【完全版】ChatGPTを使いこなすための汎用プロンプト16選
ChatGPTは、様々な用途に活用できるAI言語モデルです。 文章生成、翻訳、プログラミングなど、幅広いタスクを実行することができます。
その力を最大限に引き出すためには、適切なプロンプトを入力することが重要です。
プロンプトとは、「ChatGPTに何をどのように実行させたいか」を指示するものです。
本記事では、ChatGPTの汎用的なプロンプトを紹介し、その使い方を解説します。
コンテンツ [表示]
- 1ChatGPTのプロンプトとは
- 2基本的なプロンプト
- 2.1基本的なプロンプトの使い方
- 2.2使用例
- 3深津式プロンプト・システム
- 3.1深津式プロンプトの使い方
- 3.2使用例
- 4ReActプロンプト
- 4.1ReActプロンプトの使い方
- 4.2使用例
- 5七里式プロンプト
- 5.1七里式プロンプトの使い方
- 5.2使用例
- 6どんな質問にも答えてくれるプロンプト
- 6.1どんな質問にも答えてくれるプロンプトの使い方
- 6.2使用例
- 7ゴールシークプロンプト
- 7.1ゴールシークプロンプトの使い方
- 7.2使用例
- 8Few-shotプロンプティング
- 8.1Few-shotプロンプティングの使い方
- 8.2使用例
- 9ペルソナの提案をするプロンプト
- 9.1ペルソナの提案をするプロンプトの使い方
- 9.2使用例
- 10プロンプトを作成するプロンプト①
- 10.1プロンプトを作成するプロンプト①の使い方
- 10.2使用例
- 11プロンプトを作成するプロンプト②
- 11.1プロンプトを作成するプロンプト②の使い方
- 11.2使用例
- 12汎用性抜群なChatGPTプロンプト
- 12.1汎用性抜群なChatGPTプロンプトの使い方
- 12.2使用例
- 13最後に質問を書いて実行するだけで結果を得られるプロンプト
- 13.1最後に質問を書いて実行するだけで結果を得られるプロンプトの使い方
- 13.2使用例
- 14ルールプロンプト
- 14.1ルールプロンプトの使い方
- 14.2使用例
- 15ステップごとに実行して出力を安定させるプロンプト
- 15.1ステップごとに実行して出力を安定させるプロンプトの使い方
- 15.2使用例
- 16情報を網羅的に整理するプロンプト
- 16.1情報を網羅的に整理するプロンプトの使い方
- 16.2使用例
- 17制約条件を使って欲しい情報に近づけるプロンプト
- 17.1制約条件を使って欲しい情報に近づけるプロンプトの使い方
- 17.2使用例
- 18まとめ
ChatGPTのプロンプトとは
NLPの代表的な例が、OpenAIが開発したChatGPTです。
ChatGPTは膨大な学習データと最新のAI技術を駆使し、ユーザーと自然な会話を行うことができます。
ユーザーとChatGPTとの会話の中で重要な役割を果たすのが「プロンプト」です。
具体的には以下のような指示ができます。
ChatGPTに指示できること
- タスクの種類: 翻訳、要約、文章生成など、どのようなタスクを実行してほしいのかを指示します。
- 内容: 具体的な内容を指示します。例えば、翻訳したい文章、要約したい文章、生成したい文章のテーマなどを記述します。
- 形式: 出力結果の形式を指定します。例えば、文章の長さ、文体、フォーマットなどを指定することができます。
- 条件:前提や制約を指定します。例えば、ChatGPTの役割や、ルール、注意点、含めないでほしい要素などを指示することができます。
プロンプトは、ChatGPTの性能を最大限に引き出すためにとても重要です。
適切なプロンプトを与えることで、ChatGPTは以下のような様々なタスクを実行できます。
ChatGPTが生成できること
- 質問への回答
- 文章の作成
- 翻訳
- 要約
- コード作成
- 創作活動
- 画像生成(GPT-3.5は未対応)
以下に引用して簡単に使えるChatGPTの汎用的なプロンプトを16個紹介します。
本記事のプロンプト使用例では、すべて無料で使用できる「GPT-3.5」によって文章を生成しています。
基本的なプロンプト
基本的で雛形のプロンプトの特徴
- 基本的なプロンプトは、各要素が明確で簡潔に記述されていて、汎用性のあるテンプレートのようなプロンプトです。
基本的なプロンプトの使い方
[ペルソナ設定]: ChatGPTが演じる役割や立場を示します。
例えば、「データサイエンティスト」や「マーケティングマネージャー」などです。
[課題]: あなたが解決しようとしている問題やタスクを示します。
例えば、「顧客の購買行動を予測する」や「新製品のマーケティング戦略を立てる」などです。
[アウトプットと長さ]: あなたが作成する成果物の形式と、その長さを示します。
例えば、「2000語のレポート」や「15分のプレゼンテーション」などです。
[して欲しいこと]: あなたが達成したい具体的な目標を示します。
例えば、「データを分析して傾向を把握する」や「競合他社の戦略を分析する」などです。
[データ・資料]: 成果物に含めるべき関連するデータや資料を示します。
