【ゲームプランナー必見】アイデアを上手くUIデザイナーに伝えるには?
ゲーム制作において、UI制作の一部をプランナーが担当する場合があります。
一方で、デザイナーとの齟齬が発生し、修正回数やコミュニケーションコストが増加するといった問題が起きることがあります。
それを避けるためにプランナーができること、知っていた方が良いことを紹介します。
プランナーが取れる解決策
様々な原因の中には、一人のプランナーでは解決が難しい問題もありますが、プランナーが改善できることもあります。
コミュニケーションの改善と一言に言ってしまうことも可能ですが、そのコミュニケーションの改善のために何ができるのか、もう少し細かく考えます。
伝える情報の整理
まずは、仕様書や要望を伝える前にこの情報で伝わるのか再考することです。
- 暗黙知となっている内容を前提としていないか
- 人によって解釈が異なる内容で伝えていないか
UI/UXデザイナーはデザインのプロであると同時に情報設計のプロでもありますが、必要な情報が得られなければ不十分な設計となってしまいます。
要望と似たデザインが既に存在するのであれば、それを見せて伝えると共通した方向性を持つことができます。ただし、デザイナーの発想を制限してしまう可能性もあるので、相手や状況によって具体的なサンプルを提示しないほうがよい場合も考えられます。
目標や意図の共有
さらに、各画面や要素において達成したい目標、なぜ必要なのかといった意図を伝えましょう。こうした情報をプランナーの要望と組み合わせることで、より良いアイデアにつながることもあります。プランナーがすべての要素や構成を担当するのではなく、デザインのプロの力を借りましょう。
プランナーの要望を叶えるための手法は複数あります。そのため、プランナーが提示した手法とは異なる方法で叶えられる場合もあります。また、その手法が元の手法より優れていることもあります。最善を目指すためにもデザイナーを頼ってみることは有効です。
可能であれば、プランナーの会議や企画の段階でデザイナーにも参加してもらうことで、意思疎通のエラーが発生しにくい状況を作れます。
デザイン知識の学習
基本的なデザインについての知識をつけることで、デザイナーとのコミュニケーションが円滑になります。デザインの知識をつけるとは、デザイナーとのコミュニケーションにおける共通言語を得ることでもあります。
自分でデザインができるまで学習しようということではなく、デザインにおける理論を知ったり、デザイナーは何を意識しているのかを理解することが目的です。
UIデザインに特化した本も多く出版されていますが、デザイン全般に関する基礎から学んでみることをおすすめします。基礎を知ったうえでUIデザインについて学ぶと、より理解しやすくなるでしょう。
デザイン知識を学ぶにあたっておすすめの本を紹介します。
- 「ノンデザイナーズ・デザインブック」
- 「実践ゲームUIデザイン」
カンファレンスや交流会への参加
また、CEDECなどゲーム開発に関するカンファレンスでは、デザイナーへの発注の改善についての発表や同業者とディスカッションが行われるセッションがあり、ゲーム開発の分業化に伴って職種間でのエラーを減らそうという取り組みが増えています。このような機会を活かして学習してみるのも良いでしょう。
まとめ
デザイナーに依頼したが、思った通りのデザインが返ってこないという問題を解消するため、その原因と対処法について紹介してきました。
個人として取れる対策は基本的にコミュニケーションの改善です。コミュニケーションを改善するにあたって、どの要素を改善すべきか自分の状況から考えてみてください。
本記事で紹介した原因と対処法はあくまで一般論です。作業しやすい指示内容や困る指示内容はデザイナーごとに異なります。デザイナーとコミュニケーションを取って、それぞれの最適解を目指していきましょう。
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