アイドルとNFT|新しいファンとのコミュニケーション手段
アイドルグループがNFTを売り出しており、各所で話題になっています。それは単に「新しいことにチャレンジする」だけではなく「新しいファンとアイドルのコミュニケーションツール」ともとらえることができます。本記事ではNFTとアイドルをテーマに、解説していきます!
そもそもNFTとは?
NFTとは
「デジタルデータに本物の証明をすること」
であること。
もっとざっくり説明すると
「データに名前書いておくこと」
だと以前の記事で解説させていただきました。
アイドルはNFTに進出しはじめている
そして、アイドルをはじめとしたいわゆる芸能業界は、
NFTの世界に進出しはじめております。
具体的には、↓のような取り組みがあります。
こちら、Sから始まるアイドルグループの事例ですが、
芸能には疎い私でも知ってるような超アイドルグループです。
なぜ、アイドルがNFTをするのか?
単に「新しいものに取り組んでいく」という考えはもちろんあるでしょうが、
それ以上に「ファンとの新しい接点」という理由も
あるように見えます。
NFTとは、新しいファンとのコミュニケーション手段なのかもしれません。
なぜそう感じたのか、解説していきます。
NFTとアイドル|NFTは何でも売れる訳ではない
そもそも、なぜNFTが売れるのか?
NFTにすれば何でも売れるのかというと、決してそうではありません。
その明確な根拠として、私の納豆の絵があります。
こちら、世界的なマーケットプレイスであるOpen Seaに出品中ですが、
1カ月経った今も、こちらまだ誰も手を付けません。笑
「NFTであれば本物の証明ができるから、何でも価値が出る」という訳ではないのです。
NFTとアイドル|世界に1つのファングッズ
以前のNFTの記事で、
「推し」や「二次元の嫁」のただ一つの姿が手に入るのはNFTの特徴
であるという話をさせていただきました。
今回の記事で必要になるポイント
- NFTは「本物」の証明ができる
- NFTは発行数を決められる
- 発行数を「1」に設定すれば世界にただ1つのデータになる
話をアイドルに戻します。
アイドルのNFTをファングッズの一つとしてとらえるとどうか?
世界に一つしかないファングッズ。
コアなファンなら、絶対に欲しいのではないでしょうか?
NFTとアイドル|グッズを買うことが「応援」になる文化
ちょっと脱線してアイドルグッズの話をします。
アイドルのファンがアイドルを応援する行動の一つに「グッズを買う」という文化があります。
アイドルだって人間です。活動を続けていくためには資金が必要です。
「好きなアイドルグループが続いてほしい」というおもいから、
ファングッズを買う。中には超大人買いする人もいます。
ちなみに筆者の大学時代の先輩はとあるアイドルグループの熱烈なファンで、
グッズやCDは「自分用」「保管用」「布教用」の三種類を買っていました。
これも「グループを応援したい」という気持ちや
「私の好きなこのグループを応援してくれる人を増やしたい」という気持ちの具現化だと思います。
Vtuberで例えるなら「投げ銭」のようなものです。
何が言いたいかというと。
アイドルのファンの世界には
「何かを買って応援する」という文化がある
ということです。これは、非常にNFTと相性の良い考え方です。
アイドルとNFT|ファンとの新しい接点「握手」の話
一方、アイドルの側から見たお話。
20世紀のアイドルは「高嶺の花」だったと思います。
一方、21世紀に入ったあたりから、
アイドルは「会いに行ける存在」になりました。
雲の上の芸能界にいるだけの存在ではなく、私たちの世界にまで降臨してくれる。
そして会って、握手できて、会話できて、直接「応援してます」って言えて、
それに対して本当に嬉しそうに「ありがとう」って言ってくれる。
アイドルも一人の人間で、一人の人間として苦労していて、
ファンである私は直接アイドルを応援できる。
ファンとの双方向の接点をつくることが、
21世紀のアイドルの絶対条件になっているように思えます。
まとめ|NFTはアイドルとファンの新しい「接点」になる
というような、アイドルとアイドルファンの状況を分析すると、
アイドルのNFTは、新しいファンとの接点として大きな可能性があると思うのです。
まとめ|アイドルとNFTは相性が良い
- ファン側にはグッズを買うという文化が根付いている
- アイドル側もファンとの接点を増やしたい
- 「1点限定」を作り「デジタルデータを所有できる」NFTは相性が良い
書いていて思ったこと|アイドルとWebは似ている
これは、書いていて思ったことなのですが、
アイドルとWebって似ているなと思うのです。
以前の記事で、Web1.0は「一方向的コミュニケーション」の世界であったと書きました。
これって、会いに行けない「高嶺の花」であった20世紀のアイドルと似ているなと。
ファンはアイドルの情報発信を受けることができるが、そちらの世界にはいけない存在ですと。
一方、Web2.0は「双方向コミュニケーションが容易にできる」世界であると書きました。
これもまた、「会いに行ける」という双方向コミュニケーションが成立する
21世紀のアイドルに似ています。
だとするなら、分散型であるWeb3.0のアイドルは、どういう存在になるんでしょうか?
個人で運営しているメタバースアイドルとかが誕生するのでしょうか?
まだWeb3は未発達。どんなアイドルが誕生するのか、ちょっと楽しみです。