法は、お金を支払ってテストプレイをしてもらうということです。

費用をかける場合、専門の会社を連想するかもしれませんが、個人で請け負っている人も少なくありません。

自身のスキルを用いたサービスを売買するフリマサイトなどで、ゲームのテストプレイやバグチェックを請け負っている人もいます。そうした人に依頼するのも有効な方法です。

このような人たちはテストプレイやゲーム制作の知見を持っている場合が多く、専門的なレビューを期待できます。
また、金銭のやり取りを前提とするため、真剣に取り組んでくれる可能性が高いです。

しかし、個人に依頼する場合、スキルや対応に個人差があるので期待通りの結果が得られないことがあります。
一方、企業に依頼する場合は高額な費用がかかることが多く、企業からの依頼以外受け付けていない場合もあります。

また、最近では動画配信サイトでテストプレイを行ってくれる配信者も存在しており、選択肢が広がっています。
配信上のテストプレイでは、配信者からのレビューに加えて視聴者も実質的なレビュアーとして意見を提供してくれます。
視聴者数によりますが、不特定多数からの意見を得るだけでなく、宣伝効果も期待できます。

メリット

  • 専門的な意見を得られる
  • 依頼する人を見つけやすい
  • 宣伝になる場合も

デメリット

  • 費用がかかる
  • 相手によって個人差がある

SNSで募集する

SNSにテスターの募集投稿を行い、人を集める方法です。

フォロワー数によって効果は異なりますが、幅広い層にアプローチできます。
一方で、制作したゲームやテストプレイの目的と合わない人が集まる可能性もあるので、「○○な人募集!」といったようにある程度ターゲットを絞ると良いでしょう。

他の方法とは異なり、SNS経由で協力してくれるという人は投稿を見て自ら連絡してくるため、ゲームやエンターテインメントへの関心が高い傾向があります。

メリット

  • 幅広く人を探せる
  • 手間がかからない
  • 興味を持った人が集まる

デメリット

  • フォロワー数に左右される
  • 目的に合わない人がくる可能性がある

コミュニティ内で依頼する

出典:ディスボード
https://disboard.org/ja/servers/tag/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E9%96%8B%E7%99%BA

ゲーム制作を行っている人が集まるコミュニティでは、そのコミュニティ内でテストプレイやレビューを相互に行っていることがあります。

こうした場では、プレイヤーとしての意見だけでなく専門的な意見も得られるため、ゲームの改善に直接つながることがあります。
また、自分のゲームのテストプレイをしてもらうだけでなく、他の人のゲームをテストプレイすることで、別の視点から自分の作品を見直す機会になります。

こうしたコミュニティには、専門学校や大学のサークルなど、属性によっては参加できない場合があります。
誰でも簡単に参加できるものとして、Discordサーバーがあります。

Discordサーバーを探すために便利なWebサイト「ディスボード」があります。ディスボードではDiscordサーバーのメンバーを募集したり、サーバーを検索することができます。
ここで「ゲーム制作」や「ゲーム開発」、「Unity」などのキーワードで検索すると、ゲーム制作を行っているコミュニティを探すことができます。
各コミュニティは、特定のゲームエンジンや言語、ツールに特化しているなど、それぞれ特徴があるので自分にあった環境を探してみましょう。

ディスボード:https://disboard.org/ja

メリット

  • 専門的な意見を得られる
  • テスターの機会を得られる
  • 人脈を広げられる

デメリット

  • 参加への心理的ハードルが高い
  • 入れないコミュニティがある

イベントに参加する

ゲーム制作に関連するイベントに参加して、参加者にテストプレイをしてもらう方法もあります。

メリットは、コミュニティに参加してテストプレイをしてもらう場合と同様です。専門的な意見を得られる可能性が高く、人脈を広げられる機会になります。
イベントの多くが対面で行われるので、その場にいる人たちとの交流を通じて新たなコミュニティに参加できることもあるでしょう。

一方、対面で行われるイベントでは、動作環境や開発環境の整ったノートパソコンを持参する必要があります。そのため、普段デスクトップパソコンで開発を行っている人にとっては、ハードルが高くなります。

メリット

  • 専門的な意見を得られる
  • コミュニティ参加につながる

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