『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』名人失踪の謎に迫る推理ADV【おすすめコンシューマゲーム】 - ガメモ
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将棋の普及と発展を目指して制作されたスマホゲームが、パワーアップしてNintendo SwitchとPS4そしてPCに登場。シナリオはスマホ版よりリュームアップし、企画監修を担当した高橋道雄九段をはじめ、数多くの現役の棋士が実名で登場しています。
こちらのソフトの発売日は2020年2月27日で価格はダウンロード版が3,000円(税込)、特典として特別詰将棋冊子がつくパッケージ版が3,666円(税込み)。
「ケムコ」ってなんだか懐かしい気がする
『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』こちらのソフトは2015年にスマホ向けアプリとして誕生しました。こちらのアプリは将棋の普及を目指して制作されたため無料で配布され、プレイした将棋ファンやミステリーファンから高い評価を受けていました。
こちらの作品が満を持してのコンシューマ版の発売が決まり、その移植を担当したのがケムコ。
ケムコといえばレトロゲームファンにおなじみのブランドで、対戦型アクション『スパイvsスパイ』(ファミコン/1986年)や即死やおもしろ翻訳で知られた海外ADV『シャドウゲイト』(ファミコン/1989年)など、個性の強い海外ゲームのローカライズで知られていました。
ケムコの現在はスマホアプリの開発に軸足を移していて、ゲームでは自社開発のRPGなどを中心にリリースをしています。
オリジナルよりパワーアップ! 将棋ファンにもミステリーファンも納得の逸品
そんなケムコが移植した『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』は、オリジナルのスマホアプリ版のシナリオを1部と2部にわけて大幅な補強が行われ、さらに長編の新章が書き足されています。スマホアプリ版をプレイしていた方でも新作と思ってプレイしたほうがいいレベルのボリュームになっています。
また将棋の対局場面も実際の対局中継のように駒が動いて表示されます。また元々が将棋普及がテーマの作品ですので、作中で対局解説や将棋教室、詰将棋などにも気が配られていて、初心者向けにわかりやすく将棋を学べるようになっています。
「ミステリーは好きだけど将棋はしらないし…」という方でも問題なく、ミステリーを楽しみながら将棋の魅力も十分、教わることができます。
そして将棋ファン向けには、現役のプロ棋士が多数登場して、物語を盛り上げてくれます。登場するのは、監修を担当した高橋道雄九段をはじめ、香川愛生女流三段、糸谷哲郎八段、高見泰地七段、山口恵梨子女流二段、高橋和女流三段と豪華メンバー。さらには現役棋士をモデルにしたキャラクターも登場したりして、ファンなら思わずニヤリとするシーンも用意されています。
物語
【第一部】
AIと人間が名人位をかけて対局する、世紀の大勝負を突き付けられた将棋界。
謎のキーワード「千里眼」について調査をするフリー記者・歩未と、
奨励会三段の棋士・長野の周りで、数々の事件が発生する。
様々な人物の思惑が交錯し、事態はやがて思いもよらぬ展開を迎える。
【第二部】
棋譜が残されていない幻の名人戦。
対局の真相を巡り、様々な陣営の攻防劇が繰り広げられる中、
歩未たちは将棋界で「神隠し」と呼ばれている事件を追っていた。
有望な棋士が、自ら棋士の道を閉ざして失踪した理由とは?
真実が明らかになる瞬間は刻一刻と迫っていた──
【製品情報】
タイトル:『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』
ジャンル:現代将棋ミステリーアドベンチャー
レーティング:CERO B
対応機種:Nintendo Switch/Play Station4/PC(Steamストアダウンロード版のみ)
価格:パッケージ版:3,666円(税込)/ダウンロード版:3,000円(税込)
※本作は将棋を題材にしたアドベンチャーゲームであり、将棋対局プレイができるものではありません。
2020年をテキスト推理アドベンチャー復活の年にできるか!?
なぜか最近、脚光を浴びているコマンド選択式アドベンチャー。『弟切草』(チュンソフト/1992年)を始めとするサウンドノベルやアダルトPCゲームの『雫』(Leaf/1996)などのビジュアルノベルの勢いに押されていました。アドベンチャーとノベルの違いというのは自分で選択するところは似ているのですが、アドベンチャーは「行動」を選択するのに対して、ノベルは「展開」を選択する点が違っています。
そんな「行動」を選択するアドベンチャーゲームが脚光を浴びたのは、スマホゲームの定番である「脱出ゲーム」が流行ったからではないでしょうか。閉じ込められた部屋からの脱出はアドベンチャーゲームの古典的モチーフですし、気になる場所をタップして反応を見るところなど、アドベンチャーゲームの基本です。
資格情報で、アドベンチャーを楽しんでいると、次は文章で展開していくアドベンチャーに興味が湧くのは当然。その波がアドベンチャーの持つレトロ感と合わさって人気となったのが、2019年1月に発売された『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』です。
こちらは「ゲームで楽しむ2時間サスペンス」といったストーリーが、ファミコンリスペクトのドット絵で展開していきます。こちらの作品は第2弾の『秋田・男鹿ミステリー案内 凍える銀鈴花』の発売が初夏に予定されています。
また同じ2020年には『ファミコン探偵倶楽部』のリメイクの発売もあり、テキスト系推理アドベンチャー再評価の流れができているのかもしれません。
そして中国では「名探偵コナン」が大人気で、東野圭吾や米澤穂信など日本の作家のミステリーの作品がベストセラーになっています。日本のミステリーが確実に受け入れられている中国で、今のうちにテキスト系ミステリーアドベンチャーを作ってAndroidで配信しておくと将来的に成功を収められるかもしれません。