初めてでもできる!ゲームアプリ開発について解説
最近では、プログラミングの知識がなくても、視覚的にゲームを作れるツールがたくさんあります。
「ゲームアプリを作りたいけど、プログラミングの知識がない…」そのような方でも大丈夫!今回は、初心者でも扱いやすいゲームエンジンと、アプリ開発の流れについて解説します。
ゲーム開発に必要な素材(3Dモデル、サウンド、エフェクトなど)を販売するアセットストアがあり、気になった素材を手軽に導入できます。ストアには無料のものからセール品、人気素材などが揃っています。
Unityアセットストア https://unity.com/ja
Unityエンジンには複数のプランがありますが、初心者の方は「Unity Personal」を選択すると良いでしょう。16歳以上の学生の方には「Unity Student」もおすすめです。どちらも無料で利用できます。
Unity Proは年間302,940円で加入できます。30日間無料トライアルも用意されているので、まずは無料トライアルを利用すると良いでしょう。
Unreal Engine(アンリアルエンジン)
高品質な3Dグラフィックスを特徴とするゲームエンジンです。ゲーム開発だけでなく、建築、映画制作など、様々な分野で活用されています。
C++をベースとしたプログラミング言語を使用しますが、ビジュアルスクリプティング機能(ブループリントビジュアルスクリプティングシステム)も備えているので、ゲーム開発が初めての人でも利用できるでしょう。
Unreal Engine内にある「ラーニングライブラリー」では、豊富なチュートリアルやサンプルを見ることができます。さまざまな言語の学習コンテンツがありますが、日本語の解説のみでも十分に学び進められるでしょう。
Unreal Engineの学習は、時間がかかることがあります。焦らず、少しずつステップアップしていきましょう。
個人および小規模のビジネスでは無料で利用できます。年間総収益が 100 万米ドルを超えるとロイヤリティ(製品やサービスを利用する対価)が発生します。
ティラノビルダー
ティラノビルダーは、誰でも簡単にノベルゲームを作ることができる制作ツールです。ブロックを組み合わせるような感覚で、プログラミングの知識がなくても直感的にゲームを制作できるのが特徴です。
デメリットは、高度なグラフィックや複雑なゲームシステムを組みづらい点です。プログラミング言語での制作に比べると、自由度は低いと言えます。
サイトにチュートリアルや使い方の解説も載っているため、手順に沿って開発を進められます。ティラノビルダーの開発者が執筆した公式ガイドブックの販売もあり、ツールを使いこなすための学習環境が整っています。
ティラノビルダーが提供しているサービスの「ノベルゲームコレクション」に、ゲームをアップロードすることができます。他のユーザーの作品もプレイできるため、ゲーム作りの刺激を受けることができます。
定期的に「ティラノゲームフェス」という、制作した作品を持ち寄って楽しむことができるゲーム開発イベントが開催されています。他のユーザーとの交流もでき、ゲーム作りの輪が広がるでしょう。
ティラノビルダーで制作したゲームは、PC、スマートフォン、タブレットなどで動作します。アプリ化して、Apple StoreやGoogle Playでの公開もできます。
基本的な機能は無料で利用でき、誰でも気軽に試すことができます。
より高機能で制限のない「ティラノビルダー PRO」は1,480円でダウンロードできます。
RPGツクール(RPG Maker)シリーズ
RPGツクールシリーズは、日本国内で30年以上愛されてきたRPGゲーム開発ツールです。誰でも簡単にオリジナルRPGゲームが作れます。今後、日本国外でも展開していくために、「ツクール」から「Maker」という名称に統合していくようです。
ツクールシリーズには、グラフィックや音楽素材がデフォルトで収録されていて、すぐにゲーム制作を始めることができます。有料の素材も豊富に揃っているため、自力で素材を用意しなくても、自分好みの世界観が表現できます。
RPG MAKER | OFFICIAL DLC Serie(ツクール公式DLC一覧サイト)
https://rpgmakerofficial.com/product/makerofficialdlc/
サイト上では、すべてのバージョンで「初心者講座」が公開されています。他にも「新機能活用講座」で解説が得られるなど、学習環境が充実しています。どのバージョンを選んでも安心してゲーム作りを始められます。
バージョンによって機能や操作性が異なるため、自分が使いたい機能のあるバージョンを選ぶと良いでしょう。
本記事では、ツクールシリーズでは新しいツールの「RPGツクールMV」と「RPGツクールMZ」をご紹介します。
どちらもWebブラウザだけでなく、 Android、iOSのアプリにも対応しています。
RPGツクールMV
現時点での最新バージョンの一つです。発売から数多くの開発実績があり、安定した動作が期待できます。
現在でも多くのユーザーが利用しているため、情報が豊富で、コミュニティも充実しています。
MZと比べて、新しい機能の追加が少ない点がデメリットとして挙げられます。
リリース:2015年
価格:8,700円(30日間体験版あり)
RPGツクールMZ
MVの機能を強化し、さらに新しい機能が多数追加されたバージョンです。MVよりも動作が軽くなり、大規模なゲームの作成も可能になりました。
高解像度のグラフィックに対応し、美しいゲームが作成できます。
比較的新しいツールのため、コミュニティはMVほど大きくないことがデメリットとして考えられます。
リリース:2020年
価格:8,778円(30日無料体験版あり)
ゲーム作りで注意する点
いきなり大規模なゲームを目指すのはハードルが高いと感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
スムーズにゲーム開発を始めるためのヒントを3つご紹介します。
簡単なゲーム作りから始める
最初から複雑なゲームシステムやグラフィックを追求するのではなく、簡単なゲーム作りから始めることをおすすめします。例えば、簡単なアクションゲームやパズルゲームなど、自分が作りたいと思うものを小さな範囲で実現してみましょう。
シンプルなゲームでも、完成させることで達成感を得られ、次のステップへのモチベーションにつながります。小さなステップを積み重ねながら、自分のペースで進めていきましょう。
技術的な問題にこだわりすぎない
プログラミング言語やゲームエンジンの使い方に気を取られ、ゲームの面白さを追求できなくなることがあります。まずはゲームの面白さを考え、それを実現するための技術を学ぶようにしましょう。
最初はシンプルな実装で十分です。楽しくゲーム作りができるようになってから、段階的に高度な技術を導入していきましょう。
コミュニティを活用する
ゲーム開発には、必ず壁にぶち当たる時が来ます。そのようなときに役立つのが、ゲーム開発コミュニティです。
オンラインフォーラムやSNSなどで、他の開発者と交流することで、疑問点を解決したり、新しいアイデアを得たりすることができます。同じ悩みを持つ人や、経験豊富なベテランからアドバイスをもらえるかもしれません。
他の人が開発したゲームをプレイしてみるのも良いでしょう。モチベーションの向上や、ゲーム作りの幅の広がりが期待できます。
RPGツクール販売ストアより引用https://store.steampowered.com/app/1096900/RPGMZ/