例えば、「過去の売上データ」や「市場調査の結果」などです。
[読者]: 成果物の対象読者を示します。
例えば、「経営陣」や「クライアント」などです。
[表現方法]: 成果物の内容をどのように表現するかを示します。
例えば、「ビジュアルに強い」や「簡潔で分かりやすい」などです。
使用例
深津式プロンプト・システム
深津式プロンプトの特徴
- 深津式プロンプトとは、株式会社THE GUILDのCEOである深津貴之氏が考案したシステムです。
ChatGPTに対して制約条件やタスクを明確にすることで、出力の質を向上させることができます。
深津式プロンプトの使い方
#命令書:
あなたは{text}です。: ChatGPTにどのような役割を演じさせたいかを入力します。
例えば、「あなたは詩人です。」、「あなたは小説家です。」、「あなたは脚本家です。」などです。
#制約条件:
文字数は{text}: 出力されるテキストの文字数制限を設定します。
例えば、「文字数は200文字以内」などです。
{text}: その他の制約条件を設定する部分です。
例えば、「韻を踏んでください」、「特定のキーワードを含めてください」、「特定の文体で書いてください」などです。
#入力文:
{text}:ChatGPTに与える情報や指示を入力する部分です。
例えば、詩のテーマ、小説のあらすじ、脚本の登場人物などです。
使用例
ReActプロンプト
ReActプロンプトの特徴
- ReActプロンプトは、「Reasoning+Acting」という意味を持つプロンプトです。
質問に対して「Thought(推論)・Action(行動)・Observation(観察)」を提示させることで、ChatGPTの思考の深度を高めることができます。
ReActプロンプトの使い方
[ここに文章を入力]に質問したい文章を入力することで使用できます。
生成結果に対して複数回実行することで、回答をより深掘りしていくことが可能です。
使用例
七里式プロンプト
タイトル:
依頼者条件:
制作者条件:
目的と目標:
リソース:
評価基準:
明確化の要件:
年齢:
性別:
職業:
性格:
{対象プロファイル}に対して、
{参考情報}を活用して、
七里式プロンプトの特徴
- 七里式プロンプトは、情報を整理し、目標を明確にする場合に効果的です。
情報の収集と分析が容易になり、目標達成に向けた明確な道筋を導くことができます。
このプロンプトを使用することで、情報の収集と分析が容易になり、目標達成に向けた明確な道筋を導くことができます。
七里式プロンプトの使い方
以下の要素を参考に使用すると効果的な出力を期待できます。
. 前提条件
- タイトル: プロンプト全体の要約となる簡潔なタイトルです。
- 依頼者条件: プロンプト作成を依頼する人の属性や要望を記述します。
- 制作者条件: プロンプト作成者の属性やスキルを記述します。
- 目的と目標: プロンプト作成の目的と具体的な目標を明確に定義します。
- リソース: プロンプト作成に利用可能な情報源をリストアップします。
- 評価基準: 出力の評価基準を明確に定義します。
- 明確化の要件: 曖昧な表現を具体的に説明する必要がある場合は記述します。
2. 対象プロファイル
- 年齢: 対象となる人物の年齢を指定します。
- 性別: 対象となる人物の性別を指定します。
- 職業: 対象となる人物の職業を指定します。
- 性格: 対象となる人物の性格を記述します。
3. 参考情報
- プロンプト作成に役立つ情報源を記述します。
- URL、書籍、論文など、具体的な情報源を記載します。
4. 名詞と動詞と形容詞を使った実行指示
- 名詞: 対象となる人物、物、場所などを具体的に記述します。
- 動詞: アクションや状態を表す動詞を使用します。
- 形容詞: 名詞や動詞を修飾する形容詞を使用します。
- これらの要素を組み合わせることで、具体的な指示を作成します。
5. 出力形式
- #出力形式(文章): 出力される文章の形式を指定します。
- 例:小説、詩、コード、台本など
- #出力形式(形):出力される情報の形式を指定します。
- 例:テキスト
6. スタイル
- 出力される文章のスタイルを指定します。
- 例:フォーマル、カジュアル、ビジネス、学術など
使用例
どんな質問にも答えてくれるプロンプト
どんな質問にも答えてくれるプロンプトの特徴
- どんな質問にも答えてくれるプロンプトは、幅広いトピックに対応した質問に迅速かつ的確に回答してくれます。
このプロンプトは、質問者が投げかけた質問に対し、まるで専門家が回答を提示しているかのような解決策を得ることができます。またジャンル、質問、回答者の情報を入力することで、特定の知識に限定されることなく、あらゆるジャンルの質問に対しても回答できるような柔軟性を持っています。
どんな質問にも答えてくれるプロンプトの使い方
どんなジャンル:質問のジャンルを選択します。
例:歴史、科学、文学、エンターテインメントなどです。
質問:質問を入力します。
例:日本の首都は?、光合成とは?、おすすめの小説は?などです。
回答者:回答者の名前または役職を入力します。
例:歴史学者、科学者、文学評論家などです。