600ユーロでマノラスしか出ねぇ! EAのFIFAシリーズはギャンブルなのか!? フランスで新たに2件の訴訟 - ガメモ
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こちらの記事は海外サイト「Get French Football News」のこちらの記事を参考に書かれています。
フランスの新聞レキップ紙は、人気サッカーゲーム「FIFA」を発売するEA社に対して新たに2件の訴訟が提起されました。この訴えは「FIFA Ultimate Team 」はギャンブル一種といて分類すべきという主張がされています。
ヨーロッパとゲーム会社の溝は深いルートボックス(ガチャ)問題
「FIFA Ultimate Team 」のゲームモードは「FIFA」シリーズの2009年版から始まっており、フランスだけでも年間で数十万ユーロを売り上げています。
訴訟を担当する弁護士はの、このゲームモードで勝つためには、ゲームで利用可能なプレーヤーを含むFIFAカードパックにお金を払い、賭けをする必要があると主張しています。
さらに弁護士は次のように話を続けました。
「このゲームでは、誰もができる限りドリームチームを作りたいと思っています。私のクライアントは、レア度の高い有名選手を獲得することなく、5か月で600ユーロ(7万2千円)を使いました。
このゲームモードの開発者は、ファンタジックで特に中毒性の高いシステムを作成しました。お金を使えば使うほど、レア度の高い有名選手を獲得できる可能性が高くなります。
中身のわからないパックを購入することは賭けに相当しますので、ビデオゲームとギャンブルが統合されていると考えています。
それは家でプレイするカジノの論理です。現在、このモードにはペアレンタルコントロールシステム(両親によるゲーム管理システム)がないため、11歳または12歳の10代の子どもは、制限なく「FIFA Ultimate Team 」をプレイしてお金を支払うことができます。
ベルギーとオランダはすでにこの問題を取り上げています。」
この訴訟の審議の中で弁護士たちは「パック内のプレーヤーカードの分布を生成するアルゴリズム」についてメーカー側からの考えを述べることを望んでいます。
7万円も使って知らない選手を引かされる!
32歳の運転手ママドゥはレキップ紙の取材に対して
「パックを買うたびにいつも『これが最後だ』と思いながら買いますが、また買ってしまいます。自分でもハマっているのがわかっているのですが、何度買っても良い選手が引けないので、パックを買うたびにイライラが増していきます」
と答えています。
ママドゥは9月の発売以来、パックに600ユーロ(7万2千円)を使っていて、獲得できた中で一番、良い選手はコスタス・マノラス(ナポリ)だけです。
「私は彼を知りませんでした。知らない選手を手に入れるためにたくさんお金を使って…。私が知っている人は、2,000ユーロ(24万円)または3,000ユーロ(36万円)も使っていました。正直、ありえません! パックに使った600ユーロのせいで家賃の支払いが遅れてしまいました」
ルートボックス以外の課金方法も考えないと
600ユーロを使って引いた選手がコスタス・マノラス選手。実に怒るかどうかギリギリのラインの選手で、サッカーファンなら笑ってしまいそうです。
コスタス・マノラス選手の名誉のために言いますが、現役のギリシャ代表センターバックでイタリアのトップリーグセリエAではトップクラスの選手です。
たまたまフランス人のママドゥさんが知らなかっただけの選手です。
ただ7万2千円の価値があるかと聞かれると「価値観は人それぞれだから」と答えるしかない感じです。
全世界でじわじわと始まっている規制ですが、やはり子どもへの影響が心配されている様子です。(ママドゥさんは32歳ですが…)
現在、eスポーツなどでは「Pay to Win」(勝つために払え)にならないように調整が行われていて、プレイに影響を与えないコスチュームなどに課金をするケースが多いです。そのコスチュームも「League of Legends」などでは「ルイ・ヴィトン」とコラボしたコスチュームなどが販売されています。
ルートボックスに頼らない課金方法をゲーム業界全体で考えていく必要があるようです。