【海外の話題】Twitchで著作権違反で大量のアカウントが削除される - ガメモ
Twitchでアカウントの大量凍結が発生。その理由は動画内で使われている楽曲の著作権違反でした。
インターネット通販サイトamazonが運営していますゲームを中心としたライブストリーミング配信プラットフォーム「Twitch」で、多くのユーザーに配信している動画に著作権に違反している音楽が使われているという申請がされ、警告文がメールで送られました。
こちらの申請はRecording Industry Association of Americaを代表すると主張する団体からの著作権請求が行われたためで、通算で3回、申請がされてしまうとアカウントの凍結や削除と行った処分が行われます。
消せないビデオクリップはただの時限爆弾
今回の処分は2017年から19年にかけて公開されているビデオクリップに対して行われ、Twitchがこれだけ大量の申請を受けたのは初めてのことだそうです。
このクリップは、通常の配信とは違い、60秒以下で撮影された短い映像クリップで気軽に撮影してアップロードできます。人気の配信者は視聴者に向けてこのクリップで返信したりしているので、何百件もアップロードしている場合があります。
このようにひとりで1000本近くのクリップをアップロードしている配信者は、動画を見て著作権に触れる音楽を使用していないかなどをチェックしていられません。彼らにとって最良の手段はクリップを全部削除することだけです。
しかしこれにも問題があって、過去にアップロードされたクリップの中には、公開されていても動画管理画面に表示されないために自分では削除できない動画があるという不具合です。
たくさんクリップをアップロードしている配信者たちは、Twitchに対して不具合の修正やアカウント凍結の延期をお願いしていますが、どちらも難しそうです。
違反と正式なコンテンツの境界が曖昧すぎる
Twitchでは配信者と視聴者が一緒にTikTokの話題の動画を見たり、人気アーティストの新曲のMVを見るといった行為が人気ですが、こちらもこれからは違反になるのでしょうか。そして「Just Dance」などの人気アーティストの楽曲に合わせ踊るゲームの場合、他の動画との区別はどう判断されるのでしょうか
そもそもこの著作権違反の申請も、プロバイダーや配信プラットフォームが著作権違反者の処分を迅速に行えるように作られたシステムです。
しかしこのシステムが作られた時代と今のTwitchやYoutubeのチャンネルの価値は全然違います。配信者が何年もかけて投資をして作り上げてきたコンテンツです。これを簡単にゼロにできるこのシステムは再考される余地があると思われます。
日本のTwitterでも「艦隊これくしょん」の公式アカウントがアンチによる虚偽の著作権違反の申請によって凍結させられるという事件が起きました。
YoutuberやTwitchの配信者たちは自己防衛手段としてサブチャンネルを持つなどの自衛手段を行っていますが、やはりメインのチャンネルで配信を続けられるのが一番です。
Youtuberという職業も認知率が高まっている中、3回の違反で問答無用でアカウントが凍結されるというのは、あまりも審査方法と処分の重さのバランスが取れていません。
時代遅れのルールを見直すべき
新型コロナウイルス流行のためにYoutubeやTwitchを始めとしたすべての動画ストリーミング配信サービスで視聴者数が増加した今、新しいルールを考えてもいいのではないでしょうか